蒲田学校薬剤師会の紹介

プール水の検査について

 学校薬剤師会より
「プール水中の総トリハロメタン」 平成13年7月24日の厚生労働省の遊泳用プールの衛生基準の改訂に伴い、学校環境衛生の基準が改訂され、平成14年度より学校プール水質検査項目に「総トリハロメタン」が、追加されます。

遊泳用プールの衛生基準
総トリハロメタンは、暫定目標値として、おおむね0.2mg/L以下が望ましい。



1.総トリハロメタンとは、浄水過程で、水中のフミン質(植物などが微生物により分解され生成した雑多な有機化合物からなる高分子化合物)等の有機物質と消毒剤の遊離塩素が反応して生成される副生成物(クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの4種類)の濃度の総和です。
クロロホルム ブロモジクロロメタン ジブロモクロロメタン ブロモホルム

2.トリハロメタンの水質基準は、発ガン性を考慮して決められた水質項目です。これは、アメリカ国立ガン研究所の実験結果からクロロホルムが、ヒトに対して発ガン危険性の可能性があるグループに属することが分かったために設けられました。

3.特に気温が上昇すると、生成されるトリハロメタンの量も増加します。そこで、夏場のプール水中のトリハロメタン濃度の監視も重要となります。目標値を超えた場合は、補水、換水等を行う他、塩素の濃度が過剰とならないよう適切な管理を行わなければなりません。

4.1996年12月改正の水道法では、水道水の総トリハロメタン量が、年間平均で、0.1mg/Lを超えないことと規定されています。これは、大人が1日2Lの水道水を飲用するという前提で計算されています。プール水の場合は、経皮摂取や経気道摂取、誤飲による摂取などが考えられますが、現在のところ知見が十分ではありません。そこで、遊泳用プールの衛生基準では、「総トリハロメタンは、暫定目標値として、おおむね0.2mg/L以下が望ましい。」という表現になっています。

Copyright 1999(c) by Kamata Pharmaceutical Assosiation all right reserved