平成 11年 6月 28日、仙台で開催された「道路土工」に関する講習会に参加したので、その内容をまとめました。(900名ほどの参加者でした。曇り空でしたが程良い気候で熟睡...)
平成 11年 3月に下記の 4項目が改訂になりました。
- 道路土工−のり面工・斜面安定工指針
- 道路土工−擁壁工指針
- 道路土工−カルバート工指針
- 道路土工−仮設構造物工指針
従来まで擁壁・カルバート・仮設が 1冊だったものが分冊化され、詳細かつ最新のものとなりました。
主な改訂事項を下記に揚げてみたいと思います。(詳細は月刊誌「道路」6月号を参照のこと)
- 道路土工−のり面工・斜面安定工指針
- 維持管理のために、建設時点のデーターを保存活用すること。
- 環境・景観への配慮
- マント植栽(低木、つる植物による林縁部の保護)の復元等
- 外来種木本使用の制限
- 地震に対する配慮
- 新工法、補強盛土工法・EPS工法の詳述
- 道路土工−擁壁工指針
- 比較的新しいジオテキスタイル工法等の詳述
- 道路橋示方書との整合をはかった。
- 支持地盤定数の見直し
(プレキャスト擁壁の摩擦係数2/3φをφとした。)
- 大型ブロック積擁壁。混合擁壁の適用条件の記述
- 擁壁形状の基本方針
- 橋梁工と同様、材料ミニマムの考えから労働力ミニマムの考え方に立ち、トータルコストを縮減する。
- 道路土工−カルバート工指針
- 適用土かぶりの変更
- 新材料の追加
- プレキャストアーチカルバート、セラミック管、塩ビ卵形管、FRPM管
- 活荷重の変更
- 道路橋のB活荷重との整合、兵庫県南部地震の調査結果の考察(重大な被害は少なかったことから地震時の検討は従来どおり門型・大型以外は行なわなくてもよい。)
- 踏掛版の設計法
- 参考資料の充実
- 従来の基礎形式選定図が見ずらかったため、数表表示となり、よりわかりやすく改善された。
- 道路土工−仮設構造物工指針
- 適用範囲の改訂
- 構造物の大型化に伴い、旧指針の掘削深さは 10 m 未満が適用範囲だったが新しく 30 m までとした。
- 計算方法の種類の詳述
- H = 10 m 以上は、弾塑性法による。
- 偏土圧の考慮等。
|
|