2008年5月24日(土)〜6月22日(日)

山岸俊之展 −ベツレヘム−
(Toshiyuki Yamagishi Exhibition)


■ 会期
 2008年5月24日(土)〜6月22日(日)
 休館日:月曜日、祝祭日の翌日

■ 作家名
 山岸俊之(やまぎし としゆき/Toshiyuki Yamagishi)

■ 作家紹介
 2001〜2002年千葉県睦沢町の知的障害者施設「槙の木学園」にて、生徒のためのに作品を作り続けたことから、制作感が大きく変わる。それは「誰のために作るのか」ということである。その間1999〜2008年の10年間、千葉県御宿町にてア−トによる「町おこし」を続ける。
 2006年には昭和4年〜17年に青森県弘前市に宛られた葉書を宛名の地名をたよりに現在の住所に届けるイベントを行う。これは80年近くたった現在でも弘前市が地面・区画をほとんど変えていないことから実現した企画である。同時期、弘前では「奈良美智AtoZ」展が開催され、街をあげてのア−トによる運動に感銘、翌年AtoZのスタッフと「未来に葉書を届ける」イベントを行う。同イベントで預かった葉書は約500通、現在も投函希望日に合わせ投函中。川越にての「あるってア−ト2008」に参加予定。首都圏において、なぜ川越が街を再興できたかを明らかにしたい。

■ 作品
 
内容:インスタレ−ション
 素材:木・写真・金属・その他

■ 制作意図
 入口〜エントランスに、鎌ヶ谷〜白井〜小室〜ニュ−タウン〜印西の風景を背景に、長崎五島列島でいただいたマリア像を撮った写真数点、これがイントロダクションとなる。
 階段を上がった展示室に約200年前のイタリアオペラの楽譜(現物)に、明治〜昭和期に建てられた洋館、教会の写真をプリントした作品約30点、本来我々日本人があこがれ続けた西洋の姿とはこうであったはずだ。(写真は2006〜2008年山岸が日本各地で撮ったもの)
 談和室に、大正・昭和の唱歌集に西洋的イメ−ジの日本写真をプリントした作品(これは一冊にまとめる)と卓上ピアノ(昭和10年製)。自由に弾いて自分がいた土地・時代を思い出してもらう。
 屋外では古材に「埴生の宿」の楽譜を彫るパフォ−マンス。「埴生の宿」は賛美歌にも入っている。副題の「ベツレヘム」とは身重のマリアが、あこがれたエレサレムの現実に失望し、脱出後、田舎のベツレヘムでイエスを生んだことによる。

■ 略歴
1953 埼玉県飯能市生まれ
1977 東京造型大学絵画科卒業
【個展・グル−プ展】
1980 「概念と芸術」展/千葉県立美術館
1987 「プサン・ビエンナ−レ」/韓国・プサン市民ホ−ル
1987, 88 個展 藍画廊/東京・京橋
1990, 92, 93, 94, 96, 00, 01, 06, 07 個展 なびす画廊/東京・銀座
1991 個展 ルナミ画廊/東京・銀座
1992 個展 西瓜糖/東京・阿佐ヶ谷
1995, 99, 03 個展 コバヤシ画廊/東京・銀座
1997 個展 ギャラリ−山口/東京・京橋
    個展 杉野学園ギャラリ−U/東京・目黒
2001 個展 ギャラリ−イセヨシ/東京・銀座
    個展 東京電力TEPCO館プラスマイナスギャラリ−/東京・銀座
2001, 02 個展 槙の木学園ゆりの木ギャラリ−/千葉・睦沢町
2002  第10回世界環境芸術会議・環境造形コンク−ル展/兵庫・淡路島
2004 「原・風景展」/東京都美術館
2004, 05 個展 ギャラリ−GAN/東京・青山
2006 個展 BUTTERFLYギャラリ−/東京・青山
2006, 07 個展 ギャラリ−DENEGA/弘前
2008 個展 三番町ギャラリ−/川越
2008 個展 Metal Art Museum Hikarinotani/千葉・印旛沼湖畔