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       ■ 会期 
        2007年4月21日(土)〜5月20日(日) 
      ■ 作家名 
       舘山 拓人(たてやま たくと/Takuto Tateyama) 
      ■ 作家紹介 
       学生時代に見た唐招提寺の千手観音の圧倒的な衝撃を今でも忘れない。仏像における千手観音の表現として、千本の手は過去、現在、未来を表すといわれている。 
       大学院修了後より、「背後にあるもの」というテ−マで、ひとと時間との関係性に着目し制作してきた。いわゆる普通の人体は2本の手しか存在しないが、複数本の手が存在することによって、時間のズレ、または記憶の残像のようなニュアンスを持つ作品が表現できるのではないかと感じている。 
       木彫表現と金属箔のもつ魅力を作品に生かしつつ、そして複数本の手が存在する人体でも美しく見える形とは何かを追及し、現在の制作活動に至っている。 
      ■ 作品 
       内容:木彫 
       素材:楠、白金箔、胡粉 
      ■ 制作意図 
       ひとには様々な時が存在する。時が移りゆく中で、背後に過ぎては消えていく「時の所在」が、私の中に化身として表れてくる。それは様々な事象が錯綜する現代において一種のあるべき姿なのではないかと考えている。そのひとつひとつの化身を、「今」という時が存在するこの空間に、そっと置いてみようと思う。 
      ■ 作家略歴 
      1976 東京都生まれ 
      2000 第21回国際瀧冨士美術賞 
      2001 東京芸術大学美術学部彫刻科卒業 
      2003 東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了 
      現在 東京芸術大学美術教育研究室 常勤助手 
      【個展】 
      2003 「背後にあるもの」KEK国際交流センタ−/茨城 
      2004 ギャラリ−オカベ/東京 
      2006 ギャラリ−オカベ/東京 
      2007 「背後にあるもの」Metal Art Museum Hikarinotani/千葉・印旛沼湖畔 
      【グル−プ展】 
      2003 「破壊しに−9人の作家による展覧会」ガレリアキマイラ/東京 
      2006 「立体7人展」ギャラリ−52/東京 
      2006 「第2回アトリエの末裔あるいは未来展」旧平櫛田中邸/東京 
      2006 「TEAR END EXHIBITION OF MINI SCULPTURE」ギャラリ−せいほう/東京
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