薬の話
アレビアチン と ヒダントール
アレビアチンとヒダントールは、名前は違いますがどちらも一般名フェニトインの製剤です。同じ処方せんの中に、この2種類が書かれている事がありました。

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薬剤師
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患者さん(女性、49歳)
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: こんにちは。今日、こちらに来るのは初めてなのですが、この処方せんのお薬をいただけますか。
:はい、わかりました。しばらくお待ちください。
:(調剤を終えて)・・・お待たせしました。アレビアチンとヒダントールが 90日分 ですね。どうぞ。
: ありがとうございます。ところで、お薬のことで、さきほどドクターに電話されていたようですが、なにか間違っていたのですか。
: いいえ、そういう訳ではないのですが・・・この処方せんに書かれている「アレビアチン」と「ヒダントール」は、名前は違っても中味は同じ薬なのです。
それで処方せんの書き間違いでないかどうか、念のため確認したのです。
先生によれば、「処方どおり調剤してください。」とのことでした。



1枚の処方せんから医師の処方意図を読取ることが、とても面白いと感じることがあります。
この処方せんがまさにそれでした。
医師は、フェニトインを処方するときに、なぜわざわざ違う製薬会社の製品である「アレビアチン錠」と「ヒダントール錠」を組み合わせたのでしょうか。
くすりは、成分が同じでも、製剤の違いによって少しずつ溶出速度が違い、よって血中濃度の上がり方なども少し違いが出てきます。
早く溶け出すものと遅く溶け出すもの・・といった溶出速度の違う2種類を組み合わせることにより、徐放剤を飲んだ時と同じような効果が得られ、より平均した血中濃度を維持させられるのかもしれません。
(薬の話 No.11/H 11.01.21)