薬の話

併用禁忌投薬 を 未然に防ぐために


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薬剤師
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患者さん
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・・・調剤を終えて
:お待たせしました。
デパケンR(一般名;バルプロ酸ナトリウム、抗てんかん薬)が 90日分ですね。
: ありがとうございます。
: 実はこの薬は、ひとつ気を付けていただきたいことがあります。
このデパケンRは、ある種(カルバペネム系)の抗生物質と併用してはいけないことになっているのです。

: もし併用すると、どうなるのですか。

: デパケンRの吸収が、著しく悪くなってしまいます。その結果、薬の効果が不充分で、発作が起きやすくなってしまうのです。
: それを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。
: 処方せんのコピーをお渡ししておきます。
他の医療機関にかかられる時には、今デパケンRを飲んでいることを知らせるために、このコピーを必ずお見せください。
念のため、「カルバぺネム系抗生物質と併用禁忌」と書き添えておきました。

患者さんへの投薬を、1つの医療機関で行えば、重複投与や飲み合わせは防げるでしょう。しかし現状は、なかなか、そうはいきません。患者さんたちは、現に、複数の医療機関で薬を受け取ったり注射を受けたりするため、重複投薬や併用禁忌投薬の危険に晒されているのです。
上記の例では、デパケンRを飲んでいる患者さんが 他院でカルバペネム系の注射を受けてしまう危険もあります。
重複投薬や併用禁忌投薬を防止するには、患者さんが今飲んでいる薬の名前を、正確に相手の医療機関に伝える必要があります。
そしてそのためには、まず、患者さん自身に、自分の飲んでいる薬の名前や情報を正確に伝えることが必要です。
処方箋のコピーや薬剤情報提供文書を患者さんに渡し,他院にかかるときにそれを見せるように伝えることも、1つの手段だと思います。
(薬の話 No.12/H 11.01.26)