街の風景


街の風に引き裂かれ 舞い上がった夢くずが

路上の隅で寒さに震え もみ消されてく

立ち並ぶビルの中 ちっぽけな俺らさ

のしかかる虚像の中で 心を奪われている

あてどない毎日を まるでのら犬みたいに

愛に飢え 心は乾き ふらつき回るよ

灰色の壁の上 書きなぐった気持ちは

それぞれの在り方の空しさに震えてるんだ

追い立てられる街の中 アスファルトに耳をあて

雑踏の下埋もれてる歌を見つけ出したい

空っぽの明日に向けて投げてやるさ

誰もが眠りにつく前に

心のハーモニー 奏でよう

ガラス作りの歌 奏でよう

無限の色を散りばめた 街の風景

尾崎豊