陸奥

春の陸奥、小旅行・俳句旅です。


陸奥のカタクリに続き、北・南アルプス登山の筈が小旅行で終了!

夜立ちの予定を、ワイフの希望で早朝出立に変更し、
春にしては寒々と冴え渡る月に、晴天の礼を述べ旅立ちます。


旅立ちの 寒冴月に 礼を言い(4/26/'97 晴れ)

最初の目的地は、岩手県・湯田のカタクリのため、
東北道をひたすら北へ進むと、日光・那須付近は
未だ桜の季節で、さらに北へ進むと温度が逆に高くなる、
不思議な「陸奥の旅」の開始です。

水田に 那須の雪山 写し見る(4/26/'97 晴れ)


湯田の廻戸(まつと)をやっと探し訪ね、まばらに咲く憧れのカタクリを見てガックリ。
あちこち町中を探し求め、疲れて道路脇に車を止め小休止をしました。
春らしい小川の音に沿って散策すると、福寿草が咲き、ショウジョウバカマが咲き、
さらに進むとやがて、カタクリの群落に遭遇しました。


せせらぎに 踊るカタクリ 湯田の郷
(4/26/'97 晴れ)

興奮も落ち着き、やがて視野を広げると、野の奥にお花畑
を発見しました。山道を辿ってみれば、なんとそこは
カタクリとハクサンイチゲの大群落地でした。
驚いたことに周辺の木立の中は、春を待つ蕾を持ったカタクリ
が満ちており、よくよく見れば道路の北側は、
どこもかしこもカタクリが咲いているのに気付かず、
確かに岩手の湯田は、「カタクリの郷」でした。


横手から北陸へ向かう予定が、夏油温泉に行きたいとのワイフの希望で、
道を戻して夏油温泉に向かえば、冬季閉鎖の表示のため手前の瀬美温泉に一泊し、
目覚めれば急に東野へとの要望に、東に走らせ語り部の郷「東野」に到着です。


時と茅 重ねし東野 春七分(4/27/'97 晴れ)

東北道への戻り道で食事に入り、「道の駅」の紹介に「土湯」
の記事を発見し、早速、福島西まで上り、土湯で汗を流し、
「道の駅」で途中買い求めた土地の野菜を楽しみ、
磐梯吾妻スカイラインの開通を知り、
翌朝は東吾妻山登山・挑戦を決定して就寝です。

東吾妻山はなだらかな斜面のため、積雪時も気軽に登れる貴重な山で、
広大な吾妻連峰を充分楽しんだ後、鏡沼のほとりで冬から春への変化を発見しました。
厚く覆われた氷が春の陽射しを受け、微かにピチピチと音を立てて解けています。

ピチピチと 斑に解ける 鏡沼(4/28/'97 晴れ)

登山途中で会った茨城の人と話しをして、ワイフの里心が急につき、
急遽、旅の途中で帰ることになり、磐越道でいわきに向かう途中、
またまた「三春の滝桜」見学の所望が出て、三春へ走ることになりました。


葉桜も 訪れ絶えぬ 滝桜(4/28/'97 曇り)

三春の滝桜は葉桜となっており、
観光客とともに例年にない早い春を恨み、
強い風に追い立てられて急いで磐越道に戻ろうと
しますが、道に迷って郷の奥に入り、
思わぬ見事な枝垂れ桜を見学できる、
幸運がありました。


帰途途中は、強い雨が降り続きましたが、いわき周辺の山々の新緑は益々色濃くなり、
やがて、ツツジの鮮やかな色が緑に交じり始めると、身近な筑波山周辺で、
丁度雨が止んだ我が家には、明るい間に無事到着しました。
気に入っていた、帽子を無くしたのを確認し、
北や南アルプスの登山中止以上に、残念がっています。

平成11年には、「秋田大館への春の旅」にも出掛けました。