「藍川メソッド」を実践されている小・中・高の先生方からの感想

早速、子どもたちと呼吸法をやってみました。
中には落ち着かない様子の子どももいますが、ほとんどの子は、真剣に、気持ちよさそうにやっています。
すごく息をたくさん吸いすぎて、ウムム〜とうなっている子や、息をとめて、もがいている子もいます。でも、案外まじめにするのです。
ふだん、おちゃらけてしまう男の子が、気持ちよさそうに呼吸をしているのが、かわいらしかったです。

落ち着いて呼吸法ができる子どもが増えました。
そして子どもたちは、呼吸法をしたあと、お互いの目を見合って、
「きらきらや〜!」と大喜びしています。

お腹が痛いと保健室に行った男の子がしばらく休んで戻ってきたときに、 「先生、呼吸法をしたら、治ってきた!」と言うではありませんか。
私も他の子どもたちもびっくりしました。
呼吸法を練習ではなく、実際に使いこなす子が出てくるとは驚きました。

子どもたちと踵上げを毎日続けていたら、本当にすっと立てるようになってきました。ふらふらする子が減っています。すごいなぁと感心しています。

先日、『もみじ』の歌で碗蓋唱法を指導しました。
最初に、紙コップを使わないで助詞を軽く歌うように言ったら、案の定、弱くした助詞の後の名詞も弱くなっていました。こちらが何も言わずとも子供達が「しまった」という表情をしました。
次に、助詞で紙コップを使おうと言うと、子供達は思ったより正確に反応しました。
すると子供達の歌う助詞が自然にぬけてきました。

碗蓋唱法をやりだし、子どもたちは、だんだん、どこを軽く抜いて歌うのかがわかってきたようです。
むずかしくお勉強せずとも、自分たちの知っている身近な歌で、いとも簡単に、楽しく、助詞を学べる。しかも、それが小学1年生にも理解できた…! というのは、かなり衝撃的でした。 子どもの食いつきがちがいました。
このあとが給食で、授業をばたばたと終えたら、子どもたちが「もっとやりた〜い!」と言っていました。

『あんたがたどこさ』を授業しました。子どもたちのほとんどが知りませんでした。
これにはちょっと驚きましたが、子どもたちはあっという間に覚えました。
ピョンコ節のわらべうたなので、歌を覚えたあと、膝を使って練習しました。
膝の固い子どもが多く、重力にまかせて脱力するのが、あまり上手くできませんでした。でも、何人かは、これぞ日本人!という感じで、上手に力を抜いて歌えました。
続けているうちに、だんだん上手にできる子が増えてきました。
授業が終わって、教室に帰るとき、何人もの子が『あんたがたどこさ』を口ずさんでいました。

『あかとんぼ』の1番の歌詞を絵で描きました。何度か、詩を読んだあとです。
「負われ〜て」の歌詞で、クラス中がとんぼを追っている絵か、とんぼに追われている絵をかいておりました。
2クラス中1人だけ背負われている絵でした。
私の絵をみせたとき、悲鳴にちかい「えー!?」という声があがりました。
漢字で「負われて」と書いてあるので、まさかそんなにひっかかるとは思いませんでした。

「イメージをもって歌うと、歌が変わるよ。だから、『紅葉』の歌詞を自分のイメージで描いてみよう。」
教室がしーんとなりました。全員がとても集中しています。
(これって、めったにないことなのです)
チャイムが鳴りました。待ちに待った、給食時間です。
それでも、動かない子供達……完全に自分の世界。
給食の準備を、子供達に代わってしてあげたくなりました。

私的なことですが、今年人間ドッグで測ったら、身長が伸びていました。
40歳を過ぎて身長が伸びるなんて! 心当たりは、踵上げしかありません。
踵上げをやり始めたおかげで、少し姿勢がよくなったのかもしれません。

ともに70歳近い両親を相手にメソッドを練習させて貰っています。
呼吸法では、冷え性の父が「いやあ、身体があつくなるなー」と潤んだ瞳をして絶讃!
腹筋を意識しながら歌う方法では、一曲歌った後で更に、「あああああ〜」と音階をなぞって、「いいぞー。これは声(高い音)がでるぞー」とまた父が上得意に言います。
臀筋を鍛える運動では、父はふらついてお手上げ。ふだん趣味でダンスを踊っている母は「終わった後が気持ちいいね」と余裕でメソッドをこなしています。
このメソッドは本当に、幅広い年齢層に、さまざまに役立ちますね。

メソッドを実践してみて、教師なのに、正しい日本語を話せていない…と わかりました。母音や子音の出し方もわかっていなかったし、 「ん」も理解できていなかったし、きっと、もっともっとあるのでしょうが、 日本人でいながら、日本語をマスターできていないという不自然さ…。
音楽の授業は大の苦手でしたが、メソッドを取り入れるようになって、だんだん手ごたえが感じられるようになりました。最近では誰もちゃかしたり、ふざけたりしないで、 まっすぐの姿勢で、気持ちよさそうに歌ってくれるようになりました。子ども達は音楽の時間に 自分自身をひらくというか、心を自由に解き放っている感じです。音楽が苦手だった私まで嬉しくなります。

昨日も、授業の前に呼吸法をしました。
運動会の練習の後にすると、とても効果的です。外の暑いところで踊ってヒートアップした頭、体、心が落ち着くみたいです。
そのあと、授業にスッと入れました。

百人一首大会で、読み手をしました。たくさんの子を目の前にして、何試合もですから、緊張と呼吸の苦しさから、息が上がります。お腹が凹んでばかりです。
試合と試合の間に、ほんのわずかですが、呼吸法を行なって息を張った状態をつくり、その状態を意識して覚えました。
後半、お腹の支えを意識すると、最後まで息が上がらず、気持ちよく読めました。

いつも呼吸法を練習のはじめにやっている音楽部の子どもたちは、絶対テンポをバッチリ身に付けてきました。
メトロノームに合わせて呼吸法をやった後に、踵上げ60秒をメニューとしているのですが、何にも頼らずにカウントしていって、ほとんどぴったり60秒を当てています。
この感覚がたまらないようで、毎回交替でカウントしながら、「すごーい、ぴったりだ!」と互いに感動し合っています。

年々、足腰の衰えを感じ、日に何度も校舎の3階まで往復するのがきつくなっていました。ところが、最近、夕方になっても階段の上り下りが苦にならないことに気づいたのです。
もしかしたら、毎日脚バネ唱法でピョンコ節を歌っているからかも?
思わぬ若返り効果に跳び上がりたくなりました。