今回のテーマはこの二つでした。狙いはモーターを作りながら、電気の流れとそこに発生する磁界を知ることと、チラシの産地からどのような野菜がどこから入ってきているのかを知ることで改めて物の流れを体験的に理解することでした。時間の都合で現在の日本が直面している自給率の問題まで話を進められなかったのが残念です。しかし教科書等の産地データとは違う地域のものがこの地域には入ってきていて、参加した小学生たちがスーパー等に買い物に行ったときに産地に興味を持ってくれるのではないかと思っています。
厚木ゼミナールはこの探究科の授業を子供たちの「学問の芽を育てる」目的で開催しています。塾生以外の方も参加できますので、最寄りの校舎にお申し込みください。

探究科「魔方陣」

　　2018年7月21日（土）にNPO全国教育ボランティアの会主催の「生き生きワクワク親子の集い」共催で開催されました。

　　縦横斜め、いずれの数を足しても同じ数になる不思議な魔方陣。実はその仕組みの中には規則性が隠されています。その数の不思議さを感じられるのがこの魔方陣。
　魔方陣の学習は、盤面を図形的にとらえたりしながらきまりや作り方を見つけたり、数字のパズルというゲーム性もあって、授業を通して児童たちが楽しく関わりあっていくことができるものです。児童たちは学習活動に興味をもち意欲的に参加することで主体的に学習に取り組み、児童同士がお互いに課題をどのように考えたらよいかなどを話し合うことで問題を発見し、さらに解決に向けての導入教材になるでしょう。
　なお実験工房「あつぎ」で開発した魔方陣作成盤は、実用新案権を取得しています。

探究科「振り子の等時性を学ぶ」

　振り子の揺れが一往復する時間(周期)は、揺れが大きくても、小さくても、一定です。これを振り子の等時性といいます。今回はこのことを実際に確認するための実験をしました。
　単振り子の周期は、振れ幅とは関係なく一定です。さらに振り子の周期にとって無関係なのは、振れ幅だけではありません。そのものの持つもともとの量である質量も関係がないのです。つまり糸の長さが同じなら、振り子の重さを変えても、周期は変わらないのです。
　今回は表を作成しながら、ガリレオが発見した科学の不思議な世界を体験しました。

探究科「俳句の世界」と「戦国時代の歴史を学ぶ」

　 10月13日の探究科は、「俳句の世界を味わう」と「戦国時代の歴史を学ぶ」でした。「俳句の世界」ではまず俳句の歴史と基本的な事項を学び、その後はイラストや写真を見て、そこから発想できる俳句を取り合うというゲーム性を取り入れた授業をおこないました。「病雁の夜寒に落ちて旅寝かな」のようにイラストからはなかなか発想することのできないものもありましたが、楽しそうに俳句カードを取り合っていました。
　戦国時代の歴史では、まず戦国時代の大名で知っている名前を挙げてもらいました。一番に上がったのはやはり織田信長。その次は豊臣秀吉でした。その次に明智光秀が上がっていたのは、大河ドラマの影響でしょうか。今回は上杉謙信と武田信玄に焦点を当て、彼らの「正義」や「豊かさ」に対する考え方にも触れることができました。

探究科「音の実験」と「百人一首カルタ取り」

　振動が空気を伝わり音になることを確かめるなど、音に関するさまざまな現象を体験しました。音というものを分かっていても、「音ってなんなの」と問われるとはたと答えに詰まってしまいます。それを科学的に考えることができたと考えます。
　また百人一首のカルタ取りをすることで、楽しみながら伝統文化にふれることができたと考えます。１から５０までの札を互いに２５枚ずつ分けて、それを取り合う源平合戦の形式で行いました。中にはかなり慣れている生徒もいて、盛り上がった大会になりました。
　お土産としてストロー笛を渡しました。

探究科「てんびん」

　今回の体験は、天秤のつり合いをとることで、静止点における錘の重さと、支点からの距離の関係をつかむ実験をしました。その延長線上にあるのは「てこの原理」です。この原理に結びつく知識を学びました。
　お土産は色紙を使った「立体パズル」。ちょっと難しかったようですが、最後には皆パズルも完成し、授業を終えました。

探究科レポート