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     コミュニケーション講座 〜人付き合いの心理学〜
          「スキーマの共通化」

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先日、ある大学の喫茶室で耳にした会話です。

(要約)

男「お腹へったね〜
  ねぇ めっちゃ旨いパスタの店見つけたんだけど、食べにいかない?」

女「う〜ん・・・」

男「行こうよぉ〜。絶対美味しいからさぁ〜。」

女「う〜ん・・・」

男「雰囲気もいいんだぜぇ〜。」

女「う〜ん また今度ね」

男「え〜 なんで〜? いいじゃん、行こうよ〜」


・・・おいおい (>_<)  


さて、ちょっと基本の話に戻りますね。

好きな人に好かれたいなら、まずはお互いのスキーマ(認知や判断の枠組み
)の共通化が大事です。

上記の例は、完全に<男性のスキーマ>の【押し売り】です。


下記に、スキーマの共通化を心がけた【一例】を挙げますので、『自分なら
どのように展開するか』を考えてみてください。


* ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  *

男「お腹へったね〜。パスタでも食べたいな〜。
  ねぇ 美味しいパスタの店を探してるんだけど、どこか知らない?(相
  手のスキーマの探索)」

女「う〜ん、私は○○ってとこが好きだけど。」

男「へぇ〜、行ってみようかな(相手のスキーマの肯定)。何がお薦め?」

女「私はワタリガニのパスタが好き。」

男「へぇ〜、どんなの?」

女「あのね、△△・・・(←そのパスタの説明。ここで説明しているうちに
  イメージが頭の中で構築される。人によっては、もうこの時点で唾液が
  活発に分泌される。そして同じ<パスタ・スキーマ>を持った相手に対
  し、親近感が起きる。)」

男「え〜 旨そう! 絶対行こうっと! (相手のスキーマの肯定)   
  そう言えば、カニじゃないけど牡蠣のスープスパで、めっちゃ旨い店が
  あるんだけど、行かない? 」



如何ですか?
冒頭の会話と同じく、【男4回・女3回発言 】の会話です。

違いは、
【スキーマの共通化】 【具体的なイメージを共に浮かべる方法】
【<押し付け>ではなく、<傾聴>からの提案】

この3つです。

冒頭の会話は、この3つができていない為、彼女と彼のスクリプト(脚本)
が成立していません。
コミュニケーションの上手・下手が問題となるのは、こういう理由なのです
。

* ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  *

さて、人は意外と『自分と相手とは同じスキーマ(枠組み)を持っている』
と勘違いしている時が多いんですね。

これは、僕が講演の時に使うネタなんですが、例えば気心の知れた友人と一
緒の時に、同時に【旅】を思い浮かべてください。

「【旅】? 場所とか風景とかですか?」

------そうです。人によっては食べ物とかもイメージするかもしれませんね
。とにかく何でもいいから【旅】のイメージを頭に浮かべてください。

それでその後、友人と【お互い抱いたイメージ】について話し合ってみてく
ださい。
貴方と友人は、【同じイメージ】を浮かべたでしょうか?


「う〜ん、そうやって言われると・・・。たぶん違うような気がします。
僕はスノボやってから、温泉に入って、っていうイメージを持ったんですけ
ど、結構僕の友人は風景とか古い街並みが好きな人が多いし・・・。」

------そうなんですよね。これは僕が講演で、参加された方に隣同士で何回
か行っていただいた結果、同じイメージを持つ確率は1割以下でした。

「合わないものなんですね〜。」

------ええ。人は気持ちを主に言葉で表しますよね。

例えば、
『旅に行きたいね〜。』
『うん!いいね〜。旅か〜。』
という会話を考えてみてください。


「あっ そぉか〜。そもそもお互いの【旅】のイメージが、違っているんで
すもんね〜。」

・・・そういう事です。
言葉だけは『噛み合っている』のですが、スキーマは『噛み合っていない』
んですね。

だから、
【スキーマの共通化】 
【具体的なイメージを共に浮かべる方法】
【<押し付け>ではなく、<傾聴>からの提案】
っていうのは、付き合ってからも、とっても大事なんです。

お互いの考えや思い(スキーマ)なんて、違っていてアタリマエなんです。
これを【摺り合せる】努力が有って、初めてコミュニケーションが取れるん
です。

最初の頃は偶然スキーマが一致していて、気の合う友達にめぐり合えたと思
っても、この【摺り合せる】努力をしないでいれば、必ずといっていいほど
関係は冷えてきます。

だから、『付き合ってもらおう』とする場合だけではなく、この原則は付き
合ってからもとっても大事なんですね。


* ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  *

さて、アドリブが上手な人っていますよね。
そういう人って、実はこういう自分なりのスクリプトのパターンを沢山持っ
ている場合が多いんです。

どんな場面でも、スラスラと言葉が出てきたり行動できたりする人に対して
、周囲は『頭の回転が速い人』とか、『機転が利く人』と評価するでしょ?

でも、そういう人の脳の中では、【沢山あるスクリプトの中から、今の場面
に近いパターンを引っ張り出し】て、それを活用している場合が多いんです。

何にもしていないように見えることが有っても、意外と日頃からいろいろ考
えているからこそ出来るんですね。

『お笑い』で成功する人が、いつもネタを考えていたり、目の前に起きてい
く出来事をネタに結びつかないか注意して観ているのと、同じ感覚かもしれ
ません。


だから、
【相手を組み込める、自分なりのスプリクト】を沢山持つ事が重要なんです
。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~
そういう人は、【付き合っていて楽しい人】とか、【退屈しない人】 と言
われますし、仕事においては【深みのある人】と言われます。


スクリプト(脚本)をいろいろと考えるというのは、必ず貴方にとってプラ
スになりますよ。


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