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近況
長らくこの項の更新がしていなかった。
いつも同じ事ばかりだが、先行き不安がいっぱい。
建築設計界はごく一部の人を除いて、元気がない。昨年の建築基準法改正、これからの建築士法の改正で、仕事は煩雑になってしまった。年金生活に近づいた人から順にリタイアする話が多く聞こえる。
従来の特命のお客さんが設計のコンペを始めた、担当の方が変わられての動き。比較の基準がなく、廻りが混乱、プレゼンテーションの見栄えだけで設計者を決めることに、できあがるものが心配。マスコミュニケーションの発達により、情報が過多になり、本当の選択肢が理解できない建築主が増えていないか?ブランド志向で、大手またスター建築家に任せておけば立派なものができる。ぱっと見がよければ、長く気持ちよく使えることは考えなくていいのか?
設計料の交渉はいつも大変だ、こちらの請求は裏付ける根拠つまり説明の根拠が乏しい。現在の私が持つノウハウを作り上げるにかかった費用は結構なものだ。それを利用して現在の仕事がある。過去の蓄積の差が、設計料の差だ。
客の気持ちもよくわかる、できあがったら何も残らないようにみえる設計にお金は払いたくない。少しでももので残せるものに使いたい。同じものが違ってみえてるために必要なデザイン、セレクションにはなかなか気が付かない。
JIAのホームページの改訂を担当して、いかに情報の流れをスムーズにするかに苦慮している。
先日、事務局で話をしていると、設計を頼みたいけど誰か紹介してくださいという問い合わせがよくあるという。うまく対応できていないようだ。困っている依頼者の前で、機会の公平など、事務局では困っているようだ。と言って、横で聞いて抜け駆けするのも……
・JIA
今年から東海支部長になった。本部専務理事の問題がやっと決着を見た。次は会費問題と設計環境改善の運動。
会費を支部単位で決めて、本部で一括徴収するという。活動から考え、会費はいくらが妥当か?値上げするのは支部だけでいいのか、本部の経費は足りているのか?あまり深く検討されていない。言い出したらきりがない。あるお金でやってみる。それで足りなければ考える。いくらにしても誰もが会費が高いと考える。事情がわかっている人はごく一部、受動的会員はいくらでも高いと考えるもの。
よくあるメリット論も、自分で活動して見つけるもので、待ってても何もやって来ないのでは。
最近会員プロフィールを整理する機会があり、団体所属の項目を見ると、最近入会する若い会員は、JIA以外には建築団体に所属していないケースが目に付きます。住宅中心の仕事で生活も苦しい(失礼ですが)と思われる方々が、高いと思われている会費を支払って入会されてきます。一方、JIAに期待しながら、何も得られず?退会して行かれる方もたくさんいらっしゃいます。
話を戻して。現在の会員種別、会費の統一は、いつも話題に出ますが、結局会員減少や例外を考える段で原則が崩れてしまいます。JIA周辺協力者や、CPDがらみで準会員が出るなら、その前提であり方を再検討することはできないでしょうか。いままでの議論の中で、この方向での検討が明らかにされたことは記憶にありません。つまり、会員種別による権利制限です。現在の協力者(半額会員)は、JIA成立時に設監協統合時の事情と会員水増し?のために設けられたと聞いています。だからという訳でもありませんが、本人にも会員としての自覚がない半額会員が多いようです。とするなら、水増し分は水増し分なりの権利を与えればよいのでは。会の運営に対する議決権を与えないとか、呼称に正会員とは名乗れないとか…。
一方、高額の会費を支払っているのに対するメリットは、本人がアクティブに動けばわかる問題ではありますが、JIAに入れば「建築家」という資格と呼称が認められるという誤解と期待?に応えられていないという部分が大きくないでしょうか?退会していく人の意見の中にも「倫理観のない人と同じ会員でありたくない」という意見も聞こえます。
これは、もう一つの大きな課題「建築家制度の推進」と関連しています。過去の「建築家制度」の中から何を学んだのでしょうか。外部の人からは「俺達の資格を認めろ」という精神で行っているようにみえる運動から、最近は「社会から必要とされる建築家」の団体として認めてもらえるように地道な活動をしてきていると思うのですが。
資格より、啓蒙、PR、ボランティア、専門家としての発言を繰り返すことにより、この職業が社会から必要とされ、この団体に所属している「建築家」は信用できると思ってもらわなければ何も始まりません。そのため、会員資格に厳しくして行かねばならないのではないでしょうか。
会員資格の審査、会員の倫理綱領に対する宣誓・遵守、更新時の再度の宣誓、入会時の本人の同意に基づく不祥事に関する退会禁止、懲罰、会員資格を社会に保証する継続教育など。そうすれば会員という立派な資格以上の新たな資格は必要ないのではないでしょうか。
現在進めている外部に頼る建築家資格の運動に多くの経費を使うより、社会向けの活動に経費を回すことにJIA財政の健全化もはかれるのではないでしょうか。
・法人
法人について考えてみたことありますか?
何年か前からこの言葉が凄く気になっています。特に日本では法人優位が、なんだかおかしくなってしまった世の中のボタンの掛け違いの始まりのような気がしてなりません。
個人、個人の責任という言葉は分かりやすい。
法人とは?組織に与えられた人格? 法人に責任感はあるのか?
日本人は個人であるとき、物わかりのよい人が多い。その個人が法人の構成員になったとき豹変する。その結果、個人が消えてしまう。法人の構成員である前に、個人ではないのか。責任は権利と表裏一体である。しかし、権利意識のみが強いのに、責任感がない人が増えている。
いま問題の公益法人に始まり、役所、会社などがやっていることには、個人に帰って考えてみたら、自分でもおかしな事ばかりやっていると思えることばかりではないでしょうか?個人個人の利益、責任より、自分の所属する組織(法人)の利益優先。組織の権利、利益を守る意識は強いのに、責任をとろうとする姿勢がほとんどない。法人の責任は誰がとるのか?その責任を負うのは組織の長なのか?組織の長も組織の構成員の一人なのか?組織ができたときは個人の集まりであり、その個人の性格が色濃く反映されており、責任意識もまだ強い。その人々が去った後の組織(法人)に社会に対する責任感はあるのだろうか?
大量の天下り、高額の退職金、天下りのための半官組織の乱発、法律改正、死に体の会社の官費救済。行政改革、民間開放のかけ声のもと、つくらなくともよい法律ができ、市民に無駄な出費を求めている。失敗の責任を誰もとることなく、その金は法律を作り、運用する人々と、その廻りの人間のみに還元されていくものと思われる。
・最近気になるキーワード
森ビル NPO
老人都心居住、デリバリー代行、リミックス、単色にしない
いかに死ぬか、何が幸せか
・学生時代に順に考えてきたキーワード
資源枯渇、省エネルギー、リニューアル、東洋思想、経絡、劇薬と副作用、言語論、科学の歴史、方法論
シンボル、ホピインディアン
本館論、グリーンのリボン、緑の保存、パッシブソーラー、アメニティチェック、フレキシビリティ、 内と外
中間領域
波紋、チーム、多義性、現実の切り取り、視点の移動、密度、濃度、ランドスケープ、間、図面の中を歩く、
場面の重ね合わせ、舞台、つなぐ、軸線、みち、たまり、階段は降りるため、光のコントロール、
界隈、全体と部分、スピード、正確さ、廉価、意味、付加価値、コミュニケーション、使いやすい、分かり易い
分業、社会的機能分化、差異と同一化、公と私のヒエラルキー
扉 開いた扉と閉じた扉、ベニヤ1枚の扉、鏡の扉、開かない扉(ダミー)
階段 上る階段、降りる階段、末ある階段、収納する階段、飾る階段
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・老人の都心居住について トップへ戻る
こんな建物作ってみたい
・忍者屋敷 仕掛け一杯の建物 この道に入るきっかけ
その割にはあまり深く考えていない ルパンに出てくる「城」?
・現実的には 老人が都心に住める居住施設 老人だけが住む建物住みたくない
街を活気づける街角の建物 人が何となく集まりたくなる場所
自然と調和した、水と緑に囲まれた建物 学生時代からのテーマ
・学生時代に悩んだことを今も引きずっている
近代科学への疑問
科学史--科学の成立、科学とは、「論理」とは?
世の中の事象を説明する体系は近代科学しかないのか?
近代科学とは、モデルによる事象の説明。
1.「生のまま複雑に絡まりあって全体」として存在するもののつながりの中から、説明したい
部分を切り取る。
2.切り取られた範囲の中から、説明に必要な「要素」を抽出し、名前というシンボルを与える。
3.「要素」の関係、関わり合いを見つけ、モデル化することにより説明。
4.「理想状態」における法則性として説明。
そんなに明快に説明できるのは、論理学としての数学の世界で、生の全体の世界を扱う場合には、モデ
ル化の段階で、捨てられた部分に重要な部分が残されているような気がする。
あまりにも感覚的な話で、論理としては反論できない。
・何のために存在するのか
親睦団体、圧力団体、社会奉仕団体、支援団体?
会員にメリットはあるのか?
リターンを求める団体なのか?
後輩が育つための環境整備の支援 学内向け 表彰、奨学金、特別講義
卒業生向け 情報交換?
社会奉仕 啓蒙講演会、相談 これは同窓会でなくてもできる
同窓会でなくてはできない事業とは。
ボランティアの事務局も大変なのだ
・何のために会費を集めるのか
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