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     コミュニケーション講座 〜人付き合いの心理学〜
          「評価は相手が決めること」

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---とあるセミナーで、今年入社した営業マンと・・・。


入社した時の抱負に、新規開拓にチャレンジする!って書いてありましたけ
ど、できましたか?

「それがね〜。やっぱり自信が無いから、来年にもうちょっと自信をつけて
から・・・ って思ってるんですけど。」

------あ。 今年、自信が無い人は、たぶん来年も自信が無いですよ。
ちょっと今までの人生を確認してください。
【自信満々】で、事に挑んだ時って何回あります?


「そうやって言われると・・・。」

------人間、自信がついたからチャレンジするぞ って事は、実はあまりな
いんですよ。大抵の場合は、多少自信がなくても事に挑んでいるんです。
もしくは、チャレンジしないまま諦めちゃうとかが多いんです。


また、これは以前にも書きましたが、成功、つまり合格ラインは、貴方が決
めるモノではなく、相手が決めるモノです。

今の例で言うと、貴方は新規の飛び込みに於いて、『今は自分の力は70点
しかない。しかし新規においての合格ラインはたぶん80点位だろう。だか
ら、来年80点以上になったらチャレンジしよう』・・・という感じの心理
なんでしょ?


「ま〜 そんな感じですね。」

------でも、実はその相手が、貴方の売りたい商品、例えばネジとしましょ
うか。それは、大事な親戚からずっと仕入れているとしたら、貴方は99点
にまでUPしても合格とならないですよね?

逆に相手が、『つい先ほど、従来の取引先の営業と大ゲンカしたところ』だ
ったら、60点でも合格するかもしれません。

もし、そんな時だったら、貴方が勝手に80点を合格ラインと設定して、来
年に廻しているうちに、他社の65点の営業マンが新規開拓に来て、『ラッ
キ〜!合格しちゃった〜っ 』 ってなっちゃうことだって無いとはいえま
せん。


「う〜〜〜ん、確かに・・・。」

------だから、大事なのは
『勝手に合格ラインを設定せず、まずチャレンジすること。』 そして
『もし【不合格】だった場合でも、再試験を受けられるような爽やかな関係
を継続できるようにすること』 なんですね。

大事なのは、【今】 そして 【ここで】 なんです。


* ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  * ‥  *  ‥  *

「う〜ん、やっぱり今から新規開拓にチャレンジしますっ!」

------そうそう、それが一番。

「でもね。僕ってこういうふうだから、相手が自分のことをどう思っている
のか聞けず、いつも悩んでしまうんですよ〜。」


------ひょっとして、相手が自分のことを好きかどうか知りたい時に、
『僕のこと、嫌い? 』って聞くタイプですか?

「そうなんです。」


------気持ちはよくわかりますけど、そういう『くよくよしやすいタイ
プ』の人は、【質問はできるだけネガティブなのを避け、ポジティブな
内容にする】と良いですよ。
ちょっと度胸がいりますが、練習すればできます。。。

「 って言うと?」


------簡単に説明しますね。
例えば、『僕のこと、嫌い?』って聞いたら相手が『いや、そんな事な
いよ』 って答えたとします。

すると、この答えを受けた側としては、まずこう思います。
『良かった〜、嫌われてはいないんだ〜』

でも、少し経つとこう考えるんです。
『でも、嫌いじゃないのはいいけれど、【どっちでもいい存在】だったらど
うしよう。』


つまり、『まずは嫌われたくない』という思いから、ついついネガティブな
質問をしてしまうのですが、ネガティブ(否定に関する)な質問の答えとい
うのは【情報量】が少なすぎるので、かえって後でクヨクヨしてしまうんで
すね。

【嫌いではない】かもしれないけれど、【関心が無い】のかもしれないし、
【好きでもない】かもしれないのです。

               _______________
 右の図を見てください。  | ____         |
 心の分布図です。     | |好き |   その他   |
              | |______|         |
                   |         ____  | 
              |        |嫌い | |
              |        |___| |
              |______________|
              

『僕のこと、嫌い?』って聴く人が、結局悩み続ける理由がわかるでしょ?

その点、ポジティブ(肯定的)な質問は、良い悪いは別にして、判断するの
に【充分な情報】が返ってきます。
『僕のこと、好き?』と聞いたときの答えを想像してみてください。


「あっ、 そうか〜。 確かにそうですね。 でもやっぱり、そうハッキリ
とは聞けませんよ〜。」


------じゃあ、真ん中をとってみたら?


「と言うと、『私のこと、どう思う?』 ですか?」

------それはあまりお薦めできません。
人間は、【決定】する事があまり好きじゃないんです。

『何処行こう?』『何処でもいいよ』 が典型的な例ですが、人の【心】は
【選択】するのは好きだけど、【決定】するのはプレッシャーを感じてしま
うんです。


だから、真ん中というのは、【選択】という手がお薦めです。

例えば

『僕のことについて、次のうち一番近い感情を選択してください。
1 好き 
2 ちょっと好意を抱いている 
3 好きでも嫌いでもない 
4 どっちかというと好きではない
5 嫌い 
但し4と5の場合は、その理由を書いてください。 』


「な〜るほどっ!でも、4や5だったら凄くショックじゃないですか?」

------確かにショックです。しばらくの間はヘコむでしょうね。
でも、その【理由】を修正すれば1か2になるワケでしょ?

もちろん、全ての人に好かれる必要もありませんし、また、全ての人に好か
れようとしたら、それこそ大変なエネルギーが要りますから、本当に好かれ
たい人に対してだけ、好きではない【理由】をしっかりと受け止め、修正し
ていけばいいのです。

「じゃあ、本当に好かれたい人以外には、嫌われッぱなしでいいんですか?
」

------あのね、貴方は周囲の人全部が好きです?

「いえ、そりゃ好きな人ばかりじゃないですよ。どっちでもいい人もいれば
、あまり好きじゃない人もいます。」

------そうですよね。それなのに【自分は全ての人に好かれるべきである】
っていうのはおかしくないですか?

「そういう事ですか。」

------そういう事です。

人の評価を恐がっていては、好かれたい人に好かれるという事は、なかなか
できません。

また、相手の【心】から遠く離れてボソボソ言っていてはコミュニケーショ
ンはとれません。
でも、近付きすぎて【心】に土足で上がりこむミスをすると、コミュニケー
ションが壊れるというのも本当です。

だけど、この【壊れる】ことを過剰に恐れる人が多すぎます。

「だって、本当に恐いですよ。取り返しがつかないし・・・。」

------そういう人は、【謝り方】を練習しましょう。

近付きすぎて、最悪、好きな人に気分を害されてしまったとしても、上手に
謝ればそれで済むことです。

これも、大分前に書きましたが、
【〜して失敗しちゃった】というのは、あとで『いい思い出』になりますが
、【〜すればよかった】という後悔は一生消えない可能性がありますよ。


 

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