オンライン・レッスン 番外編その1


Question & Answer(AAAさんとの往復書簡)


 新学期になりました。新しく、楽器を始めようという人も多いと思います。今回は、そういう人のために、番外編として、Q&Aコーナーを新設しました。皆さんの素朴な質問をお寄せください。

 手始めに第1回として、これまでにお寄せいただいた質問の中から、新しく楽器を始めたお子さんをお持ちのおかあさんとの往復メールを紹介します。


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Date: Thu, 12 Mar 1998

To: KIYONORI SOKABE <ebakos@jade.dti.ne.jp>

From: AAA

Subject: はじめまして

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こんにちは。オンライン・レッスン興味深く読ませていただきました。姿勢や呼吸のことまで詳しく書いてくださってありがとうございます。

私は楽器は何もできないので専門用語はわからないのですが小学校の金管バンドに入った娘が困っているので何かの助けになればと情報収集しています。

ここで質問するのがもしかしたら失礼になるのかもしれませんがお許しください。

娘は小3で今年1月から週2回のペースで先輩の5年生にトランペットを教わってます。

他の友達はどんどん吹けるようになってゆくのに自分だけ「ドレミファ」までしか吹けず、「ソ」から上の音がどうしても出せないと悩んでいます。

マウスピースで家で練習している音は不安定ですが一応出てます。

(私が吹いてみた音と高さが違うようなのですがこういうものなのでしょうか?)うまく高音を出せるようになるコツみたいなものがありましたら、どうか教えて下さい。

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Date: Sat, 14 Mar 1998

To: AAA

From: KIYONORI SOKABE <ebakos@jade.dti.ne.jp>

Subject: Re: はじめまして

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曽我部清典です。メールを拝見いたしました。

>こんにちは。

>オンライン・レッスン興味深く読ませていただきました。姿勢や呼吸のことまで詳しく書いてくださってありがとうございます。

最初に一番合理的なやり方を憶えておくと、力が付いてきたときの伸びが違うのです。

身体で憶える部分は、一度違うやり方が身に付くと、なかなか矯正が難しいので、あの部分が最も大切かも知れません。

>私は楽器は何もできないので専門用語はわからないのですが小学校の金管バンドに入った娘が困っているので何かの助けになればと情報収集しています。

良いおかあさんですね(^_^)

>ここで質問するのがもしかしたら失礼になるのかもしれませんが、お許しください。

失礼なんて事はありませんよ。

>娘は小3で今年1月から週2回のペースで先輩の5年生にトランペットを教わってます。他の友達はどんどん吹けるようになってゆくのに自分だけ「ドレミファ」までしか吹けず、「ソ」から上の音がどうしても出せないと悩んでいます。

実際見ていないので、はっきりとこれが原因だとは言えません。なかなか、微妙なものがあるのです。ですので、私の意見は、参考までに留めてください。

実際お会いして、音を聞けば、適切なことも言えるのですが、文章だけでは、なかなか伝わらないですね。

吹いているときの画像か音そのものをお送りいただいても良いですけど、それでも、これが原因だと「断定」は出来ないです。

推測はできますけどね・・・。

口の表側(顔の部分)だけではなく、口腔が原因かも知れないからです。

でも、せっかくお手紙を頂いたので、ちょっとテストをしてみましょう。その結果を、また、お知らせください。

何度かそういうことをやれば、原因を探ることが出来るかも知れません。

>マウスピースで家で練習している音は不安定ですが一応出てます。

この不安定をどうにかしたいですね。できれば、この時から「ソ」の音(ピアノだと、ファの音)をならすようにしてみてください。(マウスピースで)

小学生の場合、どうしても、始めのうちに高い音が出にくいので、「ド」の音から練習を始める方が多いのですが、これは誤りです。

楽器をつけたときも、最初に憶えるのは「ソ」の音です。

では、そのやり方を少し・・・

トランペットの場合、リコーダーなどと違って、口の部分をくわえるわけではありません。

どうしても最初のうちは、息を通そうと思って、唇を開いてしまいます。この状態では、高い音は出にくいのです。

どうしても、唇を開いてしまう癖がつくと、これは大変です。今の内に直した方がよいです。

ではどうやるかという事ですが、

1 まず、唇を閉じます。

2 鼻から、息を吸います。

3 口からそっと吐きます。

4 無理に鳴らそうとせず、唇の隙間から、細く息を吐くようにします。

5 何度かやっている内に、唇がほぐれてきて、音が出るようになります。

この時も「ソ」の音を出すようにしてください。

>(私が吹いてみた音と高さが違うようなのですがこういうものなのでしょうか?)うまく高音を出せるようになるコツみたいなものがありましたら、どうか教えて下さい。

唇を閉じて吹き始める・・これにつきます。

言葉で伝えるのって難しいですね。

少しやってみて、またレポートしてください。

お嬢さん本人の言葉も聞くことが出来れば、もう少し、踏み込んだアドバイスもできると思います。

人間一人一人、顔が違うように、こういった微妙なことは、なかなか一般論ではかたがつきません。

上達を祈っています(^_^)

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Date: Mon, 16 Mar 1998

To: KIYONORI SOKABE <ebakos@jade.dti.ne.jp>

From: AAA

Subject: ありがとうございます(^o^)

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AAAです。

ご丁寧なお返事をいただき、感激してます。

本当にありがとうございます(^o^)

会社でメールを開封したので、まだ家に持ち帰っていませんが、さっそく試してみようと思います。また結果をご報告いたしますので、アドバイスいただければ嬉しいです。

昨日も近所の土手で親子で練習しました。そのとき気付いた事を少し書いてみますと....

「唇を閉じて音を出す」ことは本人も意識はしているみたいで、指をV字にして唇にあてて鳴らす練習では、唇は閉じたまま震えているように見えます。

ところが、マウスピースや楽器をあてると、すぐに音が出ないので(スカーという感じ)とたんにあせって力んでしうようです。

>3 口からそっと吐きます。

>4 無理に鳴らそうとせず、唇の隙間から、細く息を吐くようにします。

顔を赤くしてあれこれやってるうちにボワーと鳴りだすので(^-^;;;; 上記は守れてない気がします。このへんに一つ原因があるのかもしれないですね。

始めに覚えるのが「ソ」というのはちょっとびっくりしました。

そんな大切な音ならやはりきちんとした高さで吹けるほうが良いですよね。

ピアノの「ファ」というのは「真ん中のド」から鍵盤で3つ上の「ファ」で良いのですか?(ト音記号の第1間の音?)

音を長く出している間にヒョローという感じで高さや音量が変わってしまい「ド」の音も「レ」の音も同じに聞こえてしまうこともありますので、その辺も解決しないとだめかもしれませんが(;-;)

教えていただいた方法でやってみて、もう少し細かく観察してみます。

またメール書きますのでよろしくお願いいたします。

p.s. 子供につきあって練習するうち、私自身もトランペットに魅きこまれつつあります。まぐれでちゃんと音が出た時など理屈抜きに気持ちいいですね(^^)

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Date: Thu, 19 Mar 1998

To: AAA

From: KIYONORI SOKABE <ebakos@jade.dti.ne.jp>

Subject: Re: ありがとうございます(^o^)

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>さっそく試してみようと思います。また結果をご報告いたしますので、アドバイスいただければ嬉しいです。

はい。お待ちしています。

>ところが、マウスピースや楽器をあてると、すぐに音が出ないので(スカーという感じ)とたんにあせって力んでしうようです。

この辺にやや問題有りですね。

あせりは禁物です。スカーとなったら、そのまま、息を吐き続けるようにしてみてください。

何度目かに、リラックスした、綺麗な音が出ると思います。

もちろん、スカーといって、そのままでは、いつまでたっても音にはなりません。

上下の唇を少しずつ合わせていってください。この際の、下唇と上唇の関係ですが、下唇が上唇より前に出ないようにしてください。

逆に、上唇が出すぎるのも良くないです。

>始めに覚えるのが「ソ」というのはちょっとびっくりしました。

一般に中庸の音から始めるのがよいとされています。私も同意見です。

「ソ」から始めて、上は「レ」迄、下は「ド」までというのが、とりあえずの目標です。

>そんな大切な音ならやはりきちんとした高さで吹けるほうが良いですよね。

>ピアノの「ファ」というのは「真ん中のド」から鍵盤で3つ上の「ファ」で良いのですか?(ト音記号の第1間の音?)

そうです!!

>音を長く出している間にヒョローという感じで高さや音量が変わってしまい「ド」の音も「レ」の音も同じに聞こえてしまうこともありますので、その辺も解決しないとだめかもしれませんが(;-;)

そうですね、初めは、なかなか安定しないです。

>p.s. 子供につきあって練習するうち、私自身もトランペットに魅きこまれつつあります。まぐれでちゃんと音が出た時など理屈抜きに気持ちいいですね(^^)

お子さんのいないときに、練習しましょう(^_^)

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Date: Thu, 02 Apr 1998

To: KIYONORI SOKABE <ebakos@jade.dti.ne.jp>

From: AAA

Subject: 「ソ」の音が出ました(^o^)

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AAAです。ごぶさたしてました。

曽我部先生のアドバイスのおかげで「ソ」から上の音も出せるようになりました(^o^)/

> もちろん、スカーといって、そのままでは、いつまでたっても音にはなりません。

> 上下の唇を少しずつ合わせていってください。この際の、下唇と上唇の関係ですが、下唇が上唇より前に出ないようにしてください。

> 逆に、上唇が出すぎるのも良くないです。

このへんのことを辛抱強く試しているうちに、高い音が出せる唇と息の感じが突然つかめたみたいです。

最初は一瞬だけの「ソ」でしたが、音を長く伸ばしても大丈夫になり「ラ」「シ」の音まで調子が良ければ出るという開眼(?)ぶりで、本人も周囲もびっくりしています。

低い方の音も初めのころとは比べ物にならないくらいしっかり響くようになってきました。(トランペットの音に聞こえます!!)

「パソコンのお手紙の先生が会ったこともない自分のためにいっぱい書いてくれた」ことが励みになって投げ出さずもう少しやってみるという気持ちが保てたみたいです。

本当にありがとうございました。

マウスピースだけで「ソ」の音を出すのはまだ難しいようで、ピアノの音と合わせるのはもっと先になりそうですが、来週の入学式の演奏で「吹いてるふり」でなく本当に音が出せるとはりきっています。(休符ばかりの楽譜なのですが(^-^;;;)

その一方で、初めて人前で吹くことになるので、緊張して音が出なかったら....と不安も漏らしています。

なにかおまじまいみたいなものがあったら教えてください。

p.s. 親の方はまだドレミまでしか吹けません(^^;;

子供の覚えの早さにはかないませんが、自分もある日突然吹けるようになるのではと夢見て、こっそり練習を続けています。

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Date: Sat, 4 Apr 1998

To: AAA

From: KIYONORI SOKABE <ebakos@jade.dti.ne.jp>

Subject: Re: 「ソ」の音が出ました(^o^)

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>曽我部先生のアドバイスのおかげで「ソ」から上の音も出せるようになりました(^o^)/

それは、大変、おめでとうございます!!

どんな時も「ソ」の音が基準になります。

うまく行かないときは、一度「ソ」の音に戻って、練習を続けてください。

「ソ」の音が出なくなったら、吹き過ぎですので、練習を中断して、休みを取るようにしてください。

>> もちろん、スカーといって、そのままでは、いつまでたっても音にはなりません。

>> 上下の唇を少しずつ合わせていってください。この際の、下唇と上唇の関係ですが、下唇が上唇より前に出ないようにしてください。

>> 逆に、上唇が出すぎるのも良くないです。

>このへんのことを辛抱強く試しているうちに高い音が出せる唇と息の感じが突然つかめたみたいです。

>最初は一瞬だけの「ソ」でしたが、音を長く伸ばしても大丈夫になり「ラ」「シ」の音まで調子が良ければ出るという開眼(?)ぶりで

>本人も周囲もびっくりしています。

とりあえず、次の目標(大きな壁)は上の「レ」です。

上の「ド」までは、いまの練習を続けるうちに出せるようになります。

「レ」の音は、ここから倍音列が変わるので、少し多めに息を楽器に吹き込みます。

>低い方の音も初めのころとは比べ物にならないくらいしっかり響くようになってきました。(トランペットの音に聞こえます!!)

ちょっと注意点があります。

低い音は、どうしても、大きくなりがちです。

「ソ」の音より、大きくならないように、注意して上げてください。

せっかく、きちんと整い掛けた唇の形が、また、広がってしまう危険性があります。

広がらなければ、「レ」の音も、夢ではありません。

>「パソコンのお手紙の先生が会ったこともない自分のためにいっぱい書いてくれた」ことが励みになって投げ出さずもう少しやってみるという気持ちが保てたみたいです。

>本当にありがとうございました。

そういっていただけると、私もアドバイスした甲斐がありました。

ホームページを掲げてから、時々、AAAさんのようにお手紙を頂くのですが、返事を書いて上げても、なんの返答も来ない人もいます。

ちょっと悲しいですよ、こういうのは。。。

こういうメディアは性善説で成り立っているのですね。

>マウスピースだけで「ソ」の音を出すのはまだ難しいようでピアノの音と合わせるのはもっと先になりそうですが

>来週の入学式の演奏で「吹いてるふり」でなく本当に音が出せるとはりきっています。(休符ばかりの楽譜なのですが(^-^;;;)

いいですねえ(^_^)

夢を摘み取らないこと・・・これが、大人の役目ですね。

>その一方で、初めて人前で吹くことになるので緊張して音が出なかったら....と不安も漏らしています。

とても良いことだと思いますよ。

脳味噌が動いている証拠です。(^_^)

>なにかおまじまいみたいなものがあったら教えてください。

そうですねえ・・・

私は常々、緊張した方がいいと、生徒には言っています。

「いいかあ、たくさん、緊張しろよお、そうすると、緊張の方で、君たちとお友達になってくれるよ。」

緊張しない子は、鈍感なので、音楽には向いていないかも?これでもいいかなあ・・・

>p.s. 親の方はまだドレミまでしか吹けません(^^;;

「ソ」の音から、始めないからですよ。

>子供の覚えの早さにはかないませんが自分もある日突然吹けるようになるのではと夢見てこっそり練習を続けています。

そんな日は、すぐにやってきますよ!!(^_^)

お子さんを脅かす存在になってください。

またのご報告をお待ちしています。がんばって!!

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Date: Mon, 06 Apr 1998

To: KIYONORI SOKABE <ebakos@jade.dti.ne.jp>

From: AAA

Subject: Re:「ソ」の音が出ました(^o^)

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AAAです。お返事ありがとうございます。

メールをいただく度に新たな発見があるのでプロの方のアドバイスを受けられるというのは本当に貴重な体験なのだなあとかみしめています。

> 「ソ」の音が出なくなったら、吹き過ぎですので、練習を中断して、休みを取るようにしてください。

吹き過ぎということがあるのですか?!

練習すればするだけ良いのかと思ってました(^^;;

そういえばずっと吹いていると、はじめは出てた高い音がまた出なくなってしまったということが何度かありましたがこれは吹き方が変わったためではなかったのかもしれないですね。

> ちょっと注意点があります。

> 低い音は、どうしても、大きくなりがちです。

> 「ソ」の音より、大きくならないように、注意して上げてください。

> せっかく、きちんと整い掛けた唇の形が、また、広がってしまう危険性があります。

これも私は勘違いしてました(^^;;;

しっかりした大きな音が出るほどいいのかと思っていたのです。

こういう部分も「ソ」が基準なのですね。

> 広がらなければ、「レ」の音も、夢ではありません。

次の目標をかなえるためにも唇の形に再度気を配ってみます。

> 返事を書いて上げても、なんの返答も来ない人もいます。ちょっと悲しいですよ、こういうのは。。。

それは寂しいですね。どうなったのか気にもなりますよね...

せっかく知り合えたのにもったいないことだと思います。

私の場合、会社の昼休みにこっそり(?)ネットサーフィンしてる立場からタイミングよく返信できないこともありますが、気長に気楽におつきあいいただけたらと思います。

トランペットに関しては曽我部先生を頼りにさせていただいてますのでこれからもよろしくお願いいたします。

(まじめな文章を書くのはあまり得意でないのでだんだん表現がくだけてくるかも知れませんがお許しを)

> 夢を摘み取らないこと・・・これが、大人の役目ですね。

私も心からそう思います。楽器が吹けるようになりたいと憧れた気持ちを「自分には無理」といじけさせてしまわないように見守ってやりたいと思っています。

> 私は常々、緊張した方がいいと、生徒には言っています。

> 「いいかあ、たくさん、緊張しろよお、そうすると、緊張の方で、君たちとお友達になってくれるよ。」

> 緊張しない子は、鈍感なので、音楽には向いていないかも?これでもいいかなあ・・・

逆転の発想ですね(^o^)

緊張から逃げるのでなく、前向きに受け止める...(なるほど)

プリントアウトして持ち帰り伝えてみます。ありがとうございます。

> >p.s. 親の方はまだドレミまでしか吹けません(^^;;

> 「ソ」の音から、始めないからですよ。

そーでした!!子供にはさんざん言っておいて自分は吹きやすい音ばかり練習してたことにはじめて気付きました(*^.^*)

> >自分もある日突然吹けるようになるのではと夢見てこっそり練習を続けています。

> そんな日は、すぐにやってきますよ!!(^_^)

先生の言葉を信じてがんばります。親子で合奏できるようになるといいな.....

またしばらく練習してみてご報告させていただきます。

そのときもよろしくおねがいいたしますね。

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Date: Tue, 7 Apr 1998

To: AAA

From: KIYONORI SOKABE <ebakos@jade.dti.ne.jp>

Subject: Re: 「ソ」の音が出ました(^o^)

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>メールをいただく度に新たな発見があるのでプロの方のアドバイスを受けられるというのは本当に貴重な体験なのだなあとかみしめています。

実際に演奏しているところを拝見できれば、もう少し踏み込んだアドバイスが出来ると思うのですが・・・

この辺が限界かも知れません。いろいろとコメントは出来ますが、間違って伝わると恐いですね。

>> 「ソ」の音が出なくなったら、吹き過ぎですので 練習を中断して、休みを取るようにしてください。

>吹き過ぎということがあるのですか?!練習すればするだけ良いのかと思ってました(^^;;

唇や呼吸と言っても、筋肉ですから、使えば、疲労します。

>そういえばずっと吹いていると、はじめは出てた高い音がまた出なくなってしまったということが何度かありましたが

>これは吹き方が変わったためではなかったのかもしれないですね。

まあ、ずれてくることの方が多いとは思います。

原則だけ申し上げれば・・・

あらゆる筋肉は

1 使えば、強くなる。

2 使わなければ、弱くなる。

3 使い過ぎや間違った使い方をすると、壊れる。

運動生理学と同じです。

>> ちょっと注意点があります。

>> 低い音は、どうしても、大きくなりがちです。「ソ」の音より、大きくならないように、注意して上げてください。

>> せっかく、きちんと整い掛けた唇の形が、また、広がってしまう危険性があります。

>これも私は勘違いしてました(^^;;;

>しっかりした大きな音が出るほどいいのかと思っていたのです。

しっかりした小さな音も出なくてはいけません。

>こういう部分も「ソ」が基準なのですね。

「ソ」を中心に高くなって行くときは、少しずつ大きく、低くなって行くときは、少しずつ小さくが、基本です。

特に注意するのは低い方の「レ」から「ド」に移るときです。

「レ」の音は、13ピストンを押して出しますね?「ド」の音は、なんにも押さないで出します。

管の長さは、断然「ド」の方が短いのです。

ということは、楽器の抵抗も急に小さくなりますから、息は出やすくなります。ということは、「大きく」なりやすいのです。

ここをしっかりとお腹の下の方で支えて、息がどっとでないようにコントロールしてやらなければなりません。

同じ事は「ラ」から「ソ」に行くときにも言えます。

>> 広がらなければ、「レ」の音も、夢ではありません。

>次の目標をかなえるためにも唇の形に再度気を配ってみます。

逆に上の「ド」から「レ」に行くときは、管の長さが長くなるのに、音の高さは高くなります。

これは、倍音列が変わるから、そうなるのですが、その辺の理屈はおいといて、楽器の抵抗が増えますから、同じ感じで吹くよりも、少しだけ、息を押し出して上げなくてはいけません。

この辺のことは、私のホームページに詳しく書いてありますから、参考にしてください。

>> 返事を書いて上げても、なんの返答も来ない人もいます。ちょっと悲しいですよ、こういうのは。。。

>それは寂しいですね。どうなったのか気にもなりますよね...

>せっかく知り合えたのにもったいないことだと思います。

それもそうですが、私もこれで食べて行ってるわけではない(^^;)

善意でやっているわけです。その善意を善意と思わないところが悲しいです。

>私の場合、会社の昼休みにこっそり(?)ネットサーフィンしてる立場からタイミングよく返信できないこともありますが

>気長に気楽におつきあいいただけたらと思います。

BBBBでしたね?CCでしたか?

>トランペットに関しては曽我部先生を頼りにさせていただいてますのでこれからもよろしくお願いいたします。

>(まじめな文章を書くのはあまり得意でないのでだんだん表現がくだけてくるかも知れませんがお許しを)

大丈夫ですよ。

>> 夢を摘み取らないこと・・・これが、大人の役目ですね。

>私も心からそう思います。楽器が吹けるようになりたいと憧れた気持ちを「自分には無理」といじけさせてしまわないように見守ってやりたいと思っています。

夢を夢で終わらせないこと

>> 私は常々、緊張した方がいいと、生徒には言っています。

>> 「いいかあ、たくさん、緊張しろよお、そうすると、緊張の方で、君たちとお友達に なってくれるよ。」

>> 緊張しない子は、鈍感なので、音楽には向いていないかも? これでもいいかなあ・・・

>逆転の発想ですね(^o^)

>緊張から逃げるのでなく、前向きに受け止める...(なるほど)

>プリントアウトして持ち帰り伝えてみます。ありがとうございます。

緊張する子の方が、神経が細やかなのですね。

緊張して吹けたことが自信に繋がるのです。

>> >p.s. 親の方はまだドレミまでしか吹けません(^^;;

>> 「ソ」の音から、始めないからですよ。

>そーでした!!子供にはさんざん言っておいて自分は吹きやすい音ばかり練習してたことにはじめて気付きました(*^.^*)

その「吹きやすい」が、間違いの元なんです。

>> >自分もある日突然吹けるようになるのではと夢見てこっそり練習を続けています。

>> そんな日は、すぐにやってきますよ!!(^_^)

>先生の言葉を信じてがんばります。親子で合奏できるようになるといいな.....

>またしばらく練習してみてご報告させていただきます。

>そのときもよろしくおねがいいたしますね。

ここまでのメールを、私のホームページに載せてもよろしいでしょうか?

レッスンのページのQ&Aとして。

同じようなお子さんが、日本中にいると思うのですよ。

その子達の指針になればいいなと思っています。

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Date: Wed, 8 Apr 1998

To: KIYONORI SOKABE <ebakos@jade.dti.ne.jp>

From: AAA

Subject: ホームページ掲載について

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AAAです。またしても丁寧なお返事ありがとうございます(^o^)

今日から新学期。明日はいよいよ入学式本番なので張り切って楽器を抱えて出かけてゆきました。先生のアドバイスを思い出してがんばると言ってました。

> >しっかりした大きな音が出るほどいいのかと思っていたのです。

> しっかりした小さな音も出なくてはいけません。

「小さな音」をしっかり出すのは今の段階では難しいようです。

このあたりのことも意識して練習する必要がありそうですね。

> 「ソ」を中心に高くなって行くときは、少しずつ大きく、 低くなって行くときは、少しずつ小さくが、基本です。

音階だけ聞くと(素人耳には)少しはサマになってきた気がするのに曲を吹くと音がばらばらで何となくおさまりが悪いのはこのせいもあるのでしょうか。

ただ音がだせれば良いというものでもないのですね(^-^;;

> 特に注意するのは低い方の「レ」から「ド」に移るときです。

> 「レ」の音は、13ピストンを押して出しますね? 「ド」の音は、なんにも押さないで出します。

> 管の長さは、断然「ド」の方が短いのです。

> ということは、楽器の抵抗も急に小さくなりますから、

> 息は出やすくなります。ということは、「大きく」なりやすいのです。

確かに「ド」は出しやすいので喜んで思いきり出してしまうようです。

リコーダだと逆に低い「ド」がきれいに出ないのですが、これは管が長くなるためなのですね。なるほど奥が深いですね。

> 逆に上の「ド」から「レ」に行くときは、管の長さが長くなるのに、

> 音の高さは高くなります。

> これは、倍音列が変わるから、そうなるのですが、その辺の理屈はおいといて、 楽器の抵抗が増えますから、同じ感じで吹くよりも、

> 少しだけ、息を押し出して上げなくてはいけません。

> この辺のことは、私のホームページに詳しく書いてありますから、参考にしてください。

ごめんなさい。最初読んだ時は難しくてよくわかりませんでした。

でも、子供につきあって吹いているうちに感覚的にこういうことかなというのがわかってくるような気もするので、また読みなおしてみます。

> それもそうですが、私もこれで食べて行ってるわけではない(^^;)

> 善意でやっているわけです。その善意を善意と思わないところが悲しいです。

そうでしたね。「インターネットにつなげばこんな情報が得られる」という面ばかり宣伝されていて、そのあたりに鈍感になっていたかもしれません。

(私も反省m(__)m)

企業などがPRのために置いているページと個人が善意で運営しているページを区別せず眺めていました。

曽我部先生のお気持ちを傷つけてしまうようなことを書いてしまっていたかもしれないです(;-;)すみませんでした。

> BBBBでしたね?CCでしたか?

私はDDDDDなので場所はEE県のFF市というところです。

CCのような華やかさはなくひたすら地味(^-^)に仕事してます。

> ここまでのメールを、私のホームページに載せてもよろしいでしょうか?

> レッスンのページのQ&Aとして。

> 同じようなお子さんが、日本中にいると思うのですよ。

> その子達の指針になればいいなと思っています。

そんな形でお役に立てるのであれば喜んで!!

ただ、「こっそり」ネットサーフィンしてるうしろめたさがあるので私の実名や勤務先が出てしまうのだけはとても困ります(^^;;;;

伏字に置き換えるなどのご配慮をいただけるのであれば今後のやりとりも含めて掲載していただいてかまいませんよ。

使えるかどうかわかりませんが私の手元のログを伏字化したものを添付してみます。

(Win用の改行コードですが、Mac用のも用意できますよ)

他にも何かの形でご協力できることがありましたらどうぞお申し付けください。

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Date: Wed, 8 Apr 1998

To: AAA

From: KIYONORI SOKABE <ebakos@jade.dti.ne.jp>

Subject: Re: ホームページ掲載について

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At 0:58 PM +0900 98.4.8, AAA wrote:

>AAAです。またしても丁寧なお返事ありがとうございます(^o^)

>今日から新学期。明日はいよいよ入学式本番なので張り切って楽器を抱えて、出かけてゆきました。先生のアドバイスを思い出してがんばると言ってました。

それは、うれしいなあ(^_^)

>> >しっかりした大きな音が出るほどいいのかと思っていたのです。

>> しっかりした小さな音も出なくてはいけません。

>「小さな音」をしっかり出すのは今の段階では難しいようです。

>このあたりのことも意識して練習する必要がありそうですね。

そうですね。

息が吐けるようになると、大量に「吐かない」事が、返ってしんどくなります。

コントロールとは、吐きたいときに吐けて、吐きたくないときに、吐かないことを言うのです。

>> 「ソ」を中心に高くなって行くときは、少しずつ大きく、低くなって行くときは、少しずつ小さくが、基本です。

>音階だけ聞くと(素人耳には)少しはサマになってきた気がするのに曲を吹くと音がばらばらで何となくおさまりが悪いのはこのせいもあるのでしょうか。

>ただ音がだせれば良いというものでもないのですね(^-^;;

一つの音だけでは、音楽になりませんね。

一つの音が、もう一つの音に移って行くときに初めて、音楽になるのでは、ないでしょうか?

>> 管の長さは、断然「ド」の方が短いのです。

>> ということは、楽器の抵抗も急に小さくなりますから、

>> 息は出やすくなります。ということは、「大きく」なりやすいのです。

>確かに「ド」は出しやすいので喜んで思いきり出してしまうようです。

これをコントロールすることを憶えるようにしてください。

>リコーダだと逆に低い「ド」がきれいに出ないのですが

>これは管が長くなるためなのですね。なるほど奥が深いですね。

そうです。

長い管は、そっと吹いてやらないとなってくれません(リコーダーの場合)。

>> この辺のことは、私のホームページに詳しく書いてありますから、参考にしてください。

>ごめんなさい。最初読んだ時は難しくてよくわかりませんでした。

>でも、子供につきあって吹いているうちに感覚的にこういうことかなというのがわかってくるような気もするので、また読みなおしてみます。

そうですね、そうしてくださると嬉しいです。

>> それもそうですが、私もこれで食べて行ってるわけではない(^^;) 善意でやっているわけです。

>> その善意を善意と思わないところが悲しいです。

>そうでしたね。「インターネットにつなげばこんな情報が得られる」という面ばかり宣伝されていて、そのあたりに鈍感になっていたかもしれません。

>(私も反省m(__)m)

確かにそういった傾向はあると思います。

ですから、個人個人が「善意の人」であることが、前提になるような気がします。

>企業などがPRのために置いているページと個人が善意で運営しているページを区別せず眺めていました。

>曽我部先生のお気持ちを傷つけてしまうようなことを書いてしまっていたかもしれないです(;-;)すみませんでした。

AAAさんに限って、そう言うことは、感じていませんから、ご安心を。

(つづく)


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