整理整頓が苦手で放りっぱなしにしていたので アナログレコードが随分集まってしまいました
筋金入りのコレクターではありませんし ビニールの袋も捨ててしまうタイプです 
また デュアル社のオートチェンジャーで聴いていましたので 中身とジャケットが違っていたり なかなか整理が進みません
       

過去に取上げたものはこちらに移しました
                    
毎月何枚かピックアップする予定です

'07 No.12 70年代米国Rock 定番の実況録音盤

 
Doors / Absolutely Live / 1970年
Jacketに写っている腰のベルトに違和感を覚えました。 どこかElvis PresleyやNeil Diamondの舞台衣装の感覚に近いものが。 考えてみれば 初期にはJohnny Riversでお馴染みのWhisky A Go Goに出演していたことなど 存外にPops王道の感覚の持ち主だったのかもしれませんね。 Waiting For The Sunに収録されるはずだったThe Celebration Of Lizardがお目当て。 ただAlbum発売時(1968年)からは2年が経過 ありがたみは半減。 あのThe EndもThe Crystal ShipやPeople Are Strangeといった佳曲も入っていないので ついMoonlight DriveWeird TriangleなどのBootlegに手を出してしいました。 このAlbumで初めて聞いたUniversal Mindが印象に残っています。 

 
Allman Brothers Band / At Fillmore East / 1971年
Rock Guitarの最高峰とも言える卓越した演奏に接することができますが 逆にGuitarという楽器の限界も感じてしまうのです。 躍動感あふれる演奏なのですが 個々の演奏中の動きを見ると 意外にも立ち位置は変わらず 落ち着き払った様子が印象的。 立ち姿を拝見するだけでありがたい気持ちになるので 密かに六体地蔵尊と呼ばせていただきました。 そして当時の日本にも「岡林信康氏とはっぴいえんど」に対する五大明王信仰が。 不動明王と言うべき岡林師はともかく 他の4人はつまらなそうにうつむいて微動だにしなかったと記憶。 現在では五大明王信仰は廃れてしまったようですが 「はっぴいえんど」の4人に対する信仰は 四天王信仰と形を変えて今も残っているようです。

 
Bob Dylan / The Band / Before The Flood / 1974年
当初は It Ain't Me, BabeやDon't Think Twice, It's All RightなどのFolk時代の旧作を DylanがThe Bandとの共同作業でどう変化させるかが興味津々でしたが... 楽曲自体の鮮度が落ちたと言うよりも Dylan師自身の劣化によるものと考えた方が良さそうですね。 もちろんFolk Rock時代のLike A Rolling StoneやHighway 61 Revisitedなどの各曲に関しては新たな息吹が吹き込まれ 充分鑑賞に耐えうる作品となっています。 それにしても若い頃宝物のように扱っていたGift Pack Series(「窓からはいだせ(Can You Please Crawl Out Your Window)」が入っていたのです)に比べると 随分と扱いがぞんざいになり Jacketや盤面に傷が散見されています。

 
J. Geils Band / Live: Blow Your Face Out / 1976年
東海岸のBostonからCanned Heatを連想してしまうのは 元60年代Rock小僧だった爺の悲しい性か。 Monterey Pop Festivalの時 Al Wilson氏は地味な学究肌服装だったのが Woodstock Festivalのときは段々派手になってきて その変貌過程を興味深く眺めておりました。(フィンガーズ時代とフライド・エッグ時代の成毛氏が近いか...) そしてJ. Geils氏に 同じような服装面での変貌を感じて 複雑な気持ちに。 Seth Justmanなら当初から服飾感覚について危惧を抱いていたので ある程度仕方がないと思っています。  この頃はまだおとなしい方で 人気が沸騰してからは皆さん どんだけーのIkkoさんやレイザーラモンHGさんにドン小西さんか冠二郎さんのようないでたちになってしまいましたね...
'07 No.11 体形維持の欧州歌姫 色恋沙汰との関係は?

 
Gigliola Cinquetti etc. / MAX 13 San Remo Hits / 1972年
幼少時 TVで観たSanremo音楽祭に登場したGigliola Cinquettiの容姿と歌唱に胸をときめかせたものです。 その原体験が内藤洋子や吉沢京子に榊原るみ さらに栗田ひろみ辺りに繋がっていったという方もいらっしゃるでしょうが 私の場合は 南沙織嬢へ繋がっていきました。 Cynthiaは1978年上智大学に入学 学業に専念するため10月に歌手引退。 そして写真家の篠山紀信と1979年に結婚  その後3児の母に。 1991年には久し振りに 第42回NHK紅白歌合戦に登場しました。 Gigliola Cinquettiも何と!! 1979年に結婚 2人の男の子の育児に専念する為に引退。 その後 1989年に芸能界に本格復帰。 このAlbumには「夢みる想い」ほか6曲収録。 他に伊東ゆかり / 恋する瞳も。

 
Veronique Sanson / Vancouver / 1976年
最初の2枚のAlbumのProduceをしていたMichel Berger(結局France Gallと一緒に)とは別れて Stephen Stillsと結婚したのが1973年の3月14日。  もっともStillsとも 1979年には別れてしまったようです。 西川きよしさんご夫妻のようにうまくはいかなかったようですね。 千昌夫さん型なのか布施明さん型なのかは不明... そして1976年 東京音楽祭世界大会の第5回に出場し このAlbumにも入っている「思い出のメゾン(Une Maison Apres La Mienne)」で銀賞を。 因みに大賞はNatalie Cole / Mr. Melodyで 金賞がPointer Sisters / Bring Your Sweet Stuff Home To Me。 私だけのVeroniqueが皆のVeroniqueになってしまい 少し口惜しく思ったものです。 AlbumのLatin風味が Stephen Stillsの影響ということか。

 
Nena / Nena / 1983年
1979年頃にNenaとDrummerのRolf Brendelは一緒になり 8年後の1987年1月に別れたようです。 そして次にBenedict Freytag(俳優)と出会い 3人の子供が。 心臓に問題を抱えていたChristopher (88-89) は89年に死亡しましたが LarissaとSakiasという双子を翌年出産。 結局Freytagとも別れてしまいましたが 今度はDrummerのPhilip Palmと出会い またしても2人の子供が。(Samuelが1995年に そしてSimeonが1997年に誕生) Nenaの巡業中はPhilip氏が子供の面倒を見ているそうな。 因みにわが国の堀ちえみさんも 4男1女の母(初婚の時の子は3人、再婚の時の子は2人)でしたね。 なんとか黒木香さんや腋毛の話をせずに この項を終わることが出来ましたね。

 
Christine McVie / Christine McVie / 1984年
うっかり アルコール依存症と思しきJohn McVieと結婚してしまったのが1968年。 そして1977年のThe Rumours Tourの終わりには別れていたのですね。 日本でも 「ヒゲの殿下」のような雲上人ならではの虚無感に起因すると思しきアルコール依存症は別格として 以前から水原弘さんや横山やすし師匠など刹那に生きることを強いられる方々は お酒で問題を起こしていましたね。(NHKの松平定知アナも?) その後 1986年に12才年下のKeyboardistのEddy Quintelaと結婚。 今度は10年ぐらい続いたようです。  Fleetwood Mac時代はもちろん Chicken Shack時代のI'd Rather Go Blindが印象に残っています。 このAlbumも Steve WinwoodとのDuet曲One In A Millionはじめ佳曲揃いです。
'07 No.10 70年代(60年代)Rock世代にとっての80年代は濁世?

 
Van Morrison / Into The Music / 1979年
ある程度繰り返し聴かないと なかなか馴染めないVeedon Fleece以降のAlbumの中では 購入直後よりかなりの好感触。 冒頭のBright Side Of The Roadの軽快な調子に誘われ Side1はついつい最後まで聴いてしまいます。 当然 次のAlbum(Common One)にも大いに期待した訳ですが その独善的とも思える音空間に不満を感じ(何度か聞いただけで 処分した覚えが...) 結局このAlbumがわが家に現存する最後のVan Morrison師に。 一方 それなりに不満はあったもののSteve Winwood師は処女作, Arc Of A Diver, Talking Back To The Night, CD時代になっても Back In The High Lifeから1988年のRoll With It辺りまで追いかけたのとは対照的。 調和を貴ぶオヤジ気質に少し自己嫌悪も...

 
Gregory Isaacs / Soon Forward / 1979年
柔らかな歌唱は心に染み渡ります。 Ansil Collinsらが奏でる控えめながら耳に残る音色も 秋の夜長の虫の声のように印象深いものが。 さらにSlave MarketやBlack Liberation Struggleにみられる真摯な主張や Sooon Forwardの先鋭的な音作りが加味され 甘味と塩味が絶妙の按配です。 Global Standardを意識したNight Nurseまで聞き続けたのですが Sugar MinottやDennis BrownやFreddie Macregerといった面々の作品を含めて 80年代以降 Lovers Rock風味が強まるうちに熱が醒めていきました。 Maxi Priestに至ってはとうとう聞かず嫌いのままということに。 結局 Lovers Rock系で硬派が隠し味というより 概ね硬派で Lovers Rockも彩りにという方が 私の好みだったようです。

 
Bobby Womack / The Poet / 1981年
Miles Davisの向こうを張るような大袈裟な眼鏡はかなりの減点ですが それを充分に補う歌唱。 従前より Sam Cookeの愛弟子との評価でしたが 私にはPops曲で慣れ親しんだCooke師の滑らかな歌唱との違いに納得の行かぬ思いも。 それがある程度理解できるようになったのは Cooke師のLive At The Harlem Square Clubでの熱い歌唱に接して以降のこと。 今思えば 80年代のいわゆる「ブラコン」などMTVものがもてはやされたこの時期は 私も本格Soul?の復活に一縷の望みを託していたというところ。 もちろん 後のBobby Brownの活躍など予想だにしなかった時期。 もっとも 最終的に私は 若干後ろめたい思いを抱きつつ 境界線を軽々と飛び越えたPrince殿下にご執心という事に。

 
Jonathan Richman & The Modern Lovers / Jonathan Sings! / 1983年
女性Chorusのなかなか効果的なThat Summer Feelingが印象的です。 しばらくの間は 処女作のModern Loversの世界にいつか戻るのではという淡い期待を抱いていましたが  この頃には 逆にこのへらへらふにゃふにゃ路線にどっぷりと浸ってしまいました。 Vinyl時代は 最初のへなへな以来 もう止めようと思いつつ 見かけるとついつい購入という習性がIt's Time Forまでずるずると続きました。 CD時代になってもI, Jonathanを聞いてしまったり... 結局 70年代も80年代も90年代も関係のないわが道を行く姿勢に共感を覚えたということかも。 Tim Buckley亡き後 ぽっかりと空いた私の心の隙間を埋めてくれたのが なんとJonathan Richmanだったとは!!!
'07 No.9 かなり個性的な自作自演の皆さん

 
Captain Beefheart And His Magic Band / Mirror Man / 1971年
大森庸雄さんの解説より...「ビーフハート教の信者の皆様、日本でもやっとキャプテン・ビーフハート教祖様のアルバムが出来ることになったのでございます。」 とあるのですが この「出来ることになったのでございます」の意味がよく分りませんでした。 さらに「日本で初めて発売されるこの「ミラー・マン」というキャプテン・ビーフハートとマジック・バンドのアルバムは...」も「ミラー・マン」が初めてなのか 「ビーフハート」が初めてなのかがよく分りませんでした。 などなど読解力の乏しい青少年には 解説も含め今ひとつ解釈し切れなかったAlbumでした。 それでもBandが一体となって突き進むMirror Man後半や悪魔的なBeefheart師のHarmonicaやMusetteには心を奪われました。

 
Jorge Ben / Tropical / 1977年
Sergio Mendes & Brasil '66の軽妙洒脱な演奏で育った世代なので 購入当初 本家本元のRhythmが強調されたChove Chuva(コンスタント・レイン)に驚愕。 その過剰感はSex Pistolsを凌ぐほど。 また大仰なBrassとうるさいほどのKeyboardsのMas Que Nada(マシュ・ケ・ナダ)にも愕然としてしまいました。 ただTaj MahalやPais Tropical辺りを何度か聞くうち 好き嫌いは別にして 本源的な部分が少しづつ解ってきた気がします。 なお全てが大掛かりなMy Ladyに Tim Buckley師の晩年を思い出してしまいました。 解説の中村とうよう翁が「それ行け、ジョルジ・ベン。 そのファイトを忘れるなよ。」と相も変わらず贔屓の引き倒しのようなエールを送っているのが微笑ましい限り。

 
Linton Kwesi Johnson / Bass Culture / 1980年
怒りを内に秘めたInglan Is A Bitchという言葉やReggae Fi PeachのThe SPG(Special Patrol Group) Dem A Murdererという言葉の繰り返しが 次第に頭に刻み込まれていきます。 さらに表題曲でのRicoのTromboneやStreet 66でのJulio FinnのHarmonicaにLoraineでのJohn KpiayeのGuitarが哀愁を帯び 心に染み入ります。 自作自演といっても Dub Poetryなので Chordの変化には反応はしますが詩の朗読に近いもの。 音楽的にはDennis Bovell師の力量に負うところ大なのですが Bovell師の所属するMatumbiやSolo Albumにはない緊張感は Johnson師の姿勢に触発されてこそと思います。 私が初めて接したJohnson師なので 思い出深いものが。

 
Marc Almond / Stories Of Johnny / 1985年
Soft CellはTainted Love(汚れなき愛)しか知りませんでした。 Matt Johnson(The The)経由のMarc & The Mambasから一応認知。 本音はJacketの面妖さに ついつい食指を伸ばしてしまったというところか。 Charles AznavourからJacques Brel さらにScott WalkerやDavid BowieにRoxy Musicを経て SuedePulp 最近では Antony And The Johnsonsまで繋がる耽美派の系譜。 もっともAznavour師やBrel師(Walker師は?)には認めがたいものがあるかもしれませんが...我が内なる今野雄二というところか。 ともあれ出だしのTraumas, Traumas, TraumasからStories of Johnnyで惹き込まれてしまいました。 そして絢爛豪華なThe Flesh is WillingやMy Candle Burnsに耽溺してしまう次第。
'07 No.8 2枚組の実況録音盤 未だに通して聴いたことは...

 
Traffic / On The Road / 1973年
7曲で1時間15分4秒と1曲当り約11分。 一番長い曲はSide FourのLow Spark Of High Heeled Boysで17分35秒。 当時としてはかなりの長尺ものですが さすがに中盤 聴き手の私の方が集中力が途切れて頓挫することもしばしば。 Rhythm SectionのRoger HawkinsとDavid Hoodの補強は良いのですが 私が納得いかないのは KeyboardsとしてBarry Beckettを補充したことで Guitaristを補充するべきだったのではという疑問が今も... とは申すものの Shoot Out At The Fantasy Factoryは持っていなかったので Side Threeの1曲目やSide TwoのTragic Magic.と(Sometimes I Feel So)Uninspiredはよく聞きました。 そういえば Gladも中盤のどなたかのSoloを飛ばして聞いていたような...

 
Grateful Dead / Steal Your Face! / 1976年
14曲で1時間22分5秒と1曲当り約6分。一番長い曲はSide1の最後4曲目Stella Blueで8分48秒とGrateful Deadにしては短めの曲が多いです。 もともとはCasey Jonesがお目当てで購入。 またGrateful Dead Recordsになってからの最初の2枚を聴いていなかったこともあり 定点観測の意味合いも。 今も昔も 主に聴くのはMississippi Half-Step Uptown ToodelooやIt Must Have Been The Roses辺りか。 Grateful Deadの場合は 長尺ものがないと物足りなく思うのはなぜでしょうね。 そして1991年に発売されたVideoのThe Grateful Dead Movieの方はよく見るのですが このAlbumを通して聞いたのは何時のことでしょう。 今回も全曲聴破?の意気込みとは裏腹に 大幅に端折ってしまいました...

 
Genesis / Seconds Out / 1977年
12曲で1時間33分11秒と1曲当り約8分。もちろん一番長い曲はSide ThreeのSupper's Readyで24分30秒です。 いつも一枚目のSide Twoの中盤辺りで集中力が途切れてしまい Supper's Readyを最後まで聴き通すのは至難の業ということに。 ついつい飛ばして お気に入りのSide4を聴いてしまいます。 今回はSupper's Readyから聞いてみました。 結局疲れてしまい Side4を聞いて終わりにしました... 因みに たまたま手許にあったマーラーの交響曲第1番「巨人」サー・ゲオルグ・ショルティ指揮 / シカゴ交響楽団(第4楽章 20分50秒 全体では56分6秒)はすんなりと聴けたのですが... どうやら私のプログレ?の聴き方自体に 何か問題がありそうです。

 
Bob Dylan / At Budokan / 1979年
22曲で1時間37分54秒と1曲当り約5分。一番長い曲はSide Twoの3曲目Like A Rolling Stoneで6分30秒。 78年の初来日ですが 「今更来られても...」ということで お祭りには不参加。 それでも 結局Albumを購入しているのが 我ながら情けないですね。 大好きなI Want Youで The Guilty Undertaker 「Sighs」, The Lonsome Organ Grinder 「Cries」の「Sighs」と「Cries」が入れ違っていたり I Shall Be Releasedで2番のThey Say Every Man...と3番のStanding Next To Me...の順番が逆になっていたり Blowin' In The Windでも2番のHow many Times...と3番のHow Many Years...の順番が逆になっていたりでなかなか集中できませんでした。 頭の固くなった爺には 編曲云々以前の問題なのです...
'07 No.7 50年代から80年代まで 実況録音盤を聞いてみました なぜか2枚組がありません...

 
Erroll Garner / Concert By The Sea / 1955年
この時代は実況録音といっても 大概1枚だったのでしょうね。 このAlbumのAutumn Leavesを聞いた時 「ああ こんな枯葉もあるのだ」と驚嘆したことを今でも覚えています。 聞くまでは 受け売りで「カクテル・ピアニスト」のような人と軽んじていたのですが 今でも頻繁にTurn Tableに乗るAlbumとなっています。 It's All Right With MeやWhere Or WhenなどのUp Tempoの曲とApril In Parisや枯葉などのSlow Tempoの曲。 さらにRed TopやThey Can't Take That Away From MeなどのMidium Tempoの組み合わせが実に見事です。 この起承転結を MC5Randy Newmanにも聞かせて 猛省を求めたいところです。

 
John Coltrane / Live At Village Vanguard / 1961年
この時代は 公演の全体を録音しても 1枚づつに分けて 切り売り販売していたようです。 我が家に初めて登場した2枚組の実況録音盤は Peter, Paul And Mary / In Concertを除けば 確かLive Adventuresだったと思います。 もしかするとPresleyの何かがあったかもしれません。 それはさて置き Chasin' TraneのTenor Sax演奏は 即興演奏の頂点に位置する演奏ではないでしょうか。 Live At Village Vanguard Again!というAlbumがあり My Faborite Songが入っていることで 得をしたような気がして そちらを先に買ってしまったのですが 耳を凝らして聞いても いっこうにあの素敵なMelodyが登場しません...... この時以来 Pharoah SandersとAlice Coltraneには警戒するようになりました。

 
Hot Tuna / First Pull Up... / 1971年
私の集中力はLive / DeadAt Fillmore Eastを除けば やはり1枚が限界だった模様。 Debut盤との2枚組みでは買わなかったかも。 Keep Your Lamps Trimed And Burningなどなど Hot Tunaを「サイケ/フォーク・ロックの70年代の伝承者」として捉えると Debut盤より強く惹かれるものが。 

 
Beck Bogert & Appice / Live / 1973年
本来は2枚組でしたが 私には1枚に編集された本盤で必要充分。 Bandをしていた友人達にとって あの2枚組は聖典のような存在で いつもGuitarやStickを手にする彼らの家でMorning Dewなどを繰り返し聴かされました。 そんな辛い体験をしたことも このAlbumを選んだ理由かも。

 
George Shearing & Mel Torme / An Evening With / 1982年
80年代になっても集中力がないので2枚組ではありません。 この時期では珍しい「もっと聞きたい」という気持ちになるAlbumです。  快調なTempoのAll God's Chillun Got RhythmやYou'd Be So Nice To Come Home Toから しっとりとした仕上がりのA Nightingale Sang In Berkeley Squareまで 息つく間もなく名人芸が惜しみなく披露されています。 そしてShearing氏の渋いノドが聴けるLullaby Of BirdlandやBassのBrian TorffのManhattan Hoedownがきらりと輝いております。 同じ80年代にReckoningDead Setでだらだらと音を垂れ流すGrateful Deadは このAlbumを聞いて大衆芸能の担い手として その姿勢から考え直すべきだったかも。
'07 No.6 Portraitを使わないJacketは大物の証拠

 
O. V. Wright / Memphis Unlimited / 1973年
Wright師の勇姿がJacket表面には見当たりませんが 蒸気機関車の動輪とクランクから重量感が伝わってきます。 レコード・コレクターズ増刊「ソウル&ファンク」によれば 前作A Nickel And A Nail And The Ace Of Spadesに次ぐグレイト・アルバムとのこと。 Otis Redding師はともかく 60年代Popsの枠組みの中でしかSoulに親しんでいなかったので 私にとって70年代Southern Soulは驚きの連続。 とりあえず都はるみさんの「惚れちゃったんだヨ」や北島三郎さんの「函館の人」の印象を重ね合わせ何とか解釈した次第。 そのため 厚みのないStringsを含めて 哀愁漂う楽曲に特に反応してしまいました。 超重量級のYou Must Believe In Yourselfや必殺BalladのHe's My Son辺りに対応できたのは暫く経ってからでした。

 
Pandit Jasraj / Nat Narayan / 1978年
エスニック・ディスク・ガイド ぱお600(白夜書房)」を見ると 「大物ジャスラージ」「巨匠ジャスラージ」「さすが大物の風格ジャスラージ」などの表現が。 どのような経緯で我が家にあるのかが今ひとつはっきりしません。 年代的にはニュー・デリーのコンノートプレイスで入ったレコード屋さんでまとめ買いした中の1枚かと。 当時は Jacket裏面の写りの悪いPortraitで御尊顔を拝したのみ。 Grateful Deadを凌駕する浮遊感が漂うSide 1のNat Narayan。 そしてSide2のKhamaj BaharとNagad-Dhwani Kanhraでは FamilyのChapman氏を単なるうがいと思わせるVibratoやTim Buckley師をお子様の独り言と思わせる歌唱。 「ざにんだ・ばにばに ばだ・ばにがに だが・らばな ばが・ばなばに ぶなちゃば・ちゃぐれ...」

 
大滝詠一 / ロング・バケイション / 1981年
かろうじて内袋の「幸せにさよなら」のJacket写真などに姿が映りこんでいるだけの一見無記名性を意識したAlbumですが... 好き嫌い以前に 様々なお付き合いに際し道具として必要不可欠だったAlbum。 真理探求などとは無縁の歌詞と口当たりの良いRhythmとMelodyが妙に心に残ります。 特に付け加えることはありませんので 「へヴィ・Scandal」1981年9月号に掲載された鈴木いづみさんとの「無差別インタビュー」から抜粋。 (いづみさん)「ことばに真実がこもっていない。」 (大滝さん)「いえてるね。 ことばって、符号なのよ。 音(おん)を大切にする。 流れとかリズムとか。 リズム感なのね、ぼくにとって。 ことばってのは、意味じゃないの。 要するに『アラヨット!』っていうような、かけ声の一種なの」

 
Prince / 1999 / 1982年
Jacket表裏面にPortraitはなかったのですが 開けて吃驚仰天。 いやいや 予想通り 内袋には殿下のしなやかな肢体が。 さらにLabel面には殿下の眼があしらわれいて Turn Tableの上で回転する様は 常に殿下に監視されているような落ち着かない気持ちにさせられます。 1999, Little Red Corvette, Deliriousと続く1枚目のSide1がとりわけ強力ですが 2枚目のSide3のAutomaticやSide4のLady Cab Driver辺りにもかなりのご執心でした。 ただBalladのFreeとInternational Loverは 1回聴けば半年間は満腹感が持続するので 今回は遠慮。 Soloの2枚組みということはStevie WonderのSongs In The Key Of Life(2枚半)辺りを意識していたのかしらん。 (Jimi HendrixのElectric Ladylandも?)
'07 No.5 ちょっと気になるGuitarist

 
Joe Williams/Count Basie / Memories Ad-Lib / 1973年
Standard Numberを中心とした1958年の録音。 Freddie Green(Guitar), Jimmie Crawford(Drums), George Duvivier(Bass)というBasie楽団のRhythm Sectionとの寛いだSession。 Count Basieも ここではOrganを演奏していますが DinahやAll Of Meなどでの渋い演奏に感激。 またIf I Could Be With YouやSometimes I'm Happyに加わったHarry Edison(Trumpet)の甘い響きにも抗し難いものが。 そして主役のJoe Williamsも Full Band形式の圧倒的な歌唱と異なる寛いだ歌唱が新鮮。 意外な聞きものは Rhythmを刻み続けて20年のFreddie Greenが Swwt Sue, Just YouやCall Me Darlingなどで奏でる音数の少ない控えめなGuitar Solo。 もちろんI'll Always Be In Love With Youなどで刻む絶妙のRhythmも素晴しいです。 

 
Elmore James, Eddie Taylor, Jimmy Reed / South Side Blues / 197?年
元々はGrateful DeadのSkull & RosesでJimmy ReedのBig Boss Manを聞き Europe '72でElmore JamesのHurts Me Tooを知ったことで このAlbumに辿り着いたようです。 この頃は 私にも追求心や探究心があったのですね。 そして あまり関心がなかったのがEddie Taylorだったのですが Big Town PlayboyやBad Boyの強烈な雄叫びに魅了されてしまいました。 さらにJimmy ReedのRhythmの要となっているのが Eddie TaylorのGuitarだということを知りました。 もちろん Jimmy Reedの突き刺さるような高い音色のBlues Harpには心を揺さぶられます。 またElmore Jamesの歌やGuitarに加え Take Me Where You GoなどのJ. T. Brownの扇情的なTenor Saxも印象に残っています。

 
Francoise Hardy / Un Recuiel De Mes Poesies / 1974年
Brazilの女流Guitarist(性差別的?)TUCAが曲を作り 演奏も。 Brazilの女流Guitaristといえば 私の世代ではSonia Rosaちゃんですが TUCAは Bossa Novaの枠を超えた才能を示すなど 容姿も含め少し趣を異に。 1971年の作品で 「もう森へなんか行かない」や「さよならを教えて」のFrancoiseに比し TUCAの参加もあり深みを増しています。 「私は知らない(La Question)」など 体形通りのふくよかな音色でHardyの歌に寄り添います。 口笛とハミングで始まり Keyboardsが密やかに流れる「私の騎士(Si Mi Caballero)が柄にもなく好きです。 ほぼ同時代のSilvie VartanやMarianne Faithfullより知的な雰囲気から うるさ型のお兄ちゃんたちの憧れの対象だったと記憶。

 
Richard Greene, David Grisman, Bill Keith, Peter Rowan, Clarence White / Muleskinner / 1976年
発表は1974年で「This Album Is Dedicated To Clarence White, A Virtuoso Human Being And Guitarist」とのこと。 やはりEarth OperaSeatrainの発展形と言えそうなRunways Of The MoonにRain And SnowにBlue Mule辺りの先進性は特筆に価します。 またOpus 57 In G MinorにDavid Grisman / Hot Dawgの原型を見たような気がしました。 大昔 Rock小僧の我々がAlvin Leeの"早弾き"Guitarに感心していた頃 お兄ちゃんたちはどこで仕入れてきたのか「本当の"速弾き"はClarence Whiteのことを言うんだ」などと 我々の幼稚さを笑っていました。 勿論 私もよく解らないながらに 早速請け売りしていたことを思い出します。 もちろん私はString Benderなどという装置は知りませんでした。
'07 No.4 百花繚乱にふさわしく Ry Cooderを四連発!!

 
Ry Cooder / Boomer's Story / 1972年
なんと言ってもSleepy John Estes翁です。 日本でもちょっとしたBoomになりました。 この後もBuena Vista Social Clubなど お年寄りに取り入る術に長けているCooder師。 添寝までしたという豊田商事か億万長者と結婚したAnna Nicole Smithさん並みの爺転がしですね。 James Carrの歌唱で名高いDark End Of The StreetやLos Indios TabajarasのMaria Elenaなどの流れるようなMelody Lineの美しい曲を 独特なSlide Guitarの節回しで熱演。 その中でRandy NewmanのPianoも含めて Rally 'Round The Flagがとても心地よいです。 さらにAx Sweet MamaのMandlinを聞き 本当に久しぶりにBlues MandlinのJohnny Youngまで引っ張り出して聞いてしまうなど 音楽的想像が広がります。

 
Ry Cooder / Paradise And Lunch / 1974年
Tattlerはじめ 実に気持ちの良いAlbumです。 もっとも 私の世代では Rolling Stonesで慣れ親しんでいたIt's All Over Nowのあまりの変わりように愕然。 そこでふと思ったのは Cooder師の演奏する曲は ほとんど原曲を知らずに有り難がっていたのですが 実は原曲のほうが良いこともありそうだと。 Boomer's StoryのMaria Elenaでも感じましたが 通人は原曲を知っていて その上でその違いを楽しむという至福の時を過ごし得るのでしょうね... Earl Hines翁の加わったDitty Wah Dittyが意外に弾まないのは Cooder師の体内Rhythmの所為か。 Roots Musicといっても いわゆる疑似体験としてのものですが オタクとの境界線上にありながらも 一般人も楽しめるところが凄いのですね。

 
Ry Cooder / Show Time / 1977年
久々に聞きましたが Liveの白眉はFlaco Jimenezの活躍するDark End Of The Street以降ということに。 思わずPeter RowanのSolo Albumまで引っ張り出して Jimenezの参加しているThe Free Mexican Airforceなども聞いてしまいました。 もちろんCooder師のGuitarも堪能できますが 私は耳が幼いので Rory Gallagherが弾きまくるIrish Tour '74を聞きたくなってしまいます。 Jacket写真のCooder師の胸元を見てふと思ったのが 師は結構毛深いのではという疑惑。 私にとってはJonathan Richmanと同様の衝撃でした。 ともあれ 冒頭のStudio録音のScool Is Outと最後のSmack Dab In The Muddleに R&B的な新たな展開を期待しました。

 
Ry Cooder / Bop Till You Drop / 1979年
このAlbumの目玉と思しき Chaka Khanの加わったDown In HollywoodやDon't You Mess Up A Good Thingは 中々歯切れの良い楽しい曲。 ただチャキ・チャキのChaka嬢に圧倒され Cooder師の存在意義は何処にとの思いも。 図らずも露呈したのは Cooder師はお年寄りとの相性は良いが 活発な人とでは迫力負けしてしまうことがあるということか。 案外 通ぶらずにPopsとして聞けば Side OneのThe Very Thing That Makes You RichやI Think It's Going To Work Out Fine辺りが 上記の雑念の入ることもなく楽しめる逸品かも。 ともあれ ついつい原曲や演奏者について学習する場となっていた従来のAlbumに比べ 余計な講釈なしに楽しむことのできるAlbumということで 個人的にはかなりの好感触。 
'07 No.3 春爛漫に なぜかTim Buckleyを四連発!!

 
Tim Buckley / Goodbye And Hello / 1967年
私にとって最初のTim Buckley。 これは日本盤なので 私が遭遇したのは1970年頃。 きっかけは「青春の光と影」だと思い込んでいましたが 記憶のすり替えがあったようで どうやらBlood,Sweat & Tearsの「子供は人類の父である」で Morning Gloryを聞き 興味を持ったというのが実情かと。 Singer Songwriterものにあまり関心を示さない私が NilssonRandy Newmanをぽつりぽつりと聴いているのも このAlbumの影響かもしれません。 恐るべしAl Kooper!!(もっとも「子供は人類の父である」を自分で買ったことは一度もありませんが...)昔大感激した表題曲は さすがに気恥ずかしいですが HallucianationsやOnce I WasにPhantasmagoria In Two辺りには今も心を揺さぶられます。

 
Tim Buckley / Happy Sad / 1968年
MJQのような箱庭Jazz風味の四重奏団のOrthodoxな演奏とBuckley師自身の正統的な歌唱。 とは言え 怖いもの知らずの若者たちは 既にTim HardinやFred Neilの領域を軽々と越えてしまっています。 私の記憶では 当時の少しJazzをかじったFolk / Rock Fanにも かなり好意的に受け入れられていたようです。 Gypsy Womanでの 奏者全員の意志統一がなされた熱演に圧倒された記憶がよみがえります。 饒舌なLee UnderwoodのGuitarやDavid TriedmanのVibe / Marimbaは Buckley師の歌唱とGuitar(12弦)に感応し DoorsのThe EndやWhen The Music's Overの演奏に近いものを感じました。 そして 最後に奏でられるSing A Song For Youの美しさに思わず涙してしまいます。 

 
Tim Buckley / Blue Afternoon / 1969年
希少性(CD)からか 若干過大評価のような気もするAlbum。 同時代のThe Sound Of Feelingが もう一歩踏み込んだ形でこの手法を確立しているので 先進性というものはさほど感じられません。 Buckley師の歌唱法としては 過渡期の作品ではないかと私は捉えております。 語尾を延ばし声を震わせるなど 様々な唱法を繰り出すBuckley師に 楽団員が対応しきれない部分も散見。 特にLee UnderwoodがThe RiverやThe Train辺りで寡黙になっているのが少し残念です。 この時期に高柳昌行や阿部薫と邂逅していれば 別の展開もなどと夢想する次第。 いずれにせよJoni Mitchellが歌唱力の限界を抱え10年経っても到達できなかった段階に 卓越した歌唱ゆえに2年程度で到達してしまったのが不幸の始まりか。

 
Tim Buckley / Look At The Fool / 1974年
このAlbumが遺作ということに。 Jim Morrisonの遺作L. A. WomanやJanis Joplinの遺作Pearl さらにNick DrakeのPink Moonなどの燃え尽き型の劇的な遺作と比べると かなり情けない気持ちにさせられます。 もちろん私も この時期には関心も薄れ このCut Out盤を見かけて複雑な気持ちで救済した次第。 この辺りが伝説化や神格化の今一歩進まない事由かとも。 裏声に力み声 そして節回しと 偉丈夫を過剰に演じる様子は 壊れかけた頃の萩原健一の御先祖さんと思わせるところも。 Tijuana MoonやMexicali VoodooなどのMexican風味は 同じ1974年に Ry CooderがParadise And Lunch辺りから興味を持ち始めたTex - Mexとは違った味わいで 後の展開に期待もあったのですが...
'07 No.2 男女共同参画もの(Gender Equality?) ハーバード大 初の女性学長(Faust氏)就任を祝して

 
Japan Jazz All Stars / From Japan With Jazz / 1964年
解説の野口久光さん曰く 日本で第一回世界ジャズ・フェスティヴァル(1964年)が開催された際のToshiko Mariano(秋吉敏子さん)を中心にした日本のジャズ史上空前の豪華な日米合同セッションとのこと。 Jazz評論家Leonard Featherの監修。 1871年岩倉使節団とともに津田梅子さんら5人の女子留学生が渡米してから85年後の1956年に秋吉さんはBerklee College of Musicに学び この時点ではQuartetを率い活躍中で 近代初の女医萩野吟子さんを凌駕する実績を。 このAlbumでも叙情的なPiano演奏や木更津甚句の編曲で その才能を存分に発揮。 Paul Chambers(Bass)とJimmy Cobb(Drums) の安定したRhythm Sectionに支えられ 日野皓正や松本英彦と宮沢昭といった面々ものびのびと演奏。

 
Fairport Convention / What We Did On Our Holidays / 1969年
Fotheringayはじめ Sandy Dennyの歌声に心洗われる思いを。 幕末維新期の日本女性の自覚路線に例えると 樋口一葉のような自我の苦悶型ではなく 与謝野晶子のような自我の表現型か。(高群逸枝氏 「女性の歴史」) ただこの時期としては Richard ThompsonのGuitarを以ってしても 全体としていわゆるFolk Rockに留まっているのは Spencer DrydenとJack Casadyが居ないためか。 Barakan氏には申し訳ないのですが 事故でお亡くなりのMartin Lamble氏のDrumsに象徴されるShadows以来伝統の律儀に刻むRhythmに物足りなさも少し。 それ故日本では Pentangleとともに今一歩Rock小僧にはなりきれない行儀のよい高校や大学のフォークサークルの良いお手本となり 与えた影響は大きかったと記憶。

 
Jefferson Airplane / Volunteers / 1969年
木戸孝允夫人の幾松ほどの才覚はなかったようですが 初心な私は Grace Slickに龍馬夫人のお龍さんを重ね合わせました。 そして当時は 頭脳警察の「銃をとれ!」や「軍靴の響き」とともに We Can Be TogetherとVolunteersを口ずさむことも。 その後のGrace姫ですが 小林樟雄と婚約しつつ 既婚者の大井憲太郎を愛し いつの間にか福田友作と結婚するも死別 その後石川三四郎と同棲した婦人解放運動の先駆者福田英子の半生ほど波乱万丈ではありませんが なかなか興味深い生き方を。 今回はEskimo Blue Dayなどに充満する混沌としたサイケの残り香を堪能するなど その都度新たな聴きどころが。 同時代のLiberation Music Orchestraに比し 浅薄な社会状況把握ながら 行き場のない怒りに共感。

 
LaBelle / Nightbirds / 1974年
平塚らいてうが青踏社を解体後に市川房枝や奥むめおの協力を得て発足させた新婦人協会のような強力布陣。 Patti LaBelleについては説明不要でしょうし Allen Toussaint(ProduceとArrange担当)以上に曲作りに冴えを見せるNona Hendryxも その後Bill Laswell絡みのMaterial / Busting Outなどで活躍。 Sarah DashもKeith Richards / Talk Is Cheapなどで活躍。 最近も評価の高いAllen Toussaint師ですが 私はThe Band / Rock Of Agesでようやく認知。 濃密なNew Orleansものは忌避しがちですが 本Albumは許容範囲内。 Hendryx作のAre You Lonly?などのBass Lineに魅了され You Turn Me Onの盛り上がりに圧倒されました。 もちろんLady Marmaladeは素晴しい仕上がりです。
'07 No.1 変形ジャケットと駅弁 東西意匠合戦?

 
Family / Anyway / 1970年
特製のビニール袋にレコード盤が二つ折りの紙のジャケットに挟まれる形で詰められています。 北海道・森駅の「いかめし」や奈良県・吉野口駅の「柿の葉寿し」のように 本体を包み込む形に工夫を凝らしたようです。 Side OneはLondon, Fairfields HallでのLive録音。 Familyにしては比較的地味で牧歌的なSong For Youと同じ顔ぶれですが Chapman師のみならず全員が暴走する強烈なStrange Bandに度肝を抜かれました。 そしてSide Twoは心に滲みるLives And Ladiesなどが収録されたStudio録音。 Palmer氏の不思議なVibes演奏で 私はうっかり「五つの赤い風船」を思い出してしまいました。 ただ「いかめし」以上に味が滲みこんでいるので 常備食には適さず たまに聴くぐらいが良さそうです。 

 
Family / Fearless / 1971年
まったく無意味な5枚重ねの過剰演出。 富山県・富山駅の「鱒のすし」のような必然性はなく 一昔前の「秋田竿灯祭弁当」の過剰包装に近いものが。 これだけ紙を使っているのに 歌詞は内袋に記載し ジャケットには曲目や各人の担当楽器にProducerなど必要最小限の情報のみ。 ただ内容的にはかなり完成度が高く密度の濃い秀作。 Palmer作でWettonが歌うLarf And Singが 神奈川県・小田原駅の「小鯵押寿司」に入っているシソ巻きのように彩りを添えます。 強烈な個性を放つChapman, Whitney, Townsendの不動の3人組に加わったMemberがどのような彩りを添えるかが各Albumの密かな楽しみということですね。 とは言うものの やはりFamilyらしい構成美が光るBurning Bridgesが好いです。

 
Jefferson Airplane / Long John Silver / 1972年
東京駅の「チキン弁当」のバスケットのように組み立てられるようです。 ただ群馬県・高崎駅の「だるま弁当」の貯金箱同様 実用的とはとても思えません。 東京駅の「幕之内弁当」のように 夫々の具材はそれなりの水準にあるのですが 勢いがありません。 特にVolunteersの頃と異なり 各人が提供する歌の題材にMember全員が共鳴できる部分が減っているような気も少し。 また横浜駅の「シウマイ御弁當」のシウマイような核になる存在がありません。 というより Vocal面でGrace姫の衰えが目立ち Marty Balinの抜けた穴が予想以上に大きかったということか。 そして私には この頃のGrace & Paul + Martyと永田洋子 & 森恒夫 +坂口弘が重なって見えてしまいます。 それでも今でもわくわくするAlbumです。

 
Foreigner / Records / 1982年
よくある窓開き。駅弁で言えば 王道の「峠の釜飯」か。 ただどことなくバブリーな香りもあるので 山梨県・小淵沢駅の「元気甲斐」か。 私としてはベスト盤と云うよりも「1977年から1982年まで5年を費やして ようやく完成した入魂の傑作Album」と解釈しております。

 
Eric Burdon Band / Stop / 1975年
駅弁では 八角形は丸型並の定番ですが 変形ジャケットでも StonesやTrafficなど比較的よくある形。 久し振りに聞きましたが Jazz Funk風味と切れ込み鋭いJohn Sterling AalonのGuitarなどを堪能。 発表時に感じた失望感はありませんでした。 
 
                   

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