サウンドファンタジー(サウンド・ファクトリー 音楽工房)
ご存じの方も多いでしょうがこのソフト発売されていません。 岩井オトッキー俊雄氏プロデュースによるこのゲーム、映像の音楽変換というアイデアはシュトックハウゼンあたりが泣いて喜ぶことでしょう。 諸般の事情により発売は無期延期(一説にはプリレンダリングによるグラフィックを使用したゲームソフトの発売を優先したとか、でもって「スターフォックス2」も「ファイティングポリゴン」も出なかった)、そのまま立ち消え。
(…話は続く)その後パソコン用ソフトとしてmaxis社より「シムチューン (SIM TUNES)」として発売。 ただし一部(「ピックスカルテット」)のみのフィーチャーです。
(さらに話は続く) NHKで放送された「課外授業」岩井俊雄氏の回では、このソフトを子供たちに遊ばせていました。 そのときの彼の子供たちへの説明が可笑しくも悲しい。 「これはぼくの作ったゲームソフトです。お店では売っていません。世界に一個しかないかもしれない。やりたいでしょ?(笑)……」。 スーパーファミコンに剥き出しの基盤が差し込まれていました。(追加) エリック・サティ作曲「スポーツと気晴らし」の中でも、イラストの構図にに合わせて、音符を配置した曲がありました(ウォーター・シュート)。
(2005年) さて、「エレクトロプランクトン」発売です。 開発秘話で必ず引き合いに出されてるのが、このソフトです。 どうやら「サウンドファンタジー」と言うタイトル名がオフィシャル呼称になりそうですね。
今回は『ファミコン通信(1994年3月11号)』の発売スケジュール表をご覧いただきましょう。 あと2〜3ヶ月後には発売される予定だったんだけどねぇ。
購入したいソフトに蛍光ペン入れてるあたりに“若さ”を感じます。 しかし今となっては『土屋圭市首都高バトル'94』を本気で購入しようとしていたのか、謎ではあります。
(2017年6月27日)本日、「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」の発売が発表されました(任天堂の製品ページ https://topics.nintendo.co.jp/c/article/74fe7608-5638-11e7-8cda-063b7ac45a6d.html)。
何が話題って、あーた、あの「スターフォックス2」が収録されるんですってよ。 ページ中の案内文「完成後、未発売のまま眠っていました」が可笑しくも哀しいぜ。
併せて、上の方で私が勘違いして記述していた箇所を訂正。 せっかくなので訂正前の文章は下に残しておきます。
「諸般の事情により発売は無期延期(「FXチップ」使用ソフトを優先しようとしたとか、でも「スターフォックス2」も「FXファイター」も結局出なかった)、そのまま立ち消え。」