7.Experimental Results(実験結果)

 提案したシステムは、Silicon Graphics社のワークステーションで実装され、音からパラメータを抽出するのに15秒ほどかかった。図4は音キーを用いた音データ検索の典型例を示す。図5は、画像キーを使って検索された音のスペクトルを示す。図6は、線画像キーによる結果を示す。身振りキーによる結果はここには示していない。身振りは似たキー表現を線画像として定義する。データベースに記憶された音データの数は、約400で、十分ではない。しかし、システムのヒットレートの低さを補償すべく、利用者が満足が行くような音を音修正機能を使って作れるので、有望な結果が得られたといってよいだろう。

8.Conclusions(結論)

 マルチモーダルインターフェースとデータ修正能力を伴う、新しいタイプの音データベースが提案された。音データの長さ、1.5秒は、汎用の音データベースは十分でない。データ長を長くするため、データ圧縮技術とより効率的な音評価アルゴリズムを用いて、我々はシステムを現在改良中である。

 提案したシステムは芸術家のためだけでなく、音作りや娯楽の分野に携わっているいろいろな人々のために設計された。筆者はマルチメディアのデータベースシステムはいろいろな状況で使えると考えている。さらに、提案したシステムは芸術家が心の中から音を引き出すための、一種の楽器としても使えるだろう。


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