主治医さんの日記

戻る


マイマシン入院中に某「大人の掲爺板」(笑)にて書き込まれていた
主治医こと「なんちゃって整備士さん」の日記を転載します

日記自体はほぼオリジナル状態ですが
読みやすいように改行のみ加えました
(なお、
紫字は私のコメントです)


日記その1   投稿日: 2月 2日(金)08時36分58秒

これまでの、あらすじ。
ある日、久々に掲示板を見るとなにやら私の名前が出ている。
内容は、当社に修理の入庫をするという話、いつもの事である。
が、それが、関東のメンバーである新潟の○坊であったのには驚いた。
しかも、私に相談も無く内容も決まっている。
エンジン、ミッション、デフ、O.H.車検、etc・・・なんだそれー!

(時間があるときしか書けないので、不定期に書き込みます。キリも悪いけど、ご了承ください。)

14万キロを走り、5回目の車検を迎えるにあたり、大工事は予定していました。
具体的はエンジン&ミッションのオーバーホール。
それに備えての貯金も密かにしていたワケで。
もちろん最初は地元のショップにて作業する予定でした。
が、Gな皆さんの奨め(煽り?)もあり、次第に心が江東区へ傾いてゆくのでした・・・


日記その2   投稿日: 2月 2日(金)12時56分40秒

そこで、本人からの連絡を待つ事に。
すると、本気で考えているようだ。
ならばその期待にこたえようと決心しました。
そして坊燃改にて打ち合わせ、色々と下調べをしているらしく、まずは聞いたデーターが誤りでないかどうか調べる。
はっきり言って、ギャランに使える強化品はピストン他、定番のパーツ以外は進化無し!
そのことを伝えて、後は来店待ち・・・

当初、エンジンに関しては通常のオーバーホールのつもりでした。
保護済みのAMGリテーナーすら使わない予定だったんですけど・・・
が、ビスカス付きリヤデフやエボ3用フロントビスカスを入手してしまい、
トリプルビスカス化も同時に行うことに方針変更。
これにより地元ショップに依頼することを断念。
私自身が作業をよく判ってないのに伝言ゲーム(笑)したのでは、
作業が上手くゆくとは思えなかったので。
で、年末の坊燃改までにデータを収集し、打ち合わせしたという次第。

中略

そして作業開始の日。
ある程度の部品を注文する。
基本的にO.H.に必要な物・エボ2ピストン四個・エボ6ピストン1個・AMGバルブ16本・カムスプロケ2個・エボ6用老いるジェット四個・ミッション・その他いっぱい!
そして、やっとばらし始める。
(カンカン,トントン,ガンガン,どかっ!ばきっ!ぼろっ!)
ボルト類の締め付けトルクが、まばらで、ヘッドボルトは一本だけ異常に硬く他は緩い。
カムシャフトを止めてるキャップボルトも、2Kのところが5Kでしまっている。(なんだこれ)

入院時の様子はページを作ってません。
2001年1月の日記を参照してください(オイ)
この時点で既にエボ6用部品を発注しているのがコワイ(笑)
私は一言も聞いてませんでしたよぉ?
エンジンのトルク管理が変だったのは・・・スズキの店だったからかな?
以前のタイベル切断時に作業を依頼したのがスズキの店だったもんで・・・


日記その3   投稿日: 2月 5日(月)13時00分28秒

ちょっと間があいたかな。
 後は、とりあえずバラバラにして、個々の部品をチェックして、ヘッドはまあまあきれいだけど、やっぱりカムキャップが磨耗している。
ウォーターポンプも少々もれている、さて、ヘッドをはぐって、と思ったら汚ね〜のなんの、オイル消費が多くなってそのまま乗っていたみたいでカーボンやスラッジが、ピストントップやシリンダー、燃焼室にとてんこもり。
メタル類もスラッジをかじった跡が見られる。
ばらし終わった結果、とことんやってやると、闘志が湧いてきた。
そしてそのまま、加工やさんにはすぐ出さないで、1日置き家に帰り子供の世話をしてからゆっくり風呂に入ってエンジンの事を考える。
これがよくなかった、CB(CARBOY)心に火がついてしまった。
絶対に6のピストンを使ってやる〜!ショップに負けない、良いエンジンを作ってヤル〜!

オイル消費が多くなっていることは気付いていました。
どうせオーバーホールするんだから・・・
というかオーバーホールするまで持ちこたえてくれ〜
という気持ちでだましだまし乗っていたワケです。
入院間際は恐くてアクセル踏み込めない状態だったっけ(汗)


日記その4   投稿日: 2月 6日(火)15時20分22秒

内側がダメなら外側?

すると、エンジンをO.H.する人がもう一人現れた。
どこかのショップでするらしい、そこで部品だけ買いたいという、あれとこれとそれと、エボ2のピストンと・・・
ピストンは今すぐあるよ〜!っという事でその人の所に行ってしまうことに。
手持ちは6のピストンだけ、取りに来る前によーく見比べて・・・わかんない!
見た目は色、材質、形状、すべて違うけど、肝心のピンの辺りとかが分からない。
そこで、超有名なショップ(関東ではない)に聞く事に、なんせここはエボ1〜エボ6まで対応の鍛造ピストンを作っているので何か情報は・・・(説明)ピンオフセットは、センターに、4で設計の為、ノーマルの4以降のピストンを1〜3に組む時は、IN,EX,逆に組めば大丈夫との事。
・・・もう二度とここは信用しないと、心に誓った。
自分を信じて組み付ける事にする。
加工屋さんを呼んで、来るまでにピストンの発注をして・・・
そして、加工屋さんが来たのでオーダーをする。シリンダーを1mmボーリング、ただし、ピストンとのクリアランスは、最高値と最低値との間にして(回すエンジン・レース用は、最高値)ヘッド面研、燃焼室の磨き、バルブフェイスの磨き、ピストンのバルブリセスの加工、などをオーダーして、旅立った。

この時期は他のギャランも作業が集中したようです。
あっちこっちでオーバーホールだ乗せ替えだと景気の良い話(?)が飛び交ってました。
そういえば私が「エボ6ピストンを使う」と知ったのはこの頃だったような?
エンジンの作業がてんこもりに膨れ上がっていた事を知ったのも(笑)


日記その5   投稿日: 2月 8日(木)12時54分07秒

そうこうしている内に、頼みすぎた部品の返品(返品は手数料が取られます。うちが部販に・・・)をしようとしていると、電話が、「フロント右のハブボルトをかじってしまったので、交換を・・・」ハブベアリングとボルトはすぐにあるよと伝える。
「ほかのディーラーには、すぐないため・・・」心当たりの人は挙手を。
少し在庫がはけた。
それはさておき、他の部分の洗浄作業をしながら、ブレーキホースの交換や、ブッシュの交換をして、あっマフラー穴あいているのどうすんだっけ、などと忘れていると同じマフラーの人がいらなくなる予定なので、排気もれを見ると、やっぱりそれも漏れていた。
心当たりの人は、挙手を。
新品をオーダーして・・・
すると加工屋さんから電話が、
加・「もしもし」
自・「ハイハイ」
加・「このエンジンは、チューニングの域なの?」
自・「一応そうだけど、なんで?やっぱりそこまではやってくんないの?」
加・「そうじゃなくて、どうせやるんだったら、ピンをフルフローにしようよ。安くするから。」
自・「そこまでやるつもりは無いんだけど、・・・」
加・「あっそう、じゃあいいね、そのままで。」
自・「・・・やっぱりやって。」
・・・と、言う具合で事なきをえた。
そして後で考える。
このエンジンは、自分のではないよなぁ?
少しすると、最終見積りの電話が、
加・「ボーリングに、面研、燃焼室&バルブフェースの磨き、ポート研磨、リセス加工、フルフローで、・・・」
自・「あれっ、ポー研は、頼んでないよ。」
加・「ここまでやったら、やるしかないでしょう。サービスしておくよ。(ポー研)」
そんな感じで自分よりも上手がいたようだ。
そして改めて考える、このエンジンは、自分のではないよなぁ?

恐るべし・・・なんちゃって整備士さん&加工屋さん(笑)
この機会にいろいろと勉強(質問攻め)させてもらいました〜
ちなみに最後の一文は、なんちゃって整備士さんの決めゼリフらしいです(爆)


日記その6   投稿日: 2月 9日(金)12時50分58秒

この日記は、ノンフィクションであり、実話を元にそのまま書いております。

ブロックが帰ってくるまで、何しようかな〜なんて考えている暇はなかったりして。
デフのO.H.やブーツ交換、ホース交換、色塗り(シャシブラック?)を終わらせる。
そして帰ってきた。
さっき帰ってきた。
長旅の疲れも見せず帰ってきた。
とりあえず一言、絶品、の一言。
しいて言えば、ピカピカのツルツルのサラサラって言う感じ。
その映像はそのうちどっかにアップされるでしょう。
しかし、日記のネタがなくなってきた。
作業に追いついてしまった為、しばらく作業に専念します。

意外なことにマイマシンはほとんど「イタズラ」されてませんでした(笑)
作業メニューが多すぎたのが勝因(?)かもしれません。
なお、この帰ってきた部品達は即メールにて画像を送っていただきました。
思わず拝みたくなるほど(?)光ってました・・・
この時の画像もアップされてます(当然か)


日記その6.5   投稿日: 2月?日(?)?時?分?秒(ゴメンナサイ)

そういえば、ピストンに番号が・・・
これは、四個の中で千分の1単位での大きさを測り、いちばん大きいのを1番に小さいのを4番に使うための番号です。
ウォーターポンプが付いていて、最初に冷えた水が入ってくるのが1番側だから、よって、膨張が少ないのが1番、多いのが4番って訳です。
ちなみに6のピストンですよ。1個だけ、さて本物はどれだ!(爆)
とりあえず話を戻して、クランクを組んで、ピストンを組んで、コンロッドを組んで・・・
今は、ヘッドも組みタイミングベルトを組む所です。
組みつけの際の注意点は、トルクレンチでしっかりと有ったものを有った所に組み付ける事。
手ルクレンチも必要かと・・・

うっかり「その6.5」を保護しそこねてました・・・
が、なんちゃって整備士さん本人より再度送っていただきました。
重ね重ね申し訳ないです(大汗)

この「ピストンの文字」が色々な4文字熟語(?)に変化したのはご存じの通りです(笑)
熱膨張の話も「なるほど〜」と思った記憶があります。
手ルクレンチという単語を見て、なぜか海賊のカギ手を想像しちゃいました。
左手にトルクレンチが内蔵されてたら便利・・・でもないか、茶碗を持てないし(爆)


日記その7   投稿日: 2月15日(木)08時33分29秒

さて、腰下&ヘッドを組み、ほき類をつける。
サーモスタットを交換しようと古いのを外す、やっぱり車体番号で部品を拾っているので82℃が入っていた。
これは、88℃に交換して・・・っと、なんだかんだしてエンジンが組みあがる。
クランクを回してみると、無洗車さん程ではないが軽く回る、喜んで毎分60回転位(60rpm)で回していると・・・焼きついた。
そうオイルを入れてなかったのだ。
って言うのは嘘。
そして昨日、車体にエンジンが載る、全ての配線やらetcを付けて、プラグをつける前にクランキングをして、オイルプレッシャーランプが消えるのを待つ、今日はここまでっということで、冷え込んできたので暖坊に火を入れる、すると京都の大文字焼きのごとく勢い欲燃える、2分間だけ燃やしてみた。
っと言う事で、一発始動完了。
あとは各部のチェックをして・・・後付けの配線がわかんない、坊さん、私に電話してくらさい。

このサーモスタットは寒冷地用だそうです。
開弁温度が違うだけで全開温度は同じだとか。
よって暖気が速くなるだけでオーバーヒートしやすくなるわけではないとの事です。
「後付けの配線」とはヘッドライトリレーのアース線(延長部分)でした。
こうゆう事がないようにと、なるべく後付けパーツは外して入院したつもりだったんですが(苦笑)


日記その8   投稿日: 2月15日(木)12時51分40秒

やっぱり、一発でエンジンがかかると仕事とはいえ嬉しいですよね〜!
残りのパーツをつけてオイル漏れや水漏れのチェックをして、無洗車さん程ではないが、ノーマルよりは軽い吹けあがり、ん〜いい感じ。
と言う事で、完了しました。
とりあえず車体が駄目になったら、エンジン頂戴ね!
さ〜て、次は誰かな〜
今1番遠いお客様(新潟)よりも遠い方が来るのかな〜(本州最北端とか)
まあいつでも鈴木商改は、スペシャルに行きますよ〜。
(スペ○マでは無い。)
これにて日記を終わります。
長い間有難うございました。
又、管理人さんご迷惑をお掛けしましてどうもすいませんでした。

車体がダメになったとしても、あげませんからね〜
別の車体を探してきて載せ換えますので(笑)
こうして完成した入魂の1機。
期待通り・・・いや期待以上のすんばらしい〜出来栄えでした。
本当に感謝しています〜
ありがとうございました〜
また何かあったら(?)ヨロシクです〜


戻る