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Haikuの日本語表示と入力

HaikuはBeOSのオープンソース実装 + αを目指して開発が続けられているOSです。ここでは、Haikuにおける日本語の表示および入力について説明します。

index 日本語表示

Haikuは文字コードにUTF8を使用しています。また、 日本語フォント(VLゴシック)を標準で同梱しているので、以下の設定をするだけで日本語表示ができます。なお、日本語表示はHaiku標準のBTextView、BStringView、BTextControlクラスを使用しているアプリケーション等で可能です。

index システムフォント設定

システムフォントの設定はFontsプリファレンスで行います。DeskbarメニューからPreferences>Fontsを起動し、標準(Plain)、太字(Bold)およびメニューフォントに日本語フォントを設定してください。今のところ等幅フォント(Fixed Font)には日本語フォントを指定できないようです。

Font Preferenceで設定したフォントファイルを更新したい時は、いったん別のフォントに変更して再起動後、フォントファイルを上書きして設定を戻してください。

index フォントの表示設定

Glyph Hintngやアンチエイリアシンク等、フォントの表示設定はAppearanceプリファレンスで行います。なお、特許の関係で、液晶で有効なテキストのサブピクセルアンチエイリアシング表示は標準では出来ません。ビルド時にfreetypeの設定を変更するか、configureの引数に--include-patented-codeを追加することにより、有効にすることができます。

変更したシステムで、サブピクセルアンチエイリアシングを有効にするには、AppearanceプリファレンスのAnti-aliasing typeを「LCD subpixel」にします。

index フォントの追加

HaikuではTuretypeフォントを使用できます。フォントを追加したい場合は、/boot/home/config/fonts/ttfonts(r33981以降の場合は/boot/home/config/data/fonts/ttfonts)内にフォントファイルを入れてください。
万一、非互換のフォントをインストールしてしまい、立ち上がらなくなった時は別のHaikuの起動CDやディスクから立ち上げて対象のフォントを削除してください。

index 日本語のフリーフォント

Haikuで使用できる日本語のフリーフォントとして、以下のようなフォントがあります。

梅フォント http://sourceforge.jp/projects/ume-font/wiki/FrontPage
Konatu Font http://www.masuseki.com/index.php?u=be/konatu.htm
Takaoフォント https://launchpad.net/takao-fonts

また、SourceForge.JP Magazineの、"自由に使えるオープンソースの日本語フォント"も参考ください。

index IPAフォントについて

残念ながら、HaikuではIPAフォントはそのままでは正常に表示されません。Beerさん作の、IPAフォント問題対応fontedでpostテーブルの isFixedPitch を0に修正することにより、Haiku上で正常に表示できるようです。なお、IPAフォント派生のTalkaoフォントではこの問題は解決されています。

index 日本語入力

Haiku標準のBTextView、BTextControlを使用しているアプリケーション等に入力できます。

日本語インプットメソッド(IM)として、Haikuのソースツリー中には、CannaをBeOSに移植したCannaIMをさらにHaikuへ移植したものが含まれていますが、残念ながら標準ではインストールされないため、以下の方法でインストールする必要があります。

CannaIM(またはその他の日本語IM)がインストールされている場合は、次のキーコンビネーションで日本語入力のon/offができます。日本語入力ON時にはデスクバーにアイコンが表示されます。

半角・全角キー109 キーボードの場合
Alt+Space101または104キーの場合

index CannaIM以外の日本語IM

CannaIM以外の日本語IMとして、SHINTAさんAnthy for Haikuを公開されています。

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