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        心理から見た「後悔しない子育て法」
           〜 【無力感の学習】 〜

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【無力感の学習】

ウチの子は、いくら言ってもやる気を起こさない・・・。
そんな悩みを持った方は、【学習された無力感】に注意してくださいね。

セリグマンというペンシルベニア大学院の院生は、犬に電気ショックを与える
実験を続けるうちに、その犬達の中にのったく反応をしない犬がいることに気
が付きました。
抵抗もせずに、ただひたすら電気ショックに耐えている犬を見て、彼はある事
を思い付き、次のような実験をしたのです。

まず、犬を3つのグループに分け、1つ目のAグループはレバーを鼻で押すと
電気ショックを止められる箱に入れ、2つ目のBグループは電気ショックを止
める手だてが無い箱に入れました。
3番目のCグループは、電気ショックを受けない箱です。

各グループの犬はこれらの箱に入れられ、AとBのグループの犬は電気ショッ
クを与えられたのですが、予想どおりAグループの犬は電気ショックを与えら
れると鼻でレバーを押し、ショックを回避したのですが、Bグループは為す術
も無く、ただ苦痛に耐えるだけでした。

翌日セリグマンは、今度は真ん中に低い柵がある箱に昨日の犬をいれました。
犬はその柵で仕切られた片側に入れられ、電気ショックを与えられたのです。
柵は低いので、それを飛び越えて柵の反対側に行けば、犬は電気ショックから
逃れることができます。

さて、その結果、犬がどのような行動をとったかというと、Aグループの『鼻
でレバーを押し、電気ショックを自分でコントロールした犬』は、その柵を飛
び越えて、電気ショックを回避しました。
前日、電気ショックを受けなかったCグループの犬も同様です。ところが、B
グループの『電気ショックに対して為す術が無かった犬』は、ショックを受け
ても、そのままうずくまって哀れな声を出すだけだったのです。

つまり、Bグループの犬は【無力ということを学習した】のです。
それにより、『コントロールできる』という認知の枠組みが、『動いても何も
変わらない』という枠組みに塗り替えられてしまったのです。

この【学習された無力感】というセリグマンの理論は、その後沢山の心理学者
の研究により、人間にも当てはまることがわかりました。

このようになった場合、怒ろうがおだてようが、無駄なんですね。
『やる気が起きない子供』なのではなく、『やる気が起きないようにさせられ
てしまった子供』なのかもしれませんから。


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この内容はNPO日本次世代育成支援協会の鷲津が、愛知大学OCでの講義の
内容を元に書いております。
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