古賀政男作品集2「東京ラプソディー」

《東京ラプソディー》幻の“5番”の歌詞を初収録!

共演:ウィーン・シュランメル・アンサンブル
&      
ヴォルフガング・ブラインシュミット(フルート)
宮武 省吾(マンドリン)
リカルド・ブル(チェロ)

影を慕いて (Guit.)

丘を越えて (Mand.+ Guit.)

酒は涙か溜息か (Guit.)

アリランの唄 (Mand.+ Vln.+ Accord.+ Guit.)

サーカスの唄 (Mand.+ Guit.)

春まだ浅く (Vln.+ Accord.+ Guit.)

東京ラプソディー (Mand.+ Vln.+ Accord.+ Guit.)

男の純情 (Fl.+ Vln.+ Guit.)

人生の並木路 (2 Vln.+ Accord.+ Guit.)

聖処女の唄 (Fl.+ Vln.+ Guit.)

青春日記 (Guit.)

緑の月 (Mand.+ Vln.+ Accord.+ Guit.)

白薔薇は咲けど (Mand.+ Vln.+ Accord.+ Guit.)

白虎隊 (Vln.+ Accord.+ Guit.)

人生劇場 (Vln.+ Accord.+ Guit.)

誰か故郷を想わざる (Vln.+ Accord.+ Guit.)

湯の町エレジー (Guit.)

赤い靴のタンゴ (2 Vln.+ Accord.+ Vlc.+ Guit.)

悲しい酒 (Guit.)

録音:2003年4月24日・25日(ウィーン スタジオ・バウムガルテン)


ZAPPEL MUSIC 直輸入盤
CMCD−28011
 ウィーン・シュランメル・アンサンブルとの古賀メロディー第二弾。前回の録音終了後に行なったコンサートで、私はアンコール曲として《東京ラプソディー》を取り上げた。初リハーサルの時、彼らは《東京ラプソディー》のサビの部分がオーストリアの国民歌にそっくりだと言って、「O Du mein Oesterreich〜」と歌い始めた。発売当初より《東京ラプソディー》のルーツは《スペインの花》にあると噂されてきたが、《スペインの花》のトリオの部分はオーストリアの国民歌だった。このように、まだ著作権が確立していない時代には、しばしば他作品の主題を借用することがあった。だから《スペインの花》がチョヴィ作曲というのなら、《東京ラプソディー》は古賀の作曲で問題なかった。
 そもそも、『古賀政男藝術大觀』(1938)所収の《人生の並木路》が「シュランメル四重奏団」の楽器編成(2 Vln.+ Accord.+ Guit.)で作曲されていた上、《春まだ浅く》が2台のヴァイオリンとギターという、シュランメルの初期の編成で作曲されていたことからウィーン・シュランメル・アンサンブルと古賀メロディーを録音しようと思ったわけだが、それがシュランメルとのCD第二弾につながった。
 シュランメルの演奏は、とかく“古賀メロ=演歌”という既成概念にとらわれがちなわれわれに、日本国内の価値観だけで音楽作品を量ることには無理があると感じさせてくれる。
 また、今回もCDジャケットには渡辺俊明先生の絵を使わせて頂いた。共演者の方々をはじめ、このCD制作のためにお力添え下さった皆々様に心より御礼を申し上げたい。
(藍川由美)

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