薬の話


抗ヒスタミン剤 と 緑内障


市販のかぜ薬には、よく抗ヒスタミン剤が入っています。
しかしこの抗ヒスタミン剤は、緑内障の方には禁忌(飲んではいけないこと)と、添付文書に記載されています。



薬剤師
/

患者さん(男性)



(調剤を終えて) お待たせしました。いつもと同じ痛風のお薬ですね、どうぞ。



: ありがとう。
それから、今日は市販のかぜ薬もほしいのですが、この痛風の薬と一緒に飲んでいいものを下さい。



わかりました。これ以外に、他の病院でもらっている薬は無いですか。



: ええ、目薬ぐらいですね。




その目薬は、どのようなものですか。



:炎症を抑える薬だと聞いています。たしか名前は 「ニフラン」 だったかな・・。



なにか、目に炎症が起きたのですか。



: とくに自覚症状はないのですが、緑内障の手術をした後からこの目薬をさしています。




緑内障ですか。念のため、こちらの風邪薬のほうがいいですね。



:ふつうのかぜ薬と、なにか違うのですか。



抗ヒスタミンという成分が入っていないんです。そのため眠気などの副作用は出ませんが、鼻かぜにはあまり効かないです。熱や咳のかぜならいいのですが・・・



:緑内障だったら、抗ヒスタミン剤は飲めないんですか。



それは緑内障の種類にもよります。ご自分の緑内障の場合、何が飲めないのか、眼科医に一度聞いておかれた方がいいと思います。



結局この方が、後に先生に尋ねたところ、「手術をしており、何を飲んでもかまわない」、とのご返事だったそうです。






抗ヒスタミン剤に限らず、抗コリン作用のある薬は、散瞳のために房水の排出が悪くなり、緑内障の種類によっては症状を悪化させる場合があるとされています。市販薬の中には、この様な成分が含まれるものも多くあるので、注意が必要です。

鼻炎の薬には必ず抗ヒスタミン剤が入っていますし、胃薬にも抗コリン剤の入っているものがあります。
またかぜ薬では、抗ヒスタミン剤の入っていないものを探すのは非常に困難です(眠くなりにくい・・とうたわれているものも抗ヒスタミン剤がはいっています)。
緑内障の方は、市販薬をもとめる時、薬剤師にご相談ください。

薬の話 No.10/H 11.01.11)

TOP
BACK NEXT