2000.04.30.
★ TOUR 2000/pt.1・鹿児島キャパルボホール ★

 

寄稿/あこさん

まさかキリンジが鹿児島でライブをする日が来るなんて想像(妄想(^^))もしていませんでした。
当日はあいにくの雨。なんでもPT1のツアーはどこも雨に祟られていたようです。阿蘇は晴天でしたが。
この日会場に入って驚いたのはステージ前から10列程が椅子席だったこと。
この件で、ライブ1ヶ月前に鹿児島のイベンターさんに問い合わせたところ、
『当初SRホール(スタンディングで190名収容)を予定していたが、それではいっぱいになってしまのでキャパルボ(スタンディングで450名収容)に変更になります。若干椅子席が入るとは思いますが、基本的にはスタンディングです。』との事だったんです。
それにしてもなんで椅子!と不満の声が聞こえましたが、荷物も置けるし、皆さん座ってハンドクラップの練習をするなど(私も教えてもらいたかった。(笑))開演までゆっくり過ごせたので、結果的にはよかったのでは。

そして客電が落ち、キリンジバンドの皆さんがステージに現れるやいなや、拍手と歓声で迎えられました。軽快なジャズナンバーを聞きながらわくわくしていると、キリンジが登場!
さっきより、大きな拍手と雄叫びのような歓声に泰行さんが半笑い(というか含み笑い)したのを私は見逃しませんでしたよ!

1曲目「牡牛座ラプソディ」はもう、ただただ嬉しくて本当に鹿児島に来てくれたんだなあと思うと感無量(笑)。そして3曲目にしてもうこの曲やっちゃうの!とびっくりした「双子座グラフィティ」。客席のハンドクラップ隊も練習の成果があって、ばっちりでしたね!
そして記念すべき初のMCでは無難なごあいさつ(笑)が終わるとすぐに曲へ行こうとしたのですが、その寸前に 「元気いっぱいのキリンジです!」と言ったおちゃめな高樹さんに昨日の阿蘇のイベントを見た人たちは大ウケ。

ここでは個人的に「水色のアジサイの上」から「甘やかな身体」の流れが一番好き。
兄弟のハモリが美しい「水色のアジサイの上」「口実」では「目をそらす君よどうか〜」のくだり は高樹さんの声が冴え渡りまくりでエロさも倍増!
そして大山さんのピアノのイントロが美しい「甘やかな身体」

MC
泰行「兄フリって書いてある」カンペを見て高樹さんにトークをうながす(笑)。
高樹「昨日、阿蘇で野外のイベントがあったんですけど、司会の人が
  『元気いっぱいのキリンジでした!』(←司会者のモノマネで)
  って言ったんですよ。
  (泰行さんやキリンジバンドの面々を指して)元気いっぱいですか?このメンバー
客  笑
泰行「ちょっとしたいやみを言われたね」
客  爆笑
高樹「あ、あれいやみですか」(笑)

などの楽しいMCの後、またライブへ。「Drive me crazy 」では客席も浮き足立ち、
「アルカディア」でギターソロに夢中でかなり歌いだしが送れた泰行さんも微笑ましく
「むすんでひらいて」がこんなにかっこいいとは!!しびれました。友人は照明が笑えたと言ってましたが、ジャカジャカギターを弾く高樹さんはかっこよかったああ。

MCのあと「休日ダイヤ」
休日ダイヤは私の大好きな曲で、(たぶんキリンジソングでNo.1)生で聞けて本当に感動。

MC
泰行「ここでもうメンバー紹介しますか?」
と舞台袖の舞台監督さんを見ると、舞台監督さんもウンウンとうなづく。
「じゃあ、1人づつなんか一言」との声を聞いたとたん、後ずさりする音川さん(笑)

音川「熊本の皆さんこんばんは!」
客 「鹿児島!」
音川「えー、キリンジはー」
泰行「だから鹿児島って言ってんのに」
音川「ああ、ごめんなさい。もう何を言っているんだか頭のなかがごちゃごちゃに
   なってますが。 キリンジは皆仲良く楽しくやらせてもらっています。」

立川さん、一徳さんはじつに寡黙に自己紹介のみのごあいさつ。
それにキリンジがフォローを入れる、という形でした。立川さんに対して、
泰行「一応、一応じゃなくて十分たよれるキリンジバンドのバンマス。
   ドライブインとかに入ると牛乳を飲んだりして、未だに背をのばそうとして、
   二人で競争してる。(高樹さんを指して)」
一徳さんに対して、
泰行「勝手にホームページで写真を載せてくれちゃって。
   もう、止めてくださいよっていうような写真まで」
高樹「恥ずかしい写真を(笑)」
大山さんを見て
高樹「待ち構えてますよ(笑)」
大山「もう、君たち自分達が喋る事ないからって人にふるなよー。
   さっきからドキドキしちゃって」
  「今日アーケードで会った人ー」と手を振ってあげるなどサービス満点。

高樹「この人たちは僕達より熱心にアンケートを読むんですよ。それは、
  『何々さんがかっこいい』と書いてあるのを、みつけたいんですよ。
   だから喜ぶので書いてあげて下さい」
泰行「そういう事を言ったらダメ。アメと鞭を使い分けて厳しくいかないと」

と厳しい事を言っているわりには、歌詞を間違えた時『どうしよう』みたいな目で大山さんを見た泰行さん。それを『大丈夫、大丈夫』と言うように、ウンウンうなづきながら(首を縦にふって)キーボードを弾いていた大山さん。とても微笑ましかったです。(残念ながらどの曲でこれが行われたかは忘れちゃいました)

そしてライブはいよいよ後半。「グッデイ・グッバイ」はやっぱりCDよりライブのほうがずっといい!
「茜色」も素晴らしかった!

私はキリンジワンマンのライブを見たのはこれが初めてだってたのですが、
思ったよりずっとキリンジは男っぽいバンドだと思いました。もっと、サラーっとしたライブだと思っていたんです。勝手に。でもなんかこう、ガッツンガッツンこっちの胸に訴えるものがすごくあって、これは驚きと共にうれしい誤算でした。(美味しんぼ風)
それに生声の泰行さんは意外にカツゼツよろしい!これも驚きでした。

怒濤の本編が終わり、最後の「銀砂子のピンボール」まで楽しくてしかたなかったです。そしてアンコールが終了しても、客電がついても、しばらく「アンコール!」を叫ぶ声が止まなかったのがこの日のライブがいかに素晴らしかったかを物語っていました。

この時のライブの感想をホリゴメラヂオ(君の胸に抱かれたい初OAの回)でお二人は
高樹 「鹿児島のライブはよかったですよね」
泰行 「鹿児島よかったですよ。」
高樹 「お客さんも非常に歓迎ムードで」
泰行 「歓迎ムードだったねえ。最後までテンションが下がらずに出来たな。
    まあ、当たり前の事かもしれないけど」
と言ってらして、あの場にいたお客さんは皆たしかに「いいライブ!」と思っていたのは当然なのですが、御本人たちもそう思ってらした事が分ってすごくうれしかったです。


Play List

 ・Rockin' in Rhythm(ウェザーリポートver.による、原曲:デューク・エリントン)
  (バックの方々による演奏)

 1.牡牛座ラプソディ
 2.水とテクノクラート
 3.双子座グラフィティ
 --MC
 4.冬のオルカ
 5.B.B.Q.パーティ
 6.雨を見くびるな
 7.かどわかされて
 8.水色のアジサイの上
 9.口実
 10.甘やかな身体
 --MC
 11.Drive me crazy
 12.風を撃て
 13.アルカディア
 14.むすんでひらいて
 15.ダンボールの宮殿
 --MC
 16.休日ダイヤ
 17.五月病
 --MC
 18.グッデイ・グッバイ
 19.唐変木のためのガイダンス
 〜20.茜色したあの空は
 21.野良の虹
 -- encole --
 22.千年紀末に降る雪は
 〜23.銀砂子のピンボール


出演‥‥堀込泰行/vocal, guitar
    堀込高樹/electric guitar, chorus

    立川智也/bass
    嶋村一徳/drums, chorus
    大山泰輝/keyboads, chorus
    音川英二/sax, fl

2000.07.06. up



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