薬の話
喘息の治療薬として今主流になっているのが、ステロイドの吸入薬です。
発作が起きないよう、予防薬として毎日使用するものです。
アドエアもそのひとつで、気管支の炎症を抑えるステロイドの他に、気管支拡張剤も配合されています。
パウダータイプの吸入剤で、ディスカスという器具で、一回分ずつ薬をセットしながら吸入します。
ある日、アドエアディスカスを使用している患者さんから以下のような質問を受けました。
「私はこの吸入を長く使っている。 もう自分は吸った後の感覚、味覚の微妙な違いで、今日はうまく吸えたとか、今日は吸えていないなどが、よくわかる。
吸えていない日もある・・ということは、ディスカスの内部で薬が湿気ていて、うまく出ないんじゃないの?湿気ない方法を教えてほしい
・・とのことでした。
ディスカスの内部で、薬が湿気ることが、果たしてあるのでしょうか?
アドエアのメーカーであるグラクソに聞いてみました。それによれば・・・
「アドエアは、セットしてすぐ吸入するので、通常、水に落とすなど無ければ、湿気て出てこないなどとは考えにくい。
しかし念のため、洗面所など湿気の高いところに置くことは避けてほしい。
また、ほのかに甘い味はあるが、吸入を続けるうちに慣れが生じて、味がわかりにくくなる場合もある。
セットした後、完全に吸えたという自信がないなら、何回も吸ってよい。吸った後、吸入口を下にして、黒っぽい紙の上にトントンとたたくと、もし吸えていなければ、白い粉が落ちる。それが無ければ吸えていると思われる。」
・・・以上が回答でした。
また、私自身の解釈ですが、
・吸入せずに息を吹き入れる人もいる。この場合は湿気やすい。
・セットした後、吸入器を傾けると、粉がこぼれて吸えない。
以上二点も関与するように思います。
グラクソによれば、器具の具合が悪くてうまく吸えないとの訴えがあった場合、患者さんには新しいディスカスをお渡しし、不具合のあったディスカスは回収して状態を調べるそうです。
調べた結果、これまでのところは、器具の不具合は非常に少ないとのことでした。つまり患者さんの使い方に起因する場合が多いということでしょうか。
吸入を使い慣れている患者さんでも、常日頃から吸入法をチェックする必要があると感じた一件でした。
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