薬の話
ニトロダームTTSの使い方

狭心症予防薬のニトロダームTTS(ニトログリセリンの貼り薬)。
飲み薬ではなく貼り薬のため、湿布薬と間違える人もいます。

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薬剤師
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患者さん(男性)
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: いらっしゃいませ。
: すみませんが、ニトロダームTTSをください。

: 処方箋はお持ちですか。
: いいえ、ありません。
・・・実は他の病院でニトロダームTTSと、飲み薬をもらっていたのですが、困ったことにニトロダームTTSだけが早く無くなってしまったんです。それでニトロダームTTSを補充しようと、買いに来たのですが・・・
: なぜ、ニトロダームTTSだけが早く無くなったのですか。
: いろんなところが筋肉痛で、その痛い所に貼っているうち、早く使い切ってしまったんです。
この患者さんはニトロダームTTSを、筋肉痛の湿布薬だと勘違いしているようでした。それで、この薬は狭心症の予防薬であると説明し、また使い過ぎは危険であると伝えました。




ニトロダームTTSは狭心症の予防薬です。ニトログリセリンの製剤で、末梢の静脈を広げることにより心臓へ戻る血流量を減らして心臓の負担を軽くします。また、心臓の筋肉を養う血管(冠血管)も広げて、心筋に酸素や栄養分をしっかり送り届ける働きもします。
ところでニトログリセリンと言えば、舌下錠を思い浮かべる方も多いでしょう。即効性があり、狭心症の発作をしずめるのに使われます。
一方、このニトロダームTTSの方は即効性がありません。つまり、狭心症の予防薬です。そして使い方も従来と違い、皮膚に貼って使います。皮膚に貼ることにより、少しずつ溶け出した薬が皮膚を通して吸収され、狭心症を予防するのです。
狭心症の薬で、飲み薬や舌下錠は今までにもありましたが、貼付薬は、まだなじみが薄いかもしれません。
湿布薬とまちがえないよう、薬を渡す時にはしっかりと使用法を説明しなくてはいけないと感じました。
(薬の話 No.2/H 10.11.05)
「ニトロダームTTS」については、こちらのサイトをご参照下さい。