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     コミュニケーション講座 〜人付き合いの心理学〜
             「オウム返し」

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「先日、『カウンセラーの技法をコミュニケーションに活かそう』っていう
本を読んだんですけど・・・。」

------確かに、使える技法が沢山有りますね。

「その中に、彼女と上手くコミュニケーションとるなら【オウム返し】の相
槌が良い って書いたあったんですよ。だから、その通りにしたんですけど
・・・。」

------そしたら、上手くいかなかったと・・・。

「ええ。彼女に『真面目に聴いてるの? それとも、馬鹿にしてるの?』っ
て怒られちゃって・・・。 」


------う〜〜ん
アレね、一歩間違えると、確かにそのような印象を与えてしまう時があるん
ですよね。『馬鹿にしてるの?』とか『馬っ鹿じゃないの?』って。。。

「ええ〜っ そうなんですか?」

------【オウム返し】っていうのき、何でもいいから相手の言った言葉を繰
り返せばいいっていうものではありません。
相手の言葉の中で『どの部分』を返すかが、とっても重要なんですよ。

ポイントをついた【繰り返し】は、『この人は自分の事を理解してくれてい
る』 と共感を得られるんだけど、ポイントがはずれると、『張り合いの無
い会話』となって、イライラしてきちゃうんです。


ちょっと【繰り返し】の例を2つ挙げますね。

【A】
-----------------------------------------------------
朝、彼女の眼が赤かったとしますね。

「どうしたの? 眼が赤いよ」

「うん。昨日会社で嫌な事があって、なんか悔しくて、夜あんまり眠れなか
ったの。」

「夜 眠れなかったんだ。」

「うん。 ・・・だから今日はかったるくって。」

「かったるいんだ。」

「うん。   ・・・やっぱ眠れないとかったるいじゃん。」

「そうだね。眠れないとかったるいよね。」

「うん。      ・・・だから眼が赤いかもしれない。」

「そうそう。眼が赤いよ。」


「うん。         ・・・だから昨日会社でね。・・・(-_-#)

アホかっ! オマエわっ! (>_<) 」


【B】
-----------------------------------------------------

同じく、朝、彼女の眼が赤かったとします。

「どうしたの? 眼が赤いよ」

「うん。昨日会社で嫌な事があって、なんか悔しくて、夜あんまり眠れなか
ったの。」

「嫌なこと?」

「うん、会議の資料を係長に頼まれてプリントアウトしたんだけどさ〜。
係長はいつもB5の用紙で印刷してくれって言うんだよね。なんかノートの
大きさじゃないと嫌みたいで。」

「じゃ、いつも頼まれた時はB5でプリントアウトしてるんだ。」

「そうなのよ。だからいつものように、B5で持って行ったら、そこに課長
がいて『会議の資料は普通はA4に決まっているだろう!』って・・・。」

「あらまっ」

「ホント、『あらまっ』なんだよね〜。でも、そこまではいいんだけどさ〜。
そこからがひどいのよ。係長までが『まったく今のコは常識を知らないから』
なんて言うのよ〜。」

「そりゃ、悔しくて眠れないのも無理ないな〜」

「でしょでしょ?」

* ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  *


如何ですか?

【オウム返し】とか【繰り返しの技法】によって、ラポール(共感・信頼感
)が形成される、という話は確かに間違ってはいません。

ただ、何でもかんでもノウハウ通りにやれば上手くいく・・・というもので
もありません。 


-------------------------------------------
繰り返しの技法を使う
  ↓
相手が自分に好感を抱く
--------------------------------------------
ではないのです。


---------------------------------------------
【相手を理解しようと思っている】
   ↓
その為の1つの方法として、繰り返しの技法を使う
   ↓
相手は、貴方が自分の話を一生懸命理解しようと努力している事に気付く
   ↓
共感や信頼感が形成される
   ↓
相手が自分に好感を抱く
----------------------------------------------
なのです。


大事なのは、繰り返しの技法ではなく【相手を理解しようと思う気持ち】な
んですね。


相手が本当に話したいことは何か。

上記の例で言えば、『眠れなかったこと』ではなく、『自分が受けた理不尽
なことについて』なのです。


『眠れないこと』に共感してほしいのではなく、『苛立ち(怒り)』に共感
して欲しかったんですね。
是非、そのあたりを頭に入れて『オウム返し』を使ってみてください・・・☆





///// おまけ /////

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買った人が本当に必要としたのは、1cm の電動ドリルではなくて、1cm の
【穴】なんですから。



 

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