庚申の 祈りに歩む 野菊の碑
(6/8/'97、晴れ)

子供の頃に見た、「野菊の墓」の映画を思い出します。

江戸川沿いの松戸から市川へ向かう道には、多くの散策したい
場所があります。

下矢切から少し入った矢切神社前には、永遠の平和を祈のる庚申塚
があり、その道を辿れば、西蓮寺には伊藤左千夫が書いた「野菊の墓」
の文学碑が続き、坂を下って土手を登れば、「矢切りの渡し」で
柴又帝釈天へ短時間で行けます。

この辺りは、里見氏と北条氏が戦った古戦場であり、下矢切の庚申塚は、
夫々の時代の「守り神の象徴」を、平和を祈ってまとめた記念塚です。
日常の生活の安全から、永遠の戦い放棄まで幅広く祈願しています。

説明には、「矢切」の地名は、矢の無い生活を祈ってつけた
と記されています。

伊藤左千夫が、「野菊の墓」を書いた明治の終わり頃は、
のどかな田園風景や、遠くの山並みまでハッキリ見えたことでしょう。
約40年前に見た映画の内容を、今でも覚えているのは、
学校が連れて行ったにしては珍しく、淡い恋の映画だったから
かもしれません。

この先には「じゅん菜池公園」、「里見公園」などがあり、「下総ノ国」
の国府がここにあったのも、小高い土地柄からして尤もと思われます。
昔はこの里見公園から柴又まで、比較的長い渡しが運行していました。

平成10年4月に、「野菊の墓・文学碑」近くから、「矢切の渡し」まで、
約1Kmの「野菊のこみち」が整備され、10個の道しるべが完成しました。