同じ本を二度買っても 気がつかず途中まで読んでしまう乱読です
勿論 カバーや帯は邪魔なので直ぐ外してしまいます
当然一気に読んでしまわないと読了できません 従って あまり長い本は読みません

 

ある程度溜まってから Mystery USA索引)とMystery Europe索引)に移します 時期は適当です
しばらくは重複する事もあります

タイトル

著者

発行所

発行年

主人公

主人公の経歴

備考

川は静かに流れ

ジョン・ハート

早川書房

2009

アダム・チェイス

主人公

義理の母の証言により殺人容疑を。 無罪とはなったが周囲の目と家族内の亀裂から故郷を去ることに。 そして親友からの電話をきっかけに 5年ぶりに故郷へ。 直後に幼馴染の女性が暴行を受け 肝心の親友も行方知れず。 そして実の母親の自殺といった家族間の問題に「八ッ場ダム」のような原発誘致問題が加わります。 出奔した故郷へ戻る形は「凍てついた墓碑銘」「ミスティック・リバー」「KIZU -傷-」など見慣れた手法ながら一気に読了。 日本に例えると 山崎豊子の一連の小説か? こちらは読んだことはありませんが...

獅子の目覚め

リンゼイ・デイヴィス

光文社

2005

マルクス・ディディウス・ファルコ

密偵

ウェスパシアヌス皇帝は ネロ統治下の大騒乱からローマ世界再建を目指し 財源確保・税収増を画策。 そしてファルコは財務官(税務調査)を担当することに。 先ずは当時の娯楽として絶大な人気を誇る剣闘士の興行主の調査を開始。 貴ノ花(貴乃花のお父さん)の年寄株譲渡金申告漏れや「正道会館」の石井館長の脱税のような感じでしょうか。 そうこうするうちに ライオンと剣闘士が相次いで不審な死を。 とうとう天敵アナクリテスが相棒に...

豊饒の地

フェイ・ケラーマン

東京創元社

1995

ピーター・デッカー

ロサンゼルス市警フットヒル署の巡査部長

主人公のデッカーは 真夜中の1時に街を徘徊する幼児を発見保護。 衣服は血まみれだが本人に傷はなく 該当する捜索願いもなく 身元調査は難航。 そしてようやく突き止めた養蜂業者一家のもとを訪ねると そこには四人の惨殺死体が。 私生活では恋人リサとの逢瀬を楽しみにしていた矢先 ヴェトナム戦争時代の戦友がレイプ容疑で逮捕され 彼に助けを求めてきました。 私には リサより相棒のマージの方が魅力的なのですが。

水路の連続殺人

リンゼイ・デイヴィス

光文社

2004

マルクス・ディディウス・ファルコ

密偵

不倫・別居・停職と問題を抱える親友のルベラと仕立屋通りの噴水で葡萄酒を飲んでいたところ 詰まった噴水を点検中の水道職人が人間の手を。 どうやら三橋歌織や武藤勇貴のように家族間の単発のバラバラ殺人犯ではなく 朝倉幸治郎のような恨みによる惨殺というのでもなく 宮崎勤や酒鬼薔薇聖斗を想起させる連続殺人犯の影が。 島根女子大生死体遺棄事件や井の頭公園バラバラ殺人のように捜査は難航。

オリーブの真実

リンゼイ・デイヴィス

光文社

2004

マルクス・ディディウス・ファルコ

密偵

ピーチ・ジョンの野口美佳社長でも主催しそうなパーティに参加していた密偵が何者かに殺され ファルコの天敵である密偵頭までも重傷を負うことに。 どうやらオリーブ油をめぐるカルテルの存在に関連が。 防衛施設庁のような官製談合の疑いも。 森祐喜氏や小泉進次郎氏のような二代目も登場。 「談合のドン」こと西松建設の故平島栄相談役(元大林組常務)や「水道メーター談合事件」でお馴染みの御法川法男ニッコク社長のような人は登場するのでしょうか? いよいよファルコとヘレナの子供が。

新たな旅立ち

リンゼイ・デイヴィス

光文社

2003

マルクス・ディディウス・ファルコ

密偵

ローマ第13地区警備隊長で親友のペテロが暗黒街のボスを追放。 しかし その後も強奪事件や誘拐事件など犯罪組織の活動は一向に収まらぬ様子。 さらにファルコは 警備隊内の腐敗分子の内偵を命じられ ペテロとの関係がギクシャクと。 中村梅之助さんの伝七捕物帳のようなテンポで一気に読了。 洗濯屋さんのレニアと大家さんのスマラクトゥスの結婚式がすごいことに。 最終的には「よよよい よよよい よよよい よよよい」「めでてぇな」となったのかどうか...

砂漠の守護神

リンゼイ・デイヴィス

光文社

2003

マルクス・ディディウス・ファルコ

密偵

極東からアラビアへの大交易ルートの交差点にあたる国の動向を探る任務。 なぜかギリシャ新喜劇の劇団の座付き作家となって シリアの砂漠地帯へ。 例によってヘレナも同行。 ペトラ、ボストラ、フィラデルフィア、ゲラサ、ペッラ、ディオンなどなど 耳慣れない都市の名前が次々に登場するのに閉口 読了まで意外に時間が... また登場する水圧オルガン(hydraulos)に激しく反応。

凍てついた墓碑銘

ナンシー・ピカード

早川書房

2009

アビー・レイノルズ

造園業

カンザス州の小さな町で17年前 身元不明の娘の全裸死体が発見されました。 地元民の手により手厚く葬られた少女はやがて人々の病気等を癒してくれる「スモールプレーンズの聖処女」と呼ばれるように。 そして主人公アビーの恋人は 遺体の発見者の一人でしたが 発見の翌日 突然出奔。 そして今 恋人の母親の死から過去の謎が解き明かされることに。 話の展開は推理小説の王道で新味はないものの 安定感のある手堅い語り口が心地よく 一気に読了。

第四の郵便配達夫

クレイグ・ライス

東京創元社

1988

ジョン・J・マローン

刑事弁護士

閑静な高級住宅街で 郵便配達人が三人続けて殺されます。 そして30年前タイタニック号で遭難したはずの恋人からの便りを待ち続ける大富豪の老人が容疑者に。 またもやヘレンとジェイクが混乱に拍車をかけます。 オーストラリアン・ビア・ハウンドと称すビール好きの野良犬が中々好い味を。

血ぬられた愛情

エリザベス・ジョージ

新潮社

1994

トマス・リンリー

スコットランド・ヤードの警部

貴族階級の演劇プロデューサーが女流劇作家の殺人事件に巻き込まれ 同じ階級のリンリーが捜査に携わることに。 そしてかの貴族一族の25年前の忌まわしき過去や15年前の居酒屋の女房の死亡などが蒸し返されることに。 ヘレンが事件に巻き込まれていますが 実のところ私はへレンが苦手です。

災厄の紳士

D・M・ディヴァイン

東京創元社

2009

ネヴィル・リチャードソン

ジゴロの青年

主人公は羽賀くんや押尾くんや高相くんのように中身の薄い青年。 見た目は美男子なのでジゴロ稼業で糊口を凌ぐ生活。 そしてさる筋よりの「有名作家の娘を誑し込んで欲しい」との話に乗ってしまいます。 実は奥さんがいるのですが 主人公には勿体ないほどの女性。 とはいえ結末は なにやら最近の事件を...

幽霊の2/3

ヘレン・マクロイ

東京創元社

2009

ベイジル・ウィリング博士

精神科医

あるパーティーで人気作家が毒殺されます。 出版業界の内幕が中々興味深いです。 殺害方法はありふれているのですが 作家を中心とした人間関係の謎解きを堪能。 ただ帯には「名のみ語り継がれてきた傑作」とのことですが ジャズやロックの所謂「幻の名盤」と同じような赴きも。 作家に対する辛らつな批判を繰りひろげる評論家が中々好印象。

迷惑なんだけど?

カール・ハイアセン

文藝春秋

2009

ハニー・サンタナ

シングルマザー

蓮舫さんのように正義感が強く攻撃的な主人公。 電話セールスの男の「ふざけるな、この腐れマンコ!」という捨て台詞に激しく反応。 宅八郎さんを上回る周到なお仕置き・復讐を計画 無人島におびき寄せることに。 ところが月亭可朝さんのようなストーカーやアンナ・ニコル・スミスより実社会に適応力のあるセールスマンの愛人に知念功さんや知花昌一さんのような活動家ではないが 島に潜伏中のネイティブ・アメリカンなど個性的な人々が次々登場して大混乱。 あっという間に読了。

ロミオ

ロバート・エリス

早川書房

2008

リーナ・ギャンブル

ロス市警強盗殺人課の刑事

ロス市郊外で猟奇的殺人事件発生。 当初は被害者の夫の犯行と思われたものの 昨年10月に発生したレイプ未遂事件や本年3月の殺人事件との共通点が多く 連続殺人事件の様相を。 さらに主人公の弟(数年前に殺害された)のバンド仲間が 同様の手口で殺された女性の傍らで殺され 否が応でも弟の事件との関連が... 弟さんがミュージシャンということで お姉さんも中々音楽に造詣が深いようです。 ニルヴァーナからベートーヴェンの交響曲まで小道具に。

ブラック・リスト

サラ・パレツキー

早川書房

2007

V・I・ウォーショースキー

私立探偵

少し間が開いてしまいました。 ヴィクのお得意先から「母親の屋敷に隣接する空き邸宅に不審者が入り込み 母親が不安を抱いている」との調査依頼。 そして結局ヴィクは邸宅の池で死体に遭遇することに。 過去の赤狩りや人種差別から 9・11以降の様々な軋轢を正面から見据えた力作。 などと感心しつつ お仲間はインシンク('N Sync)にお熱なのに Sarah McLachlanの曲を愛し 将来はジャーナリストを目指している鼻持ちならぬ小娘とヴィクとのやりとりに惹かれてしまいました。

リガの犬たち

へニング・マンケル

東京創元社

2003

クルト・ヴァランダー

警部

バルト海を隔てたラトヴィアからゴムボートに乗った二人の射殺体が漂着。(1991年2月13日) そしてラトヴィアからへビースモーカーの中佐が捜査に派遣されるが 帰国後殺害。 今度はラトヴィア側からの要請でヴァランダーが独立運動真っ只中の首都リガへ向かうことに。(1991年8月21日独立)波乱万丈の展開もさることながら 成熟期を迎えた先進国スウェーデンから見た旧体制の社会主義国という視点が実に新鮮でした。 それにしてもゴムボートを盗まれたり やっぱりちょっとだらしがない。

ウォリス家の殺人

D・M・ディヴァイン

東京創元社

2008

モーリス・スレイター

歴史学者

「悪魔はすぐそこに」が面白かったので。 地味な学究生活を送る主人公が 幼馴染の売れっ子作家の家に招待されます。 実はやはり旧知の作家の妻から夫の様子を心配しての訪問依頼。 どうやら作家とその兄との確執が原因とのこと。 その上 主人公の息子と作家の娘の婚約も気にかかる様子など かなり濃密な人間関係。 そしてとうとう 兄の住まいで傷害事件の痕跡を残しつつ 兄弟が消息不明に。 読み応えは充分。

シティ・オブ・ボーンズ

マイクル・コナリー

早川書房

2005

ハリー・ボッシュ

ハリウッド署の刑事

上・下巻に分かれていなかったので 思わず手にとってしまいました。 ハリー・ボッシュ・シリーズも随分といい加減な読み方をするようになってしまいました。 出版される度に こつこつと読んでいたのが嘘のようです。 20年程前に殺された少年の骨が発見され KYなボッシュはまたもや異常な執念で真相究明に乗り出します。 もちろんその過程で 過去に児童性愛犯罪歴のある男に辿り着き「自殺に追い込んでしまったのでは」との非難を浴び お約束の四面楚歌状態。 哀しい家族と哀しい恋の物語。

サンドリンガム館の死体

C・C・ベニスン

早川書房

2001

ジェイン・ビー

バッキンガム宮殿のハウスメイド

ボクシング・デー(クリスマスの翌日)の翌朝 インフルエンザの流行もありジェインは女王の私邸サンドリンガム館でお仕事。 そして女王のそっくりさんの死体に遭遇。 カナダに娘を連れ戻そうとするジェインのお父さんが登場。 テレビ朝日「メイド刑事」若槻葵(福田沙紀さん)の「悪の汚れ、お掃除させていただきます!」という映像がついついい頭に浮かんでしまったなどということは絶対にありません。

悪魔はすぐそこに

D・M・ディヴァイン

東京創元社

2007

ピーター・ブリーム

ハードゲート大学数学科講師

横領の嫌疑をかけられた大学の上級講師が自宅で謎のガス中毒死。 どうやら8年前女性スキャンダルで失脚した天才数学教授の事件が関連しているようです。 正にお作法に則った展開なので読み易いです。 丹波「グッパ連発」義隆さんや黒澤「千秋実門前払い」久雄さんや長嶋「勘違い」一茂くんや林家「結局こぶ平」正蔵くんや「所詮いっ平」三平くんたちのように 天才数学教授を父に持ち いじけ気味の主人公ピーター・ブリームくんに少しイライラしていたのですが...

 

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