薬の話
シメチジンの飲み合わせ

市販薬でも売られるようになったH2ブロッカーのシメチジン、相互作用も多いので、注意が必要です。
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薬剤師 |
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患者(女性) |
: こんにちは。
: この処方せんでお薬をお願いします。
: 今日はシメチジンが出ていますね。 胃の調子が悪かったのですか。

: はい。先生にそのことをお話すると、胃薬を出してくださったのです。
: シメチジンはH2ブロッカーの一つで、最近は市販薬でも売られるようになりました。
よく効くのですが、飲みあわせの問題も多いのです。
いま、他の病院の薬か、市販薬を飲んでおられませんか。

: たくさん飲んでいます。今その病院の薬の名前を書いた、一覧表を持っています。
: たくさんありますね。
・・・この中で、アダラート(一般名ニフェジピン;カルシウム拮抗剤)やワーファリン(血液凝固防止剤)は、シメチジンと一緒に飲むと飲みあわせの問題がおきてしまいます。
: なにか毒ができるのですか。
: いいえ。シメチジンは、アダラートやワーファリンの分解を抑えるのです。
その結果、これらの薬は、長く、多く、体にとどまってしまいます。
つまり、アダラートやワーファリンの効きめが、いつもより強くなってしまうのです。
: じゃあ、アダラートとワーファリンを飲むのをやめます。
: じつは、それが一番いけないんです。アダラートは急に中止すると、今までの反動(リバウンド)で、症状が悪化してしまいます。
ワーファリンも血栓が出来ないようにと出されているので、中止するのは危険です。
・・・今度は、いつ、その病院に行かれますか。
: 明日です。
: では、あした先生に、シメチジンを飲み始めたことをお伝え下さい。
薬の量や、体の状態のことを、気にかけて下さるでしょう。くれぐれも、お薬を勝手に止めないで下さい。

最近は、H2ブロッカーを市販薬としても売ることができるようになりました。
H2ブロッカーは、胃酸の分泌を強力に抑える薬で、この薬の開発によって胃潰瘍の手術が激減したともいわれています。シメチジンはH2ブロッカーのひとつですが、飲み合わせの問題が多いので、注意が必要です。
患者さんに副作用や相互作用(飲み合わせ)の説明をする時、最も気がかりなのは、患者さんが副作用を恐れて薬を勝手に中止してしまうことです。
薬はその患者さんにとって、必要だから出されているのです。それを薬剤師の説明がもとで、患者さんが薬を飲まなくなったとなると、非常に問題があります。
また薬によっては、急に中止することが非常に危険な場合もあります。
いずれにしろ、副作用や相互作用の説明は、ケースバイケースで慎重に行わなくてはいけないと思っています。
(薬の話 No.4/H 10.11.10)