お花の名前を覚えよう(その4:ショウマ)!
「その5」「先頭」

1.植物側から見た筑波山の特徴

  植物の側から見た筑波山には、以下のような特徴があります。


  (1)筑波山の土や岩は、多くの地質が混ざり合い構成され、植物の多様性を招いている
  (2)標高の割には、冬の気温が低く積雪量も多いので、高山に似た環境面を僅かに持つ
  (3)標高が低いことに加え都市化の影響をもろに受け、通年で気温が高くなっている
  (4)標高が低いことで、動物や鳥などにより平地の植物が筑波山に入り込みやすい

  一方では、問題となる側面も数多くあります

  (1)標高が低いため、平地で植栽された外来の植物などが筑波山に入り込みやすい
  (2)観光客向けに、数多くの園芸種の植物を植栽し放置した結果、野生化している
  (3)猪などの野生動物が多く、定常的に地面の掘り起こしが行われ、環境悪化を招いている
  (4)植物関係の業者などが入り込み、違法な植物採取を行い種の絶滅が危惧されている
  (5)季節ごとに、茸や山菜の採取に人が秩序無く入り込み、植物環境の悪化を招いている

2.筑波山のお花の特徴

  筑波山のお花は上記の特徴や問題点もあり、以下に述べる状態を生み出しています。

  (1)とにかくお花(草、木の花も含め)の種類や総数が、圧倒的に他山に比べ多い
  (2)大雑把に1000種を超えており、その種類、総数は他山の2、3倍となっている
  (3)高山植物と呼ぶべき花も多いが、平地に咲く花も数多く、外来種も普通に見られる
  (4)しかし群落として見れる花は極く僅かで、殆どの花がピンポイントでしか見られない
  (5)結果的に、絶滅種(レッドデータブック)の範疇となったお花が、極めて数多い

  信じられないことですが、イワカガミ、ウメバチソウ、オキナグサ、マツムシソウ、クマガイ
  ソウなどは昔は極く普通に筑波山で見ることが出来ました。その証拠に地元の大きな民家の庭
  先には、ご先祖が筑波山で採取されたお花の子孫が今も咲き残っています。

3.筑波山の植物図鑑を見てみよう

  植物と簡単に書きましたが正しい分類ではなく、大雑把では、草(お花と雑草)、木、羊歯、苔、
  茸、などに分類され、夫々の分野に専門家がおられ研究がなされています。

  今回は、高梁百山が個人的にまとめた「個人的な筑波山系の植物図鑑」をご覧頂きます。
  その主体は草の花であり、特徴のある雑草、木の花、苔、茸、などを僅かだけ含めました。

  (1)収録した総数は学問的分類ではありませんが、不明種も含め約1480種です。
  (2)草の花が主で、木の花も僅かに含み、羊歯を除く、特徴ある植物を僅かに含めました。
  (3)お花の名前を元に、アイウエオ順季節順に整理してみました。
  (4)撮影したお花が属する、科、属、咲く季節を付記しました。
  (5)参考資料として、「薬王院」と「山野草の小路」のお花の写真なども添付しました。

4.お花の名前を覚えよう

  今回は第1回目として、これから季節を迎える「ショウマの仲間」について勉強しましょう。

  「ショウマ」や「チダケサシ」と名前が付いているお花には、下記があります。
  最初に「総合植物図鑑」を開き、「編集」の「検索」機能を使い、「ショウマ」や「チダケサ
  シ」の文字を入力し検索してみましょう。

  筑波山ではなんと、3科に属する9種類の「ショウマ」を見つけることが出来ました。

  (1)アカショウマ(ユキノシタ科チダケサシ属)→初夏
  (2)イヌショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)→初秋
  (3)オオバショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)→夏
  (4)サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)→秋
  (5)トリアシショウマ(ユキノシタ科チダケサシ属)→夏
  (6)ホサキショウマ(ユキノシタ科チダケサシ属)→夏
  (7)ヤマブキショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属)→初夏
  (8)チダケサシ(ユキノシタ科チダケサシ属)→夏
  (9)ハナチダケサシ(ユキノシタ科チダケサシ属)→夏
  (10)参考:レンゲショウマ(キンポウゲ科レンゲショウマ属)→葉が似ているだけ

  科ごとに分類すると、以下のようになります。

  (1)ユキノシタ科チダケサシ属→アカショウマ、トリアシショウマ、ホサキショウマ、
                  チダケサシ、ハナチダケサシ、
  (2)キンポウゲ科サラシナショウマ属→イヌショウマ、オオバショウマ、サラシナショウマ、
  (3)バラ科ヤマブキショウマ属→ヤマブキショウマ、

  お花が咲く季節ごとに分類すると、以下のとおりです。(勿論、多少の季節のずれあり)

  (1)初夏→アカショウマ、ヤマブキショウマ、
  (2) →オオバショウマ、トリアシショウマ、ホサキショウマ、
        チダケサシ、ハナチダケサシ、
  (3)初秋→イヌショウマ、
  (4) →サラシナショウマ、

  さて、筑波山でこれらのお花に出会いたい場合は、下記の場所を推奨します。

  (1)男ノ川コース→運が良ければ、ヤマブキショウマを除く全ての種類が見れる
  (2)東筑波ハイキングコース→同上(花数は、こちらが圧倒的に多い)
  (3)御幸ケ原先の少し女体山側寄り→運次第ではヤマブキショウマが見れる
  (4)山野草の小路→最近は植栽も無いので、その子孫が咲くかもしれない

「筑波山系に咲く、ショウマという文字が付くお花の写真9種+参考1種」

縮小写真
アカショウマ
(ユキノシタ科チダケサシ属)
観測日()
縮小写真
イヌショウマ
(キンポウゲ科サラシナショウマ属)
観測日()
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オオバショウマ
(キンポウゲ科サラシナショウマ属)
観測日()
縮小写真
サラシナショウマ
(キンポウゲ科サラシナショウマ属 )
観測日()
縮小写真
トリアシショウマ
(ユキノシタ科チダケサシ属)
観測日()
縮小写真
ホサキショウマ
(ユキノシタ科チダケサシ属)
観測日()
縮小写真
ヤマブキショウマ
(バラ科ヤマブキショウマ属)
観測日()
拡大写真
チダケサシ
(ユキノシタ科チダケサシ属)
観測日()
縮小写真
ハナチダケサシ
(ユキノシタ科ハナチダケサシ属)
観測日()
縮小写真
レンゲショウマ
(キンポウゲ科レンゲショウマ属)
観測日()

「その5」