薬の話
高血圧で通院している患者さんが、院外処方箋を持って、久しぶりに当薬局を訪れました。
前回薬局に来られた日から、もう6週間近く経っています。前回お渡しした薬も、今回と同じ4週間分だけだったので、途中でお薬が無くなっているはずです。
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ノルバスク5mg 1錠 28日分
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| 薬剤師: | こんにちは。今日も前回と同じ、ノルバスクが4週間分出ていますね。 ところで、前回来られてから6週間近く経っていますが、お薬の方は足りていましたか? |
| 患者さん: | はい。前からの薬が結構余っていたんで、薬が足りないという事はありませんでした。 |
| 薬剤師: | 薬が余っていたんですか? |
| 患者さん: | ええ、ついついのみ忘れることが多くて。のんだり、のまなかったりなんですよ。 でも、血圧はいい値でしたよ。たしか、上が130、下は70・・いくつかでした。 |
| 薬剤師: | そうですか。今朝も薬は、のまれたんですか? |
| 患者さん: | いいえ。今朝はもう薬が無くて、のんでいません。昨日で、薬は無くなってしまったと思います。 あまりまじめに薬をのんでいなかったので、今日は血圧が上がって主治医に叱られると思って来たんですが、意外に良い値だったんで安心しました。 薬が切れても血圧が上がっていないという事は、僕には薬が不要ということ? |
| 薬剤師: | ノルバスクは長時間効果が持続する薬ですので、昨日の朝にのんだ薬がまだ効いているのかもしれませんね。 飲み忘れることは良くないのですが、たとえのみ忘れても、薬の効果が急に切れる事はなく、血圧が急に上がるような事が無い・・それがノルバスクの特長なんです。 でも、いつまでも効いているわけではありませんから、これから薬はきちんとのむように心がけて下さい。 |

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この患者さんは、「薬を飲まなくても血圧が上がっていなかったので、もう血圧の薬は飲まなくてもいいのじゃないか?」と言いました。この患者さんの場合、飲み方が不規則なので、この時点で薬の効果が持続していたかどうか、はっきりしません。
もし、薬の効果が切れているのにも関わらず、血圧が高くなければ、薬を減量していくことも可能ではないかと思います。
しかしこれは、あくまでも、医師の管理の下に行うべきです。患者さん自身の判断で中止するものではありません。薬の種類によっては、急に中止をすると、血圧が跳ね上がる場合もあるからです。
また服薬をきちんとしていなければ、主治医も、血圧や薬の効き目などを正確に把握できず今後の処方計画も立てにくいため、まずはきちんと服薬する事が大切だと思います。
薬の減量には、自分にあった運動を続けたり、減塩の食事を心がけるなど、自分自身の生活を改善する事も大切だと思います。
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最近は、血圧計を購入して自宅で血圧を測る方も増えてきました。
先日ある患者さんから、「家にある血圧計で測ると、右手で測った時と、左手で測った時とで、値がだいぶ違うんだよね。」という質問を受けました。
病院などで看護師さんに血圧を測ってもらうときは、腕に圧迫帯を巻いて、聴診器をあてて脈拍音を聞いていますが、家庭用の血圧計の場合は、代わりにマイクロフォンで脈拍音を拾っています。
そのマイクロフォンの位置によって、どちらの腕で測るかが決まっています。例えば左手で測定する器具なのに、間違って右手で測定すると、うまく脈拍音が拾えないため、正確な血圧が測れません。
ご家庭で血圧を測るときは、その血圧計の特性を知り、正確に用いる事が大切です。
(薬の話 No.57/平成16年9月26日))
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