仁王とて 人を恋しき 萬満寺
(5/17/'97、曇り)

馬橋の萬満寺は、本当に人が疎らでした。

萬満寺には、国の重要文化財で、運慶の作とされる仁王像があります。

JRの馬橋駅から数分の萬満寺は、旧街道が大きく曲がる場所にあり、
最近の改修によって、本堂も含め総てが新しくなりました。

臨済宗大徳寺派・法王山萬満寺は、千葉氏によって鎌倉時代に建立され、
豊臣秀吉や徳川家康にも尊ばれ、特に徳川時代には大きな寺領を持ち、
本土寺を上回る、格式を与えられていました。

3mを超える金剛力士像(仁王様)は、国の重要文化財で新装なった
仁王門に納められ、右の阿像や左の吽像ともに、余りの閑散さに人待ち顔
の様子でした。
3月と10月の「不動祭り」には、厄除けの股くぐりができます。

またこの旧街道沿いには、小林一茶の奉公先とされる「立砂の住居跡」
の碑があり、面白いことにあの有名な放浪の画家・山下清画伯も、
暫くこの馬橋で働いていました。
二人に共通する何かの縁が、この馬橋にあるのかもしれません。

毎朝の通勤で馬橋を通る度に、二人の名を思い出します。