つづきもの
Sun 4 Feb 2007
2006年のよみもの
- 竹山道雄 『スペインの贋金』 福武書店 《竹山道雄著作集2》 1983
- 小森陽一 『小森陽一 ニホン語に出会う』 大修館書店 2000
- 米原真里 『オリガ・モリソヴナの反語法』 集英社 2002
- マルセル・エイメ 『壁抜け男』 角川文庫 2000
- ジョン・ファウルズ 『フランス軍中尉の女』 サンリオ 1982
- ジョイス・ケアリー 「脱走」 岩波文庫 『20世紀イギリス短篇選(上)』 1987
- E.M.フォースター 「岩」 岩波文庫 『20世紀イギリス短篇選(上)』 1987
- P.G.ウッドハウス 『エムズワース卿の受難録』 文藝春秋 《P.G.ウッドハウス選集II》 2005
- P.G.ウッドハウス 『ウースター家の掟』 国書刊行会 2006
- ダグラス・アダムス 『宇宙の果てのレストラン』 河出文庫 2005
Sun 4 Feb 2007
2006年のききもの
- Mahler 《Symphony No.7》 Barenboim/Staatskapelle Berlin (R)2005 WarnerClassics
- Rimsky-Korsakov 《Scheherazade Op.35》 Segiu Celibidache/Munchner Philharmoniker (R)1984 EMI
- Dvorak 《Cello Concerto op.104》 Jean-Guihen Queyras(vc), Jiri Belohlavek/The Prague Philharmonia (R)2004 harmonia mundi
- J.S.Bach 《Sonatas for Viola da Gamba BWV1027-1029》 Vittorio Ghielmi(gamb), Lorenzo Ghielmi(fp) (R)1997 ARS MUSICI
- バッハ 《オルガン曲集第5巻》 ロレンツォ・ギエルミ(org) (R)1993 BMG(dhm)
- J.S.Bach 《The Well-Tempered Clavier, Book II》 Barenboim(p) (R)2004 WarnerClassics
- モーツァルト 《2台と4手のためのピアノ・ソナタ集 K.448, K.497, K.521》 エリック・ル・サージュ/フランク・ブラレイ(p) (R)2006 KING RECORDS
Sat 23 Dec 2006
12月1日(金)、《スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡》、Bunkamura ザ・ミュージアムへ。
Sun 11 Jun 2006
6月11日(日)、《日本民藝館創設70周年記念特別展 柳宗悦の蒐集》、日本民藝館へ。
一般公開されていた旧柳宗悦邸も観覧した。書斎の棚に並んだ本がどういったものか興味津々だったが、混雑していたので一通り見渡しただけで部屋を後にした。心残りである。本の中に深沢七郎「笛吹川」があって、どうしてこんな新しい本が混じっているのだろう…と思ったのだが、後で確認してみたら、柳宗悦の死が昭和36年、「笛吹川」の出版が昭和33年であった。なるほど。ともあれ書棚の中では異色の一冊であった。
Sun 4 Jun 2006
5月14日(日)、《生誕120年 藤田嗣治展》、東京国立近代美術館へ。
アンナ・ド・ノアイユの肖像(1926年頃、川村記念美術館蔵)が良かった。見慣れている藤田の画とは一風異なった雰囲気。非常に整っていて、アカデミックな感じ。レースの服が美しい。
常設展では、菊池芳文《小雨ふる吉野》(1914)が良かった。
Wed 5 Apr 2006
4月2日(日)、Bunkamura ル・シネマへ。
- クシシュトフ・キェシロフスキ 《ふたりのベロニカ》 1991年
Mon 20 Mar 2006
2月28日(火)、特別展《モダニズムの先駆者 生誕100年 前川國男建築展》、東京ステーションギャラリーへ。
Mon 20 Mar 2006
2月19日(日)、特別展《書の至宝 日本と中国》、東京国立博物館へ。
Mon 20 Mar 2006
2005年のよみもの
- 『柳宗悦全集著作篇第15卷』(沖繩の傳統) 筑摩書房 1981
- 柳宗悦編著 『燒物の本』 共同通信社 1985
- 志村ふくみ 『一色一生』 文春文庫 1987
- 鈴木孝夫 『武器としての言葉』 新潮選書 1985
- ジョン・ラスキン 「この最後の者にも」 中央公論社 世界の名著41 《ラスキン・モリス》 1971
Mon 20 Mar 2006
2005年のききもの
- Beethoven 《Quartet, Op.127 Op.131》 Cleveland Quartet (R)1995 TELARC CD80425
- Beethoven 《Quartet, Op.130 Op.133》 Cleveland Quartet (R)1995 TELARC CD80422
- Beethoven 《Quartet, Op.132 Op.135》 Cleveland Quartet (R)1995 TELARC CD80427
Tue 18 Oct 2005
10月18日(火)、「生誕百年特集 映画監督 成瀬巳喜男」、東京国立近代美術館フィルムセンターへ。
Sun 16 Oct 2005
10月8日(土)、「生誕百年特集 映画監督 成瀬巳喜男」、東京国立近代美術館フィルムセンターへ。
Sun 25 Sep 2005
9月24日(土)、「生誕百年特集 映画監督 成瀬巳喜男」、東京国立近代美術館フィルムセンターへ。
本当はポーランド映画の《ワルシャワ》を観るつもりだった。けれど開演20分前に到着した時点で既に満席状態で、そちらは諦めざるを得なかった。《笞の痕》も《エディ》も、開演間際に滑り込んで、共に満席まであと一人とか数人くらいとかで席に着くことができたから、今回もなんとかなるだろうと楽観視していたが、どうやら考えが甘かったようだ。《笞の痕》《エディ》がとても良かったので、《ワルシャワ》も是非観たかったのだけれど…。
Sun 25 Sep 2005
9月23日(金)、「ポーランド映画、昨日と今日」、東京国立近代美術館フィルムセンターへ。
- ピョートル・チシャスカルスキ 《エディ》 2002年
Sun 25 Sep 2005
9月22日(木)、「ポーランド映画、昨日と今日」、東京国立近代美術館フィルムセンターへ。
Sun 25 Sep 2005
9月18日(日)、「ポーランド映画、昨日と今日」、東京国立近代美術館フィルムセンターへ。
- クシシュトフ・キェシロフスキ 《アマチュア》 1979年
Sun 25 Sep 2005
9月10日(土)、展覧会《沖縄の染織 紅型・平織》、とちぎ蔵の街美術館へ。
サントリー美術館のコレクションから出品された展覧会。やはり絣が良い。
栃木市は「蔵の街」というキャッチフレーズを付けているだけあって、街中で蔵をよく見かけた。蔵でなくても、ちょっと古めかしく雰囲気のある建物が多くて、佳いところであった。巴波川という小川が街の真ん中を流れていて、その川沿いを歩きながら、とても和んだ。美術館の前に水琴窟があって、それに耳を澄ましたりといった事も、その場に似つかわしく、心を落ち着かせてくれた。美術館の近所には家具屋さんがあって、その店舗の一つが蔵だったので、中に入って眺めていたら、お店のおじさんが、置いてある家具の説明などをしてくれた。ずしりと重い机や棚など、良い物を見せてもらった。この街の雰囲気に相応しい感じ。あれやこれやと栃木には好印象を抱いた。
Sun 25 Sep 2005
8月27日(土)、晴海トリトンスクエア、古典四重奏団レクチャーコンサート 《バルトークはどこから来たのか》へ。
「リズムの対位法」というお話が、今後のバルトーク聴きのために参考になった。
《トリスタンとイゾルデ》の前奏曲をカルテットで演奏されたのがとても良かった。レクチャーコンサートでは、毎回のように、管弦楽曲などの他編成の作品が演奏されるが、いつもそうした編曲ものの演奏が一番気に入ったりする。
Fri 7 Jan 2005
2004年のよみもの
- 『十和田操作品集』 冬樹社 1970
- 阿部昭 『無縁の生活/人生の一日』 講談社文芸文庫 1992
- 阿部昭 『未成年と12の短篇』 福武文庫 1994
- 阿部昭 「言葉ありき」「十二の風景」 岩波書店 《阿部昭集 第七巻》 1991
- 井伏鱒二 「驛前旅館」「多甚古村」 講談社 日本現代文學全集31 《井伏鱒二・永井龍男集》 1969
- 中里恒子 「葦手書」「柳眉」「貝母の花」「うつつ川」「誰袖草」「置き文」 中央公論社 《中里恒子全集 第十四巻》 1980
- 檀一雄 「リツ子・その愛」「リツ子・その死」 沖積舎 《檀一雄全集 第二巻》 1991
- 丹羽文雄 「厭がらせの年齢」 筑摩現代文学大系48 《丹羽文雄集》 1977
- 丹羽文雄 「蛇と鳩」 集英社 日本文学全集63 《丹羽文雄集》 1972
- ジョゼフ・コンラッド 「ノストローモ」 筑摩世界文學大系50 《コンラッド》 1975
- ジョウゼフ・コンラッド 『密偵』 岩波文庫 1990
- ジョウゼフ・コンラッド 『西欧人の眼に』(上)(下) 岩波文庫 1998,99
- ジョゼフ・コンラッド 『ロード・ジム』(上)(下) 講談社文芸文庫 2000
- ヴィンフリート・ゲオルク・ゼーバルト 『アウステルリッツ』 白水社 2003
- バーナード・マラマッド 『アシスタント』 新潮文庫 1972
- ドストエフスキー 「永遠の夫」 集英社 《世界文学全集43》 1979
- チェーホフ 「黒衣の僧」 河出文庫 《ロシア怪談集》 1990
- ウィリアム・サマセット・モーム 『お菓子と麦酒』 新潮文庫 1959
- アナトール・フランス 『シルヴェストル・ボナールの罪』 岩波文庫 1975
- ジョルジュ・シムノン 『ベルの死』 ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1983
- 中井久夫 『徴候・記憶・外傷』 みすず書房 2004
- 森田草平 『夏目漱石』(一)(二) 講談社学術文庫 1980
- 鴨居羊子 『捨て猫次郎吉』 講談社 1984
- 鴨居羊子 『のら犬・のら猫 鴨居羊子コレクション2』 国書刊行会 2004
- マーク・トウェイン/大久保博編訳 『ちょっと面白い話』 旺文社文庫 1980
- デイヴィッド・ブルーム、グァルネリSQ 『クァルテットの技法 グァルネリ弦楽四重奏団と語る』 音楽之友社 1990
Fri 7 Jan 2005
2004年のききもの
- Gustav Mahler 《Symphony no.9》 Karel Ancerl/Czech PO (R)1966 Supraphon
- Joseph Haydn 《Symphony No.101, 104》 Sir Charles Mackerras/Orchestra of St. Luke's (R)1992 Telarc CD80311
- Joseph Haydn 《die Klaviersonaten》 Walter Olbertz (pf) (R)1967-1976 edel CLASSICS
- バッハ 《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》 ダニエル・バレンボイム(pf) (R)2004 Warner Classics
- Ravel, Debussy 《Transcriptions for 2 pianos》 Joop Celis, Frederic Meinders (P)2001 talent DOM291063
- Dmtri Shostakovich 《String Quartets no.14, 15》 Borodin Quartet (R)1981,78 Melodiya(BMG) 74321 40717 2
- Franz Joseph Haydn 《The Seven Last Words》 The Borodin String Quartet (R)1984 CDK Music CDKM1007
- ヨーゼフ・ハイドン 《十字架上の7つの言葉》 ボロディン四重奏団 (R)1993 Teldec WPCS-4309
- L.v.Beethoven 《String Quartets no.15》 Borodin String Quartet (R)1988 Virgin Classics 7243 5 62258 2 4
- ブラームス 《クラリネット五重奏曲》 ボロディン・クァルテット (P)2003 CHANDOS CHAN H10151
- ベートーヴェン 《弦楽四重奏曲 第14番、第4番》 ヴラフ四重奏団 (R)1960,67 DENON COCO-83873
- ドヴォルザーク 《弦楽四重奏曲 作品51、106》 ヴラフ四重奏団 (R)1962,60 DENON COCO-83821
- ハイドン 《太陽四重奏曲集》 ウルブリヒ弦楽四重奏団 (R)1970 DENON COCO-70733,4
- W.A.Mozart 《Six Trio for Piano, Violin & Cello》 Borodin Trio (R)1986 CHANDOS CHAN 8536,7
- W.A Mozart 《Quintet K.452》 Michel Dalberto (pf), Ottetto Italiano (R)2000 ARTS 47606-2
2004年は、ボロディン四重奏団によるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲を聴いて、自分の求めていたものはこういうものであったのかと気付かされた。作品自体は以前に一度、友人宅で聴いたことがあり、気に入っていたので、今になって取り立てて述べるまでもないが、今回は演奏に驚いたのである。深く濃厚な弦の響き。なおかつ艶やかで透徹した音色。一言で云えば強靱という他はないその演奏に魂を鷲掴みにされたような思いがした。特に1stVn.コペリマンのテンションの高さには目を瞠るものがあり、他の演奏者だったらヒステリックな金属音になるであろうところを、あくまでも鮮やかに弾き切るのである。それで彼等の他の演奏も聴いてみようと、大好きな曲、ハイドンの《7つの言葉》を聴いてみたが(二種)、どちらもなかなか良い演奏であった。この曲はこれまで多くの演奏者の録音を聴いてきたけれども、ここに来てやはり格の違いというものはあるものだと思い至った。(ちなみに、新録音の《7つの言葉》は、ソナタ第7曲の音質が他と異なっている。全体的には光沢のある開放的な音なのに、ここだけ艶消しの閉塞感のある音になっている。ディスク製作時のエラーと思われるだけに大変惜しい)。
ボロディン四重奏団によるベートーヴェンを聴いてみると、第13番の「カヴァティーナ」は意外なほど呆気なく弾き流していて戸惑ってしまったが、第15番の第3楽章は良い演奏であった。古典四重奏団による演奏が「聖なる歌」だとすれば、こちらは「感謝の歌」。古典四重奏団の「敬虔なる祈り」と形容したいほどの感動的な演奏は文句なく素晴らしいけれど、あっけらかんと明るい演奏もまた良い。
ブラームスの《クラリネット五重奏曲》を演奏しているのは、オリジナル・メンバーでのボロディン四重奏団。1stVn.はドゥビンスキーで、コペリマンの剛に対してこちらは柔。甘く潤いのある音色に滑らかな弾きぶり。心にひたひたと寄せるような温もりがある。クラリネットの音色もふくよかで胸に沁みた。録音のせいもあるのか、あまりに美しすぎる演奏。(ただし併録のモーツァルトの第15番はそれほどでもない)。そういえば古典四重奏団の田崎さんは、《ハイドン・セット》がモーツァルトの頂点であるとインタビューで語っていらしたが、わたしはその音楽の魅力がよくわからないでいる。さすがに玄人と素人との違いで、さもあらんとは思うものの、そうかと云って気に留めずに済ますこともできない…。《不協和音》は良い曲だと思うのだけれども。
ウルブリヒ弦楽四重奏団によるハイドンの《太陽四重奏曲集》も素晴らしい。(このディスクは発売されたばかりなので、本当は「今年のききもの」に入れるべきところだけれども)。モザイク四重奏団の官能的な音色も良いが、こちらの落ち着きのある晴朗な音色も好ましい。彼等は皆、ドレスデン・シュターツカペレのメンバーだそうだが、そう聞かされれば、なるほど燻し銀と形容したくなるような音で、洗練の極みとはこういう演奏かとも想像される。
モーツァルトの《ピアノ三重奏曲集》。ヴァイオリンは(オリジナル)ボロディン四重奏団のドゥビンスキー。彼等の演奏は非常にレベルの高いところでバランスがとれているといった具合。懐が深く、優しく、そこはかとなく情感が漂う。音楽を聴く喜びを味わった。誰の演奏で聴こうかとずっと考えあぐね、手を出しかねていた《ピアノ三重奏曲集》だが、こういう演奏に出会えれば、今まで悩んだ甲斐があったというものである。作品自体については、《ピアノ協奏曲》のミニチュアといった印象を抱いたのだけれども、特に緩徐楽章は味わい深く、心を打たれた。今後、大切に聴いてゆきたいと思う。
モーツァルトの《ピアノと管楽器のための五重奏曲》は、かつて苦手意識を抱いていた曲である。そろそろ楽しく聴ける頃合いかと思って聴いてみたら、期待に違わず楽しめた。ダルベルトは自らモーツァルトが得意であるとインタビューで語っていたが、なるほど良い感じ。この曲は、他にスティーヴン・ハフの録音も聴いてみたいと思っている。