薬の話


ゼチーアの服用時間


高脂血症の患者さんが、院外処方箋を持って来られました。

<院外処方せん>
ゼチーア10mg  1錠

分1 朝食後


14日分
薬剤師: こんにちは。今日はいつも通り、ゼチーアの処方箋ですね。
一日一回、朝食後で服用してください。

薬で、何か気になることはありませんか?
患者さん: ゼチーアは、コレステロールの吸収を抑える薬なんでしょう?

私は朝、ジュースしか飲まないんです。
だから朝食では、コレステロールはあまり摂っていないと思います。
そんな食事の後に、このゼチーアを飲んでもあまり意味が無いのではないですか?

昼や夜は、きちんとした食事を摂ります。
だったら、コレステロールを多く含む食事をした、昼食後か夕食後の方が、この薬の効果が上がるんじゃないですか?
薬剤師: ゼチーアは長く効く薬なので、朝に服用しても、ずっと1日効いてくれます。
昼食・夕食で摂ったコレステロールの吸収も、きちんと抑えてくれます。

安心して、朝食後で服用して下さい。







食事などで摂ったコレステロールは、小腸から吸収されます。

吸収・・つまり、腸内に有った物質が、腸管壁の細胞を通りぬけて、血液の中へと移行することです。

この「腸管の壁を通り抜ける」過程には、壁に存在する「小腸コレステロールトランスポーター」というたんぱく質が、大きな役割を果たしていることがわかりました。腸の中に有るコレステロールは、この「小腸コレステロールトランスポーター」により小腸の壁を移動し、血流の中へと吸収されていくのです。

ゼチーア(一般名:エゼチミブ)は、この「小腸コレステロールトランスポーター」の働きを抑えることで、コレステロールの吸収を抑える薬です。

長く効くので、いずれの食後でも、問題はありません。



薬の話 No.76/平成22年10月31日)

 
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