薬についてのQ&A

医師からもらう薬と薬局で売られている薬とは、どう違うのでしょうか?
薬局・薬店で売られている薬(大衆薬)は、誰でも自由に買えるもので、軽い風邪や小さなケガなどの時に、その症状を自分で判断して使える薬です。
 一方、医師からもらう薬(医療用医薬品・処方せんによる薬)は、医師の診断によって投薬されるものであり、病人の一人一人の病状やケガの程度や薬に対する感受性を考えて、 その人、その時の症状に最も適合するものを選んだ、その人のためだけの薬といえます。
別の症状が出た場合、市販の薬を併せて服用してはいけないのでしょうか?
勝手に併用してはいけません。まず、別の症状とはなんでしょうか。現在の病気との関係であらわれた症状かもしれません。または、全く新しい病気の症状かもしれません。その判断は医師にまかせるべきです。
 薬には、一緒に服用するとお互いに作用を強めあうもの、お互いに作用を妨げあうもの、あるいは全く別の作用が出るものなどがあり、併用には専門的な知識が必要です。
 医師からもらった薬を服用していて別の症状が出たと思ったら、そのことをいち早く医師に伝えるべきです。
服用の時間・用量を守ることは何故大切なのでしょうか?
薬は人間の体に何らかの作用を与え、我々はその作用を利用して病気の治療、あるいは予防に役立たせています。しかし、治療の効果を発揮する作用が働く一方で、それ以外の期待されない作用が働くこともあります。
 適切な用量以上に用いた場合は、ときに蓄積され、身体に好ましくない作用(副作用)が出たりすることがあります。 また決められた用量を服用することは、血液の中にその薬の有効な濃度を保つために必要であり、間隔があきすぎると効果が薄れ、間隔を縮めると用量以上に用いた場合と同じように危険を招くことがあります。
症状によって自分で服用を加減してはいけないのでしょうか?
自分の判断で加減してはいけません。医師から指示された一定の量は、その人、その時の病状とその薬に対する感受性を考えて決められたものであり、医師は薬の効果とその他の変化や症状を見ながら患者への治療方針を決めます。
 従って、患者が勝手に用量を変えることは医師の診断を誤らせることになり、自分の判断で服用を加減することは危険を伴うことがあります。
 たとえば、糖尿病の薬などの場合は薬の量と症状の関係が微妙であり、勝手に加減すると危険なことがあります。
 正しく服用し、そしてその症状をその都度 正確に医師に伝えることが肝要です。
家族に同じ症状の者がいる場合、自分のもらった薬を分け与えてもかまわないのでしょうか?
他の人に分け与えてはいけません。たとえ同じ症状のように見えても別の病気かもしれません。また同じ病気であったとしても、その病気の程度やその人の体質によって、薬の薬の量も種類も、また組み合わせも変わってきます。
 たとえば、子供と大人とでは、薬が違った効き方をする場合があります。子供は大人を小さくしたものではなく、別の生理を持っています。また、高齢者の場合も若年・中年の人とは身体の中の働きが違います。
 このような点から、薬に対しては食物と同じように考えたり、取り扱ったりすることは間違いです。
回復してしばらくしてから また同じ症状が出てきた場合に、前にもらって残っていた薬を服用してもよいのでしょうか?
 同じ症状が出てきたからといって同じ病気と単純に判断してはいけません。
 症状が似ていると思っても、同じ病気かの判断は医師にまかせるべきです。
 同じ症状であっても病気が違うことがあり、またもし同じ病気であったとしても、薬の効果や薬に対する反応は、その時の身体の状態によって相違があります。 医師の判断によって投薬される薬は、その人その時の病状に適合するよう選ばれて配合されたものです。使い残しの薬を服用することは避けなければなりません。
薬によって便や尿の色が変わることがありますか?
あります。たとえば鉄剤(貧血の治療)で便が黒くなったり、ビタミンBで尿が黄色っぼくなることがあります。 しかし、他の病気で色調が変化することもありますので、気になる時は医師・薬剤師に相談してみましょう。
薬は水で飲まないと駄目ですか?
水なしで薬を飲めると自慢する人もいますが、薬が食道で停留し、食道に潰瘍を作ってしまうことがあります。このような事を避けるためにも、必ず水で服用して下さい。
 また、水以外の飲み物、例えば牛乳、ジュース、コーヒーなどで服用すると、薬によっては効き目が弱まったり、反対に強くなり予期せぬ副作用が生じてしまうことがあります。ですから、水もしくはぬるま湯で薬を服用するようにして下さい。
誤飲事故が起きたら、どうしたらいいのでしょう?
乳児期頃から赤ちゃんは、色々なものに興味を示して触れたり口に入れたりします。赤ちゃんの手の届くところにタバコや灰皿、薬などを置かないように充分気を付けて、誤飲事故を防ぎましょう。
 万が一、事故が起きた場合は、あわてず落ち着いて処置をしましょう。
誤飲物 対応 応急処置
心配なし 様子を見る 医者へ
石鹸 1g未満 1g以上 水か牛乳を飲ませて吐かせる。
トイレ用洗剤 × × 少量でも 水か牛乳を飲ませるが、吐かせない。
靴墨、靴クリーム 1g未満 1〜5g 5g以上
口紅、クリーム、乳液 水か牛乳を飲ませて吐かせる。
化粧水 3mL未満 3〜10mL 10mL以上
香水、オーデコロン 1mL未満 1mL以上
生石灰(乾燥剤) × 1g未満 1g以上 皮膚粘膜に付いた時は大量の水で洗う。
シリカゲル(乾燥剤)
コーヒー豆 1g未満 10g以上 水か牛乳を飲ませて吐かせる。
インスタントコーヒー粉 1g未満 3g以上
樟脳 × × 少量でも 水を飲ませる(牛乳は駄目)が吐かせない。すぐ医者へ。
タバコ なめる程度 1/2本未満 1/2本以上 水か牛乳を飲ませて吐かせる。
ボタン電池 × × 飲んでいれば 気管や気道に引っかかっている時は、すぐに取り出す。
これ以外の時、わからない時は、下記に電話して下さい。

・大阪中毒110番(365日24時間対応)
    072−727−2499
・つくば中毒110番(365日9時〜21時対応)
    029−852−9899
・たばこ専用電話(365日24時間対応・テープによる情報提供)
    072−726−9922


その際、@いつ、A誰が(年齢・体重)、B何を(商品名や成分)、Cどれだけ、Dどんな様子かを伝えること。

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