刈り残す 垣根に交じる 野ばら咲く
(6/15/'97、曇り)


今では滅多にお目に掛らない、小さなピンクの野ばらが咲きました。


戦後の、下町の庭を飾る花といえば、定番がありました。
鳳仙花、百日草、葵、向日葵、菊などはどの家にもあって、
遊びにも取り入れられ、薔薇は今のような大輪の薔薇でなく、
小振りでピンクの野ばらが主流でした。

北側の正木の垣根に野ばらが住み着いて、もう20年以上は経つでしょうか。
垣根を刈る度に、野ばらをどう処分するか頭を悩ませます。
今はどの家庭にも無い、昔の思いが一杯詰った野ばらは、
結局は数本残り、垣根から垂れ下がるように、可愛い花を付けます。

「まあ奇麗!」と声を掛けるのは、決まって60歳は超えた、昔少女だけです。