薬の話
重複投薬の防止に 薬剤情報文書が役立つ
薬局の窓口に立っていると、重複投薬の例に時々遭遇します。特に、抗生剤や消炎酵素剤、抗アレルギー剤などは、いろんな診療科で出されることも多く、注意が必要です。そんな中で、患者さんの持っておられる薬剤情報文書が威力を発揮することがあります。

|
薬剤師
|
/
|

|
患者さん
|
:こんにちは。
: こんにちは。このお薬をお願いします。
: 歯科の処方せんですね。ケフレックス(セフェム系抗生物質)と、レフトーゼ(塩化リゾチーム:消炎酵素剤)、それにポンタール(非ステロイド系消炎鎮痛剤)が出ていますね。いま、他の病院のお薬は、飲んでおられませんか。
: 耳鼻科の薬を飲んでいます。
: お薬の名前は分かりますか。
: お薬の名前などを書いた一覧表をもらっています。・・・これです。
: お借りします。
クラリス(マクロライド系抗生物質)と、アクディーム(塩化リゾチーム:消炎酵素剤)、それにチスタニン(粘液溶解剤)ですね。少し薬が重なってしまいますね。歯科の先生に電話しますので、少しお待ちください。
電話で問合わせた結果、ケフレックスとレフトーゼは中止となりました。
薬を患者さんにわたす時、その薬の名前や効能などを一覧表にした薬剤情報文書を患者さんに持たせる調剤薬局があります。この文書は、患者さんにとって有意義なものだと思います。
しかし、患者さんだけでなく、薬剤師にとっても、とても役立つことが多いのです。
上の例では、患者さんが文書を持っておられたため、重複投薬がすぐに発見できました。
薬そのものを持ってこられても良いのですが、窓口が混み合って忙しい時に錠剤鑑別するのは、つらい時がありますし、一包化された散剤では鑑別もできません。薬剤情報文書だと、患者さんが何を飲んでいるのかすぐに分かるので、本当に助かります。
(薬の話 No.13/H 11.01.27)