ワイフとの「ハワイ滞在日記」



第4章 行動範囲を広げています

(1)ザ・バスの活用

	オアフ島にある公共の乗り物はザ・バスで、これほど日本での常識が通じない乗り物はありません。バス停留所
	の場所がやたらにあって行き先が不明であり、時刻表がないので何時来るか分かりません。おまけに、車内放送
	や表示があったりなかったりで、降りる場所の確定には本当に困ります。

	ガイドブックをしっかり読み、往復の4ドルを用意して指定された場所のバス停で、只管、2ドルを握り締めて
	目的へ向かう番号のバスを待ちます。乗車時にコインか1ドル札で2ドルを払い、乗り換える必要が或場合には、
	「トランスファー」と叫んで乗り換え券を貰います。降りる時には紐を引き運転手へ知らせ、後ろのドアを自分
	で押して降ります。(百山の場合、何時も運転者に何処そこへ行くので、近づいたら教えて欲しいと伝えます)

	実は運転時刻表がありますので、その路線バスの案内書を貰うか、遠距離の場合には問い合わせて確認すると良
	いでしょう。大きな荷物は持ち込みが出来ませんが、自転車はバスの前方に固定金具があり、自分で処置します。

	(→ThaBus利用方法)

(2)ザ・バスを使っての行動1

	a.USSアリゾナ記念館

	    過去に何度か近くまで出掛けて、時間の関係でパスしていたUSSアリゾナ記念館へ、出掛けて行きました。
	    20番か42番のホノルル空港経由のバスで、大勢の乗客が降りるUSSアリゾナ記念館の前で降ります。
	    USSアリゾナ記念館は無料ですが、入口の警備員が、カメラを除く所持品の持ち込みを許さないので、少
	    し離れた場所にある荷物預かり所で、大きさに関係なく1個2ドルで預かって貰います。

	    中に入ると番号札を渡されますが、今回はなんと3時間待ちであったため、ほんの僅かしかない展示物や、
	    近くの有料施設などを訪れて時間を過ごします。大勢居た日本人訪問者の多くは、殆どそのまま帰って行き
	    ます。3時間の後に、シアターで記録映画を見せられた後に、船で沖合いに向かいアリゾナ記念碑を見学し
	    て、永い間気にしていた行事を終了しました。

	b.ココ・クレータ

	    ダイヤモンド・ヘッドから見える緑に囲まれた大きな山が、ココ・クレータでクレータ内部が植物園になっ
	    ています。やさしいトレッキングの場所として、ガイドブックで紹介されており一人で出掛けて行きました。
	    シーライフパークへ向かう58番か22番に乗りますが、58番は寄り道をするので22番が良いでしょう。
	    58番にのってから、ココ・クレータに行きたいと告げると怪訝な顔をした運転手が、ずっと先だからと言
	    った後の、小一時間後に工事現場前のバス停で降ろして呉れました。

	    そこには確かに、ココ・クレータは真っ直ぐ向へと書いてありました。とてつもなく大きなトラクタが走り
	    回る工事現場を、危険を避けて避難しながら亙り終えると、簡単な木の柵が現れて入口となっていました。
	    郵便ポストの中からルートマップを取り出し、歩き出しましたが案内書の記述と余りにもの違いに唖然とし
	    ます。市民が憩い、ランナーが走り回っている場所では無く、誰一人も居ない、無人の工事を中断したまま
	    の植物園(?)でした。ライアン植物園での仕打ちと同様、案内書への不信感が急激に高まってきました。

	    それでも気を取り直して歩き出しましたが、時期が悪かったためか花数が少なく、コースの途中は通行止め
	    となっており、元に戻って逆を回りましたが、特にこれと言った特徴はなく無駄足でした。
	    肝心のクレータ周辺の高地は、危険なため登山禁止となっていました。

	c.マカプウ・ウエイサイド

	    ココ・クレータでの悲しい経験にもめげず、今度は夫婦でマカプウ・ウエイサイドへ出掛けました。
	    バスはココ・クレータと同じ番号ですが、運悪く今回も58番が来て乗ってしまい、結局は22番に途中で
	    抜かれてしまいました。運転手に行き先を伝えたのですが、終点で降ろされて少し海沿いを戻ると、大勢の
	    観光客が、シーライフパーク方面の絶景を覗き込んでいます。

	    トレッキングの入口を探しましたが分からず、バイクで大汗状態のご老人に尋ねると、私なら岩場を登るが、
	    安全を望むなら更に道を戻ったら入口がある、と教えて呉れました。確かに更に下ると、鍵が掛かった入口
	    があって数台の車が駐車しています。良く見ると、人が歩いているのが見えました。

	    照り返しの激しいアスファルトの道を歩き、なんとか展望台に到着しました。確かに眺めが絶好でしたがク
	    ジラは見えません。木陰で昼食を摂った後に、訪問者と挨拶を交わしながらシーライフパークへ戻りました。

	d.日立の大きな木

	    日立のCMでお馴染みの、「大きな木」の見学にモアナルア・ガーデンパークへ出掛けました。
	    なにせ、何時来るか分からないバスを、ワイキキからアラモアナ・ショッピング・センターで乗り継ぐので、
	    一日仕事となってしまいました。行き方は関連のHPで学習し、運悪くソルトレーク行きの3番のバスに目
	    の前で行かれてしまいましたが、20分程待って乗車し、運転手に目的地を伝えると親切に下車のバス停を
	    教えてくれました。(→「日立の木オンライン」)

	    運転手が教えてくれた通りに、高速道路沿いに暫く歩くと鎖で塞がれた場所の脇に、狭い入り口があり公園
	    の中に入りました。特に特徴の無いハイウエイ側の公園で、ハワイの公園にしては小さな公園(本当は広い)
	    の中には、同じ大きさの木が4、5本ありました。散歩中の奇麗な若い女性に、どれが一番大きいのかと尋
	    ねたところ別の木を指差し、草取りしていた職員は、質問する前に目的の「大きな木」を指差しました。

	    とにかく大きな木で、モンキーポッドと呼ばれるアメリカネムの仲間です。高さ25m、幅40mの巨大な
	    木でした。見学をしていると、日系三世の80歳のおばあちゃん(元先生)が来られて、暫く日本語で談笑
	    しました。毎日、日本から団体で見学客が来るとの話をしていたところ、50名ほどの団体が来たと思った
	    ら、あっと言うまに消えて行きました。(運悪く、帰りも目の前で3番のバスに行かれてしまいました)

(3)組み立て自転車での再挑戦(その4)

	a.タンタラスの丘

	    ワイキキ周辺は、海辺から数百メートルまで小高い丘が迫っており、定常的にこの丘には雨雲があって霧雨
	    が降り、日中にはこの霧雨が風に乗って、快晴であってもワイキキの空から降ってきます。
	    そのひとつが先日登ったバンチボールですが、そのお隣にはワイキキの百万ドルの夜景を眺める場所として
	    有名な、タンタラスの丘があります。

	    曲がりくねった急坂を登るので大変と案内書には記述されていますが、今回は組み立て自転車で挑戦するこ
	    とにしました。予め購入したオアフ島の詳細地図でルートを確認し、平地部分は前に歩いたライアン植物園
	    までと同じルートなので簡単に到達しました。そこからは、組み立て自転車の小さな車輪では漕ぐのは無理
	    な程度の登り坂が続き、何度か急激に曲がっては延々と続く直線を歩いていると、次第に高度を稼いでワイ
	    キキの町並みが見えてきました。この絶景が見える高台に住む人達は、どんな毎日を過ごしているのか、是
	    非とも聞いてみたい気がします。(しかし電柱があるため、なんとなく懐かしい気もしました)

	    この急坂を、颯爽と自転車で下る若い女性二人に出会いました。ヘルメットを付けていますが肌は露出状態
	    で走る様はどうしても人目を引かざるを得ません。背の高いやや筋肉質のスタイルも、あっと言う間に目の
	    前を過ぎて行きます。この絶景地への案内看板はありませんので、駐車中の男性に尋ねると、あと2回曲が
	    れば良いと言うことで漸くそのカーブへ到着しましたが、公園入口があるだけでした。思い切ってその公園
	    の坂を登って行くと、僅か1台の車のみが駐車中で展望台への道を教えて頂きました。

	    タンタラスの丘展望台は、トイレのある駐車場から百メートルほど入った場所にあり、そこからの眺めは、
	    まさに絶景でした。ダイヤモンド・ヘッドからホノルル空港までが一望され、紺碧の海と様々な形状をした
	    建物が絶妙にマッチして、昼間でも一見の価値は十分でした。

	b.マキキ・バレー・トレイル

	    余り良い印象が残っていない、オアフ島のトレッキングに再度挑戦しました。場所は、タンタラスの丘の帰
	    り道にあるため、1時間掛けて登った道を僅か数分で下って、ほんの少し登り直すとハワイ・ネイチャー・
	    センターの古ぼけた小さな建物があります。自転車の駐輪を許可して貰い、地図とルートの説明を受けてか
	    ら、出発点までわざわざ案内して貰いました。不思議なことに、レンジャーの人達はどこも若い女性でした。

	    トレイルの要所には、確かに案内板がありますが充分とは言えません。しかし、しっかりした踏み跡がある
	    ため道に迷ようこともなく、所々で犬を連れた女性やランニングを楽しむジョガー数名と出会いましたが、
	    土曜日でありながら訪れる人の少なさは呆れるばかりです。花数は少ないのですが、川の流れや日本で見か
	    ける羊歯が下草となって竹薮などもあり、南洋の植物が確かにありますが違和感の少ないトレックでした。

	    所要時間は1時間半で、無事にセンターへ戻りました。近くでは大人達が卵を木立の間に隠しており、近く
	    のテーブルでは子供達が盛んに卵に何かを描いていました。楽しい、卵探しが始まるようです。

	c.CompUSA(パソコンショップ)

	    かっての秋葉原の常連客としては、パソコンショップを是非とも訪問したいと少し離れたCompUSAへ自転車で
	    出掛けていきました。コンドミニアム裏手にあるアラワイ運河沿いを走り、アラモアナ大通りを走って、シ
	    ョッピング・センターを過ぎウオード・センターを過ぎ、さらに走った可成先にありました。

	    しかし、10時開店の筈が駐車している車が皆無のため、玄関まで走り込むと小さな表示があって、イース
	    タのため休業と書かれていました。残念でしたが、帰りはアラモアナ・ビーチ・パークに立ち寄ると、あち
	    こちからバーベキュの煙が立ち込めて、家族連れで賑わっていました。一人寂しく浜辺で過ごしていたご老
	    人に声を掛けられて談笑すると、日系二世のご老人で、元はバスのメカ担当だと英語で話して呉れました。

	    後日、CompUSAを自転車で再訪した。日曜日であったためか広い店内にはお客が溢れており、品数も豊富で、
	    価格もそんなに高いとは思わなかった。扱っていた「PCの個別部品数」が少ないのに反し、非常用電源の
	    装置が低価格で豊富に品揃えしており、地域によっては電源事情が悪いのかもしれない。ソフトの品揃えも
	    充分で、特にゲーム関係が沢山あった。CPUは、2.8−3.0GHzを中心に販売していた。

	d.ハワイ大学と家庭菜園

	    夕方に、仕事で20数年前に訪れたことがある、ハワイ大学を夫婦でサイクリングしました。

	    滞在する、コンドミニアムの近くにあるアラワイ運河の向かい側にありますが、近くには橋が無いためにか
	    なり大回りをして、ユニバシテイ通りを山の方角へ走ると、直ぐに大学の標識とキャンパス群が見えてきま
	    した。自転車を駐輪場へ置き周辺を散歩しましたが、記憶の欠片も残っておらず、ただ懐かしい雰囲気だけ
	    を味わって帰りました。

	    帰り道に、アラワイ運河にある家庭菜園を巡っていると、80歳を越えた本当に若い日系のご老人達に巡り
	    会い、日本語で談笑しました。年に30$で4、5坪を借りて野菜作りを楽しんでおられるようです。作っ
	    ている野菜は本当にマチマチで出来ない野菜は殆どないが、寒さが必要な野菜は駄目とのことです。
	    (→後に分かったことだが、市が管理するシニア用の家庭菜園だった)

	    この島では、未だ猫にお目に掛かっていません。町中には猫が居ないようです。猫を飼って居る家では、猫
	    が遊んでいるとの標識を出しているので、あるいは厳しい規制のある町なのかもしれません。(家の中だけ
	    で、飼われているらしい)その代わり、あちこちで鶏の鳴き声が聞こえたり、なんとウグイスの鳴く声も聞
	    こえます。花と鳥とワイキキの観光客だけが多い町のようです。犬は結構多く、夕方の散歩などでお目に掛
	    かれますが、人と擦れ違うときの神経の使い方は、尋常ではありません。

	e.カハラ・モール

	    ワイキキから比較的近いショッピング・センターに、カハラ・モールがあります。
	    過去に、ザ・バスで何度か前を通過していますが、日本人が良く降りるのを見かけていました。自転車組の
	    我々夫婦の場合は、小高いダイヤモンド・ヘッド周辺をどう乗り越えるか最大の課題です。オアフ島の詳細
	    地図には、日本のように高低差を明確に表示しないため、GISを志す百山としては感を頼りにルートを決
	    めて、アラワイ運河から高速H1の近くの一般道を選択しました。少しばかり登りで押しましたが、殆ど自
	    転車に乗ったままで、無事にカハラ・モールに到着しました。

	    洒落た店が多いのですが、客足は今一つの様相です。一回りして彼方此方の店をウインド・ショッピングし
	    ました。大きなアラモアアナ・ショッピング・センターと異なり、横に広く展開して感じが良く、まさにモ
	    ールでした。落ち着いた環境で買い物をしたいならば、カハラ・モールはお勧めです。

	f.プウ・ピア・トレイル

	    先日訪問したハワイ大学の上部の近くに、プウ・ピア・トレイルがあります。
	    ワイフがローヤル・ハワイヤン・ショッピング・センターで週2回開催される、キルト関係の習いごとに参
	    加している合間を狙って出掛けることにしました。ユニバシテイ通りから幾つかの道を走り継いで、アラニ
	    イ・ドライブという道の終端の、更にダート道の奥にトレイル・コース標識がありました。

	    勿論、真っ直ぐここに到達できるほど親切なガイド標識はありませんので、滅多にない散策する人に出会う
	    度に道を尋ねて、どうにか到着することができました。道幅はありますが、定常的な霧雨のために少し泥濘
	    しており、人間の足跡より犬の足跡が馬鹿に目立って、恐ろしさが先に立ちます。

	    花はありませんが、様々な鳥の声が歓迎してくれる寂しい道を只管たどると、15分程で道が左へ戻るよう
	    にカーブします。道幅が狭い草地となって高さを稼ぐと、頂上らしき地点にベンチがありワイキキの町並み
	    の一部が見えてきました。標高264mの高地からは、ライアン植物園の広大な緑地が眼下に見えます。
	    登りでも、僅か25分ほどのトレックなので些か物足りませんが、自転車のエクササイズにはなりました。

「第5章:思い切って遠出もしました」