介護用瞳孔指示による文字ポインティング装置
筋ジストロフィー(筋萎縮症)などで瞳孔やまぶた以外、自力で動かすことのできない症状の方に開発された、瞳孔による文字ポインティング装置です。
本装置を使用することで、自分の意思を家族、医師、看護婦や介護師士に伝えることが可能となります。本装置は近赤外線カメラで瞳孔を認識し、その動きをパソコン上に表示された画面を指示することで文字のポインティングを行います。

<起動時の画面>

<準備完了時の画面>

瞳孔の中心合せ

<校正画面>

本装置は、文字のポインティングに先立ち校正を行う必要があります。校正は画面上に表示される校正マークに従い3点校正で行われます。
瞳孔は水平動作でも、目頭方向、目尻方向で縦方向(Y軸)が変化します。そのため校正は右上、左下、右下の3点で行われます。
校正終了後、指示開始で文字のポインティングを行うことができるようになります。
校正画面は瞳孔可動範囲の狭い方への対応として、指示画面を縮小することが可能です。

<マスター画面>

<スレーブ画面>

瞳孔の動き(変化)を近赤外線カメラで認識すると、あまり大きな変位ではありません。
本装置ではマスターテーブル選択後、スレーブ画面で文字を選択する2段階選択方式を採用しています。

◆指示の決定指示の決定方法は、以下の3種類が用意されています。
   ・瞬き1回指示モード
   ・瞬き2回指示モード
   ・閉眼モード

  瞬き1回指示モード、閉眼モードでは、それぞれの時間の設定を行うことが可能です。
“コール“を指示することにより、家族、医師、看護婦や介護師士を呼ぶことができます。
(この場合、外部にランプやブザーなどの装置が必要となります)
また、瞳孔の位置がずれた場合、“再校正”を行うことも可能となっております。
目が疲れた場合は、“中断”を指示することで休憩することができます。

<機能画面>