毎月何枚かピックアップする予定です

Dec.’98 Vol.2  1980年 AOR全盛というのに 全く何を聴いていたんだ!

 

Black Uhuru/Sinsemilla 1980年  最初の曲HappinessでSlyのSyndromes(Jacket裏面より)にいきなり驚かされました 刺激に飢えていた当時の私は World Is Africa後半 Dubのヒュルヒュルヒュルがしばらく 耳に付いて離れませんでした 他にもPush Push, No Loafing, Sinsemillaなど刺激的な音が満載 新しいおもちゃを手にしたSly&Robbieのはしゃぎ振りが手に取るように分かります そうそうMichael君やPuma嬢の歌もそれ程Backに負けている訳ではありません

 

X/Los Angels 1980年  きっかけは 懐かしいDoorsのRayさんの名前とSoul KitchenをJacket裏面に発見した為 RayさんはNauseaやThe Unheard Musicで年も考えずに張り切っています(Soul Kitchenでは音聞こえぬ気がする) ただ聞き物は やはりエグイ歌詞のLos AngelesやSex And Dying In High Society, The World's A Mess;It's In My Kissあたり GuitarのBillyさんは 70年代にGene Vincentの伴奏をしていたRockabillyな人 だから如何したと言われても困るが  内袋に歌詞が堂々と Fugs時代と比べると隔世の観あり L.A.Punk

 

Prince/Dirty Mind 1980年  前作のI Wanna Be Your Loverをより過激に純化させた感じで 刺激的 特にSideBのUptown, Head以下Partyupまでの流れが好き 基本的にはまた一人で演っているようですが 内袋のMember写真(特にLiza)がお気に入り 前作ではStevie Wonderみたいだと思いましたが このAlbumではSlyとJimiに一気に追いつき 追い越しそうな勢いを既に示しております 歌詞もX程ではないが凄いと思います

 

Pat Metheny/80/81 1980年  実はECMは苦手だし Patさんにもそれほど興味がなくて むしろCharlie HadenやJack DeJohnetie,Dewey Redmanがどうして こんな毛を伸ばした若造とやってるんだろうと思って買いました いきなりのThe Folk SongsのまさにフォークっぽいGuitarに驚き 馬鹿にしていたBreckerさんを見直したりの新鮮な驚きに満ちたAlbum  Side4 の最後の曲Goin' Aheadが実は大好きです

 

Peter Gabriel/3rd 1980年  PeterさんはGenesis時代 可笑しな格好したり 何か一所懸命だがちょっとずれてる変な人という印象でした  Genesis本体は彼が抜け とても楽しそうなのに この人は暗いなあと ちょっと悲しい気持ちになりました 味も素っ気もないJacketだし ところがIntruderのDrumの音にいきなり驚かされました Steve Lillywhiteのお仕事 No Self Control, Games Without Frontiers, お約束のBikoと刺激的 Soでの大Breakは同慶の至りながら やはりこのAlbumが衝撃的で一番好きな私です

Dec.'98  玉石混交 ちょっと時代錯誤のFolk Rock

Fugs/First Album 1965年  当時は西のMothers 東のFugsとして有名でした SideAの曲数の少なさに怒りを覚えたものです とにかく溝が全体の6割位しか切ってありません 歴史的価値を別にすれば 古臭く荒っぽいFolk Rockとしか言えませんが Slum Goddess, Ah Sunflower Weary Of Time, Super Girl, I Couldn't Get HighなどはCIA ManとCoca Cola Doucheなどとともに時代を代表する曲ではないでしょうか

Earth Opera/Earth Opera 1968年  Peter RowanやDavid Grismanが居ました Peterが初々しいVocalを聴かせてくれます 彼のみずみずしく繊細な感性の光る曲に JazzとFolkが入り混じった演奏はさすがに古いなあと感じる部分もありますが 今聴いても新鮮なのは確か きっかけはCrawdaddy誌のPaul Williamsの本で知り 聴いてみました 二枚目のThe Great American Eagle TragedyはJohn Caleが絡んだ力作ですが こちらの方がよく聴きます 

Blues Project/Projections 1966年  Al Kooperがいた事で少し有名 Blues Bandと捉えるべきでしょうが私はFolk Rock Groupだと思っております JazzとFolkとBluesが中途半端ながら交じり合った曲 I Can't Keep From Crying, Steve's Song, Wake Me, Shake Me, Flute Thingなどは今でもたまに聞くと 結構感激してしまいます AlとKatzの感性は BST一枚目に引き継がれました あとKulbergのBass好きでした 

Turtles/It Ain't Me Babe 1966年  Happy TogetherのHitとMothersやReggaeでの活躍がちょっとだけ知られているFlo&EddieことKaylanとVolmanが在籍していました 当時はByrdsと並ぶFolk Rock Groupでした これは日本での一枚目なので Dylanは他に美しいLove Minus Zero,妙に短い Like A Rolling Stone あとP.F.SloneはLet Me Be, Eve Of Destructionが入っています 他にもIt Was Very Good Yearなど選曲光っています

Silkie/You've Got To Hide Your Love Away 1965年 Beatlesの悲しみはぶっとばせ 英国のGroup AlbumではDylanの曲中心 確かではありませんがJohnとGeorgeとPaul参加

We Five/You Were On My Mind 1965年 邦題は恋がいっぱい Kingston Trio John Stewartの弟さんのGroup Folk畑からFolk Rock移行への成功例 といってもこの曲だけか

Nov.'98 Vol.2    私の好きなAfrican American PC語だとどうもしっくりこない

Nat King Cole/After Midnight  1956年  Standard Vocalの大御所ですが その昔はJazz Piano Trioで人気を博しておりました すっかり大スターとなった彼が 久し振りにPianoを弾き 気持ち良さそうに歌っています R&B Soul村落の歌い手さん達にとって 白人層にも浸透していた彼は 憧れの歌手であった事は間違いなく 皆何らかの影響を受け目標であったのではと 私は邪推しております Sweet Lorraine, Paper Moon, The Lonely One始め 名曲名演揃い

Sam Cooke/Live At The Harlem Square Club,1963  1985年 CDを買おうと思ったら 見つからずVinyl盤を買ってしまいました At The CopaのPopでおしゃれなSamも良いが このAlbumの様にHome Groundで熱唱するSamに 改めて偉大さを認識した次第 観客とのやりとりも見事 Chain Gang, Cupid, Twistin' The Night Awayなどの乗りの良い曲やSomebody Have Mercy, Bring It On Home To MeなどSlowな曲が見事 Rod好き必聴

Big Joe Turner/1940-1944 古くはBoogie Woogie, Jump Bluesの巨人 更にShake, Rattle And RollなどR&BやRock'n Rollの先駆者として尊敬を集めています これはPete JohnsonのBoogie Pianoが大活躍していた当時のもの Rock In My BedなどのJump TuneのほかCareless LoveやCorrine Corrina(PianoはArt Tatum)など小唄風のものも素晴らしい あとJimmy WitherspoonやJoe Williamsなどもお気に入りです

Jimmy Rushing/The You And Me That Used To Be  1972年  Mr. Five-By-Five Count Basieのところで唄っていたBlues Shouterとして有名です このAlbumは死ぬ前年の枯れたVocalと粋な選曲と演奏が素敵でした Blues Jump NumberだけでなくStandard Numberも演奏 Ray Nance Zoot Sims Bud Johnson Al CohnにMel LewisとMilt Hinton Dave Frishbergと小編成です Fine Mellow, More Than You Knowはもちろん I Surrender DearやDei Mir Bist Du Schoenなどもおしゃれな仕上がり 

Nov.'98    いささか玄人受け? 根強いファン? 要は売れなかったということ

Was(Not Was)/Was(Not Was)  1981年  DonとDavidの2人 うねりのあるひねりの効いたDrive感が良かった Popな曲に色々な隠し味が効いていて只者ではないと感じました What Up Dog?(1988年)で有名になりましたが Out Come The Freaksなどは こちらのほうが Detroit出身らしくドロドロしていて好きです 独特エグサとPowerが薄まってしまった様ですね 私はこのFirstやSecondあたりの方が活きが良くて好きです DonはProducerとして有名になったようで まずは同慶の至り

Hummingbird/We Can't Go On Meeting Like This 1976年 Jeff Beck GroupのTench・Chaman・Middletonが中心  Firstの時は太鼓のIsadoreさんが結構曲を書いていて ちょっと抜けたところのある味が独特でした 本AlbumではDrumがBernard Pardieになり ゆったりした中にも各自の技がTightに決まり 実に気持ちの良い仕上がり ただBob君の変に力む歌は馴染めず City Mouseあたりがお気に入り 三枚目Diamond NightではHornもはいり豪華な反面 味がなくなってしまいました やはり結論は このAlbumだけという事でしょうか  

Sparks/Propaganda  1974年 Kimono My Houseで少しだけ話題になったL.A.出身のRonとRussell Maelの2人 Opera風(ただしPops伝統のファルセット)Russell君の歌に ちょっと風刺の効いたRon君の曲が実におしゃれでした Something For The Girl EverythingやReinforcements Never Turn Your Back On Mother Earthなどなど 今聞いても古さを感じさせないPopさは 特筆ものでしょう その後もDiscoものに手を出すなど実に息の長いGroup 

Scritti Politti/Song To Remember  1982年 中心人物Green Gartsideの囁くようなVocalに Simpleなようで凝った音作りが大好きでした かなりSoulを聴き込んでいるなという印象も持ちました Sweetest GirlやAsylums In Jerusalem Jacques Derridaなど 一つ一つの音が粒立ち輝いていて 並々ならぬ才能を感じました その後Cupid & Psyche85でちょっとBreakし 88年のProvisionではMiles等と競演 Musician's Musicianといったところか      

Oct.'98    英国地域限定楽団 米国・日本では無視されました

 

Family/Music In A Doll's House 1968年 VocalのChapman氏の圧倒的な存在感に尽きるでしょう 熱唱型で妙なvibrationが特徴で JoeCockerを10倍クドクした感じです このAlbumは DaveMasonさんがover produceしていますが 今聞くと 正にpsychedelicですが 楽曲が優れておりVanillaFudgeほど古臭くは感じません 他のFearless Entertainment Bandstandなども渋めの良いAlbumですが 衝撃度はやはりこのFirstです 

 

Groundhogs/Thank Christ For The Bomb 1970年 McPheeさんはJohnLeeHookerに影響を受けた 英国Blues界の大御所guitarist それが突然 このAlbumで社会的な問題を取り上げるようになりました 暗く くぐごもった音空間は 如何にも英国らしい音です 3人組ですからCreamの前に影が薄くなるのは仕方の無いところでしょう あとMcPheeさんの歌も JackBruceには及ばないもののなかなか聞き物です どうしてもCreamと比較してしまいますね

Ashton Gardner & Dyke/Ashton Gardner + Dyke 1971年 AshtonさんのKeyboardと歌が売り物のTrioです George HarrisonやEric ClaptonにJohn Lordとの関係のみで語られるBandですが 溜めのあるrhythmにsoulfulな歌が中々魅力的でした 楽曲もOh LordやSweet Patti O'Hara Smith Mister FreakoなどLittle Feetを彷彿とさせる乗りが新しかった PattiO'HaraSmithはGeorgeの奥さんだった人です

 

Manfred Mann Chapter Three/Manfred Mann Chapter Three 1969年 Jazz畑のMann氏らしいNewJazz系の音で管の扱いやSoloはBS&Tなど米国のBandに比べずっと先進的でした ただMike君のぬめぬめしたVocalと妙に暗い音空間が一般的ではなかった事も事実 私はSnakeskinGarterを始め ついつい惹き込まれてしまいました 二枚目の方が纏まっていますが このAlbumのSideA3曲目DrumSoloの前までがすべてだと思います

Sep.'98    Violinだけが共通点 ふた昔以上前のお話

 

Flock/The Flock 1969年 後にMcLaughlinのMahavishunuに加入したJerry GoodmanのViolinです Introduction KinksのTired of WaitingやStore Bought--Store Thoughtあたりが聞き物か Jazz系で管も入っています GoodmanのViolinもJean Luc Pontyの系統ですと言いきっては乱暴か AlbumとしてはDinosaur Swampsの方が纏まっているが こちらの方が 新しいことをやるぞという意気込みが伝わってきて好きです  

 

Seatrain/Seatrain 1970年 Richard GreeneのFiddleとPeter RowanのVocalにBlues Projectのrhythm sectionが合体 当時はAndy KulbergとRoy Blumenfeldの二人がBill Monroeのところの若手と組んだという表現が多かった Blue Grass色が漂い 日本ではちょっと毛嫌いされた I'm Willin' Song of Job Home to You 13 Questionsなど編成はシンプルながら演奏 歌ともスケールの大きさを感じます PeterがVocalをとっている曲を私は中心に聴きます

 

It's a Beautiful Day/It's a Beautiful Day 1969年 David LaFlammeのViolinとPattie SantosのVocalです Whitebird Hot Summer Day Girl with No Eyesが記憶に残っています 如何にもサンフランシスコと言うべき 技術より感性優先のGroupです 実は私 このAlbumのsideA Wasted Union BluesとsideBはほとんど聴いていません Album全体とすれば その程度の出来ですが 上記の各曲が傑出しているのでしょう  

 

Curved Air/Air Conditioning 1970年 Darryl WayのViolinとSonja KristinaのVocalです Vivaldiという曲で判るようにClassicの香りが漂います でも好きなのはIt Happened Today イージィー・リスニング・プログレとの境をぎりぎりの線で踏みとどまっている感じが好きです PhantasmagoriaのMarie Antoinetteあたりになると境を踏み越えてしまっている感じは否めません 私は好きですが 

Dan Hicks & His Hot Licks/Striking It Rich 1972年 Sid PageのViolinにNaomiとMaryannのVocalです 紙マッチの形をしたジャケットです 一言で言えばWestern Swingですが Stephan Grappelliに通じる洒脱さ ユーモアが感じられます 独特の雰囲気につい和んでしまいますが Moody RichardやI Scare Myselfなどの曲での演奏も なかなかスリリングで好きです

Aug.'98 vol.2    British Beatの歌い手さん 4傑

The Animals/The House of The Rising Sun; I'm Crying; Boom Boom; Don't Let Me be Misunderstood Eric Burdonは当時の我々にとって驚きでした このレコードでJohn Lee HookerなどBluesに出会いました 従って Bluesを聴く時もギターより歌い手さんに興味を持つようになりました 解説ではDylanの朝日のあたる家とかFolk Rockとの関係は語られていません 当然と言えば当然か

The Spencer Davis Group/Gimme Some Loving; When A Man Loves A Woman; Keep On Running; Somebody Help Me  白人R&B Groupという扱いでWinwoodはヴォーカルとギター担当です 私はKeep On Runnigが好きでした ここに挙げた4人のなかでは 天才少年Winwoodが当時一番洗練されていて好きでした あ、お兄さんもいたんだ 記憶に無い 

Manfred Mann/Do Wah Diddy Diddy ドゥワディディディディダンディディドゥです フォーナインエースのジョー山中さん同様 Paul Jonesにはちょっと可哀相な曲ですが ヒットしました

Paul Jones/Free Me Paulさんが独立して 傷だらけのアイドルと言う映画に主演した時 手錠をかけられ檻の中に入れられて 歌っていました 彼のソロ転向は本当に勿体無かった

Them/Gloria; Here Comes The Night; One More Time; Baby Please Don't Go  Morrisonさんは今回取り上げた4人の中で 迫力は一番 当時から どうも熱唱し過ぎです 私はMoondanceのCrazy Loveの軽い歌い方が 好きです それから Mickさんは当時の評価では この4人から一段格下のアイドル扱いされていました 多分Tell Meが良くなかったのでしょう 人の評価なんて 当てになりません 

Aug.'98    British Invasionやphsychedelicに対抗した米国の皆さん

 

Gary Lewis & The Playboys/This Diamond Ring jerry Lewisの息子さんです 65年のヒットになります 当然 シナトラさんのリバティ・レーベルからのデビューです ゲイリー君はドラムを叩きながら歌を歌っているようですが実際はAl KooperさんやLeon Russelさんの仕事だと思います とは言いながらも かなり好きな曲です

 

The Buckinghams/Mercy,Mercy,Mercy その昔にシカゴやBSTといったブラスロックが流行った時その元祖として再評価されました この曲はキャノンボール・アダレイだったと思います プロデュースはジェイムス・ガルシオさんです Kind Of A Dragが有名です 当然シカゴ出身の5人組 67年のヒットです

 

Classics IV/Spooky なかなかジャージィな68年のヒット曲です マイク・シャープのインストゥルメンタル曲に歌詞をつけたもの メンバーはスタジオ・ミュージシャンで 後にAtlanta Rhythm Sectionで活躍したそうです ヴォーカル デニス君の抑え気味な歌も好感が持てます

 

The Box Tops/The Letter 67年のデヴュー大ヒットです サンフランシスコでもロスでもなく メンフィス出身の5人組です ヴォーカルのアレックス君は当時18歳だったそうな かなり黒っぽい音でストリングスも入っております 同時期の愛こそはすべてとかウィ・ラブ・ユーとかビリー・ジョーが4分前後なのに この曲は2分ちょっとだと大森庸雄さんが解説しています

Jul.'98    Iggy Pop とは結構長いお付き合い

 

The Stooges/TheStooges Stoogesと言うとFun Houseが有名ですが このジャケットの悪そうな顔に出会った時の印象が一番強いです Elektraなので初めはDoorsみたいかなと思いました それにしては目つきが悪いと裏を見るとJohn Caleの名前を発見し 買ってしまいました I wanna be your dogやNo funの妙な隙間のあるバックに Iggyの濡れた声が印象的でした We will fallのJohn Cale的な音空間も気に入りました 

 

Raw Power/Iggy & The Stooges これもジャケットで 即買いました 一曲目のSearch and Destroyのスピード感と爆音 それに負けないIggyの声 Sir Lord BaltimoreやHead Over Heelsに物足りなさを感じていた私はやはり本家は違うと感心したものです Born to run Highway Starや London CollingとともにSearch and Destroyはいまでも内緒で良く聴きます

 

Lust for Life/Iggy Pop Punkの嵐のなか元祖と言うべきIggyは 鋼質な音空間をバックに むしろ抑え気味の歌唱で濡れた声の魅力はそのままに重低音を響かせておりました それにしてもIggyは グラムロックやパンクなど季節の変わり目に 必ず名前が取り沙汰される稀有の存在と言えます それだけ素材として際立っていたと言うことでしょうか 

                 

 

 

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