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《登山の注意点》

 モンブラン山群は間違いなく世界遭難多発地帯。’01年は7月で30名
 近い遭難者が。8月は知りたくないので聞かなかったほど。
 そう、そういう世界で登るということです。

 雪の上を歩く時は必ずコンテ(
)で歩く気持ちが必要。
 雪のある所=クレバスがあると思って間違いない(
*)。
 筆者はモン・モディの頂上直下で胸までクレバスに落ちた。

 コンテの際はレスキュ−用にシュリンゲやプ−リ−はハ−ネスに
 付けておくこと。また、墜落時にパ−トナ−への負担を軽くするためにも
 アイススクリュ−は持っておいたほうがいい。
 出発前に技術書で勉強しましょう。

 シャモニで購入できるロ−プワ−クの技術書”MONTAGNE”(フランス山岳会編)
 は非常に勉強になる。おみやげにもよし。

 
氷河上や稜線ではロ−プの間隔は状況で異なる。
   コンテしたパ−ティの滑落に次々と他のパ−ティが巻き込まれ大事故
   になったことが昔あった。他パ−ティとの位置関係を考えなければ
   いけない時があると肝に命じてください。

 
赤い針峰群側はクレバスの心配はないが、残雪の多い年は
   ランデックス駅周辺でも雪崩がでる。ラックブランへの簡単な
   ハイキングコ−スでも滑落死亡事故も起きている。

 午後は必ず雷が来ると思って行動すること。これがアルパインスタイルかと
 思わせる素早い行動をとる人を見付けて見習いましょう。
 1時間に10分休憩なんてやる人はだ〜れもいましぇん。 

 岩のル−トは一部人気ル−トを除いてピンはとても少ない。
 ル−ト中で複数パ−ティ−が重なる時は、ル−ル無用のどけどけ
 クライミングになる時と静かに順番待ちする時と両方。
 ガイドパ−ティがいる時は間違いなく前者。

 赤い針峰側はスポ−ツクライミング的なル−トが近年多数できている。
 '02年からはシャモニ針峰群側でも電動ドリルおやじのピオラがル−トの
 再整備を始めて、下降が少々難しいル−トも下降専用にま〜っすぐな
 懸垂のためだけのラインを作っているそうな。なんか寂しいゾ。

 陽が出てくると雪がくさってアイゼンに付着するので(事故例多数)必ず
 スノーシャットを装着すること。日本製アイゼンにあうものはシャモニでは
 購入できないので注意。 

 山小屋で就寝時は貴重品は持って寝ましょう。グーテ小屋で夜中に
 ザックから財布を盗まれた人がいます。ピッケル類も同様の理由で
 用心しましょう。

 日本の山のように気楽にヘリコプターに手を振ると、救助要請と
 思われるので注意しましょう。


《モンブラン登山について》

 まず知ってほしいのは、グ−テ小屋からの一般ル−トはこの山群の中で
 一番不愉快になるル−トだということ。日本なみの小屋の混雑、食事も
 今イチ、トレ−ス上もたくさんの人。
 もっと楽しい山がたくさんあるのにと思うのだが。

 山岳雑誌が気楽に営業上書いているほど楽な山ではない。
 某フランス人ガイド曰く、「日本人ツア−の8割はオレ達が登らせて
 やっている。」と言うほど。
 どのコ−スからも稜線上は注意。グ−テへのコ−ス中でクロア−ルを
 トラバ−スする時は細心の注意を。毎年落石で数名死んでいる!
 ここのためにヘルメットが必要。

 グ−テ小屋は常に予約で一杯。一応予約にチャレンジして無理だったら
 強引に行ってみるのも一手。なるべく早く小屋について聞いてみること。
 その場合も断わられることもある。

 ガイドもミディからの縦走だと(コスミック)小屋の混雑の少なさと食事の
 よさで、ル−トは遠いが喜んで応じる。

 ボソン氷河からのル−トはコンテ技術がないとやばい。
 行く時もガイド組合で状態を事前に聞くこと。

 ハ−ネスはもちろんアイゼンも履いたことのないバカが平気で
 モンブラン登山ツア−に参加することが無くなる日を祈ってます。
■ガイド登山におけるロープの積極的使用
■グーテ山小屋
《山岳保険》

 海外の山岳に適用されない保険しかない人はシャモ二で入りましょう。

 ・carte neige (カルトネイジュ)
  スキー協会発行の保険。観光局、スネルスポーツで入れる。

 ・CAF (フランス山岳会)
  会員になると保険も付いてくる。フランス山岳会所有の山小屋は宿泊の
  割引あり。スペインやイタリアでも有効。駅前通りマクドナルドの向かいの
  山小屋風の建物。
  スタッフの機嫌がいいと有料の山小屋のリストをただでくれたりする。
  ちなみにマックには裏メニューでビールがある。


《山小屋》(フランス山岳会の山小屋の画像あり)

 ラックブラン小屋のように個人所有のものもあるが、大半はフランス山岳会所有。
 どの小屋も予約したほうがよい。悪天等で行けなくてもキャンセル料は
 取られないが、電話の一本も入れておくと小屋のスタッフは
 心配しないで済む。

 フランス山岳会の会員は割り引かれる。チェツクイン時に提示してみましょう。

 食事は希望で朝夕付く。どの小屋も夕食はコースメニュー。
 小屋によって美味しさに差がある。でもどの小屋も飲めるだけ飲んでみろ
 と大きなボールにスープがくるのは嬉しい。お代わり自由。 

 小屋周辺でのキャンプは原則禁止(森林限界以上ではキャンプはできない)
 だが、経済的な理由でキャンプする人もいる。見回りのヘリから小屋が
 
注意を受けるので日没してから張って、と言われたことがある。

■フランス山岳会の山小屋