「華 燭」
〜丘 灯至夫 作詩家生活60年、コロムビア専属50周年記念アルバム〜

コロムビア COCX−30525

新曲  小林亜星 作曲  華燭

白いランプの灯る道

カチューシャ

長崎の雨

あこがれの郵便馬車

みどりの雨

高原列車は行く

東京のバスガール

山のロザリア

高校三年生

智恵子抄

はやぶさの歌

吟詠  日本を愛す

ママとゴーゴー

ハクション大魔王のうた

みなしごハッチ

カバトットのサンバ

決断

けろっこデメタン

新曲  穂口雄右 作曲  あのころ

 

録音:1999年3月18日・20日/6月27日(日本コロムビア第2スタジオ)


コロムビア COCX−30525
 丘灯至夫の詩の魅力は、なんといってもその明るい作風にあると思う。しかも、母音の配置が丹念に調えられた詩は、一陣の風のごとくさわやかで歌いやすい。
 アニメの主題歌であれ、歌謡曲であれ、詩吟であれ、先生はまるで蒸留水を作るように言葉を選び抜く。これが丘灯至夫の一貫した創作態度であろう。
 中でも、昭和46年に放送されたアニメ『決断』の主題歌は驚くべき作品だ。太平洋戦争を扱った番組の主題歌なのに、歌詞には「戦争」をにおわす単語が一字も使われていない。それでいて、決断を迫られた人間の抜き差しならない情況が見事に描き出されているのである。
 そんな丘先生の作詩家生活60年記念アルバムという重要な仕事を担当させていただけたことは、「日本のうた」の系譜を辿ろうとしている私にとって願ってもないことだった。
 先生の時代ごとの代表作、しかも詩吟やアニメ・ソングまで歌わせて頂けるということで、録音にあたっては、オリジナルを尊重すべく、可能な限り当時の音源を使うことにした。
(藍川由美)

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