2001.12.22.
★キリンジ Christmas Special Mini Live★

 
●VC上映●
01.雨は毛布のように
02.Drifter
03.ムラサキ☆サンセット

【第1部・アコースティックライブ】 ・・・約20分

●set list●
01.茜色したあの空は
02.フェイバリット
03.雨は毛布のように
04.Music!!!!!!!
05.Christmas Wish(NRBQのカヴァー)

出演‥‥堀込泰行/vocal,acoustic guitar
    堀込高樹/guitars, vocal

【第2部・トークショー】 ・・・約40分

●堀込泰行&堀込高樹 + 司会:清水浩司(文芸レアグルーヴ)

GENさん 

開演ギリギリでいったため後列に位置。座り演奏のため、図体がデカイ私でも御本尊の顔しか拝めず。
二階席に行けないかと交渉するも、関係者のみということでダメ。
聴衆からの”みえないー”の叫びも、高樹氏には”メリー・クリスマス”に聞こえたらしい。
立って演奏してくれとは言わないが、簡易雛壇設置する等の配慮ができなかったものか?

<第一部:演奏ライブ>
@茜色
 昔のインストアでもやってたナンバー(私は少し苦手)。ウオームアップ曲ということか。
 AAAでも、あんなスローな感じだったんだろうか?
Aフェイバリット
 「次は新曲です。でもアルバムからですけど。」というコメントでSTART。
 アルバムまんまの安定した歌声を聴かせた。クラリネット部分もハミング。
MC:高樹「楽譜集が出たんですよ。でも絶対ギターで弾けないようなものも採譜しててスゴイなと。」
(おそらく「地を這う」あたりか? これをギターで挑戦していた者としては少々脱力)
B雨毛
 aikoのオールナイト・ニッポンでも、アコースティックセットでやってましたな。
 ”慣れっこなはず”のくだりを高樹さんがやるのは、やはりちょっとキツイよね。
MC:泰行「やっと緊張が解けました」
CMusic!!!!!!!
 テンポ早めで、ギターソロ短縮ヴァージョン。リズムボックスと突然終わり、笑いも。  やはりこの曲はBPM落とすことで味が出るように思えた。
DChristmas Wish
 「心を開けば願いは叶うよ。願いは叶うはずなのに。」という異常にロマンチックな歌詞を
  モッサいNRBQおやじが歌うと、とてもチャーミングに聞こえる名曲。
  こうした正調「ジョン・セバスチャン」風な曲は、泰行さんに合うと思いました。
 (「DAYDREAM」とか)
 ちなみに、この曲、同名タイトルのアルバムで2バージョン1カラオケが聴けます。
 (ライナーコメントも、片寄・青陽・高浪・直枝・鈴木慶一など豪華)
演奏全般としては、高樹さんのギターの安定度が少し増しているように思えました。

<第二部:トークライブ(立ち、中腰になり見えるようになった)> 印象に残った話。
・泰:「最初の3曲は捨て曲。(会場からブーイング) というか、緊張が解れるまで、それぐらいかかる。」
・高:「ライヴ当選倍率は10倍ぐらいだったそう。君ら、もうこれで運使って、マンションとか就職だめかもよ。」
・高:「”はっぴいえんど”、”ピチカート”のトリビュートアルバムに参加しました。」
   「アルバムプロモ終了後、一息ついていた所に、ワーナーの人から、「曲つくってる?」と言われた。
    (語気を強めて)作ってねえよ!」
・高:「(来年の抱負の問いに)マンドリンやサックスに挑戦したいすね。
    (サックスの時はサングラスにしてはの声に)MALTAみたいに(笑)」
・泰:「(音楽以外での来年の抱負の問いに)いい恋がしたいすね。」
 高:「OLかよっ!」
 (>OLなめんなよ!)
(その他、「プッチキリ」、「骨粗鬆症」、「デブが甘いものを欲しがる」、「セピア色の思い出」「今のゲームって、こんなのいいの?(それ違うゲームじゃねーの)」話等の詳細は他の方にお任せします。)
お土産の「ようなしポスター」と「アロマ蝋燭」もらって会場を出る。
終わってみると、「Christmas Special Mini live」というよりは「年忘れ爆笑兄弟漫才」的な感じが残りました。
いずれにしても、愉しいクリスマス慰撫三乗でした。ありがとう、キリンジ&ワーナー殿。
それにしても「トリビュート」楽しみだ。


 

みやもり 

キリンジ初のシークレットライブは、Sg「ムラサキ☆サンセット」とAl「Fine」の共同購入特典ということで100組200名のみご招待。1,075名もの応募があったそうで、10倍超の狭き門。
会場の Studio MINI DAIKANYAMA air(←註:Netscapeでは正常に表示されません)は9月にオープンしたライブやDJイベント中心のスペース。代官山よりもむしろ渋谷に近い、なかなかおしゃれな場所でした。

14:30のオープン時刻よりきっちり整理番号順に入場、40番台で入ってみると地下2階のスペースは天井こそ高いもののやや縦長で意外に狭い。イスがあることを想像していたのに、スタンディングだったとは‥‥。薄暗い中(ここに200名も?大丈夫なのかな...?)の不安通り、しばらくして
「後のお客さんが入り切らないので、半歩ずつでいいので詰めてくださ〜い」
とアナウンスが入り、更にぎゅう詰めの客席は真冬なのに始まる前から汗ばんでくるほどの密着度。その上心配なのはステージの様子がまったくわからないこと。相当背伸びしてかろうじてマイクが見える程度で、果たしてこれは兄弟が見えるのだろうか‥‥と始まる前から不安多数。

15時になり、挨拶とともにまずは今年のSg3曲のVC上映が告げられると、いっせいに不満げな「えぇ〜!」の声が。意外な程の声の多さに驚いたけれど内心同感、すでに汗かいてますもん(苦笑)。でも初めてご覧になる方も少なくなかったようで、上映中はみなさんVCに集中していた様子。たしかにじっくり観る機会は少ない物かも・・・。

上映終了間近、薄暗いなかスクリーン下部のカーテンの間から二人が出てきた‥‥と思ったら、すぐに着席してしまいまったく見えなくなる。(今日はこんな状態なの??)的空気が周囲に広がり、不安でざわついたままステージ上ではセッティング。ギターの音が出て、更に後ろの方々のざわめきが強まる。やっとステージ上が照らされたものの・・・やっぱり見えない〜。
「え?え?」とうろたえたまま演奏が始まってしまった‥‥(泣)。しばらくするうちになんとか左目でだけ半ば泰行さんの上半身が見えるようになったけれど、高樹さんは最後までほとんど見えないまま・・・。でも、まだわたしは演奏姿が少しでも見えるだけマシなんだろうな、と背中で実感しながら耳を傾ける。

ゆるいセミアコ弾きのイントロにアコギのストロークが載っかってきて、1曲目は予想通り「茜色したあの空は」
11/30大阪AAAでの「Simon Smith and the Amazing Dancing Bear」風リズムver.(軽くスイングした感じ?)を期待していたのだけれど、今日はオリジナルに近いリズムでちょっと残念!でもテンポを落としてゆったり、よりカントリーテイストの久々に聴いた「茜色」、そしてせっかくの生キリンジに、首から上だけでもリズムをとって応える。こういう演奏で嬉しいのは泰行さんの歌と声をじかに味わえること!加えて今日はギターも二人だけで、こんなぜいたくって滅多にない。久々のライブだというのに、泰行さんのこの声の艶と言ったら・・・。スロウな分、しっかりこっちに歌が届くような気がした。

*ちなみにこの日は泰行さんがアコギ、高樹さんがセミアコ(多分ギブソンJ-45とギブソンES-335)での演奏だった模様。(ちなみにわたしから見えたのは泰行さんのアコギの一部分だけ;)1曲目のみ二人のギターだけでの演奏、2曲目以降は高樹さんが操作してシーケンサーでリズムを加えていました。

1曲目が終わり、高樹さん
「いやー、緊張しますね。」とひと言、そこに沸き起こったのは後ろの方々からの「見えなーい」の大合唱!
「え?なんですか?メリークリスマス?」
意外な反応に思わずこっちは苦笑い。いえ、声がそろっちゃうほど、悲しいくらい見えないんですよ;;(すぐ後ろの方はかなりお怒りでした;;)
「立ってやるのはムズカシイんですよ、肩から下げるヒモがないし...。」の二人のお言葉もカナシカッタ。
気を取り直すようにように高樹さんが、
「・・・新曲をやりましょう。(歓声!)・・・と言ってもアルバムの中からですけど」はい、今はそれで充分です(嬉泣)。

シーケンサーのリズムだけで泰行さんが歌い出したのは「フェイバリット」。2曲目でやっとこちらも聴くことに集中して来たような。
ピアノの曲という印象があるのに、意外なほど高樹さんのセミアコの音色が似合う。寡黙な2本のギターアンサンブルと泰行さんの歌だけに浸るひととき。アコースティックが似合う曲なんだなぁ・・・。後半のスキャットもゆったりと、エンディングのリピートはなくあっさり終了。もっと聴いていたい気持ちもあるけれど、ここにいられるだけでラッキーなのだから。

高樹「あの、楽譜集が出たんですよ。‥大変ですよね、ギターで弾くの。絶対にギターで弾けない曲も譜面に起こしてる。すごいと思いますよ。」
えっ、ご本人がそうおっしゃるんですか?!いやいや...。
「あと、ピアノ譜もでたんですよね?」(と泰行さんにフる、けっこう必死?)
泰行「‥‥出ましたね、ピアノ譜も。」・・・・・。
高樹「‥‥そんだけ(苦笑)?出ましたね、って今俺が言ったんだよ・・・。」
場内も失笑。えええ−?聞いてないのかいっ(苦笑)泰行さん?
高樹「前はラジオやってたんですけど、やめてしばらく経つので、こういう二人でしゃべる機会が無くなって。(場内笑)前より一段とMCがあやうくなってるんですよ;」
ええ、見ててもヒヤヒヤしますー;でも好きなんですよ、この雰囲気も(笑)。
「・・・緊張しますねー。(泰行:うん)・・・でも、AAAのときより緊張しないでしょ?」
泰行「ん?ああー・・・(笑)。」 えっ、そ、そんだけスか?!
「・・・何を言っても『ああー』って、一生懸命僕が、こう盛りあげようとしてるのに(苦笑)」(そうだよー;)
泰行「(笑)・・・曲行きましょう!」
「そうですね、行きましょう!」 そ、それでいいんすか?!

ややアップテンポなリズムに二人のギターが軽快に絡んで始まったのは「雨は毛布のように」
ノリのいいこの曲はライブのムードメイカーなのか、演奏側も聴く側もひき込まれていくよう。サビでは今日初めて、二人のハモリが。『これを聴きたかったんだ!』 「♪バシャっと蹴散らし さあ〜」の高樹vo.はライブならでは、これが好きなんだな個人的には。間奏ギターソロもカッコよく決まって、すっかり場内もライブな空気に満たされる。

「・・・いやいや、やっと緊張がほぐれました。」と泰行さんからのMCも嬉しく、みんなすっかり笑顔になったところ、
「MCのときは立って〜!」と後ろの方から声が。
「じゃあ、後で立ちますよ。今はそっとしといてくれ!って感じなんで(場内笑)。すいません」と気遣いを見せる兄に対して
「ん〜、見えないもんすかねえ?」と、なんだかのほほんな泰行さん。
すかさず起こった(見えな〜い!)の大合唱に手をあげてちょっと振ってみせるだけ...って、一体どういうおつもりで;;
さっき兄ちゃんはちゃんと立ってくれたぞ(苦笑)?

笑いが残る中始まったミドルテンポのリズムにカブせて
泰行「じゃあ、これも新曲です。ツアーの前にちょっと...」・・・このはずんだリズムは!
イントロのギターでそれとわかっていても、泰行さんが歌い出すところで叫びそうになる。「Music!!!!!!」だ!
CDよりちょっと早めなテンポも新鮮、リズムボックスとの演奏でもこれだけのグルーブ。思わず身体が反応してくる。見れば泰行さんも、演奏しながら身体を揺らしていたのがなんとも嬉しくて。ヴォーカルにもいい感じの酩酊感があり、スキャットも冴えてちょっと身震いしそうな感じ。2度目のギターソロと同時にザクッと曲が終了、思わず歓声が上がる。このキリンジオンリーver.にも大満足!バンドだとどうなるのか、高樹さんだけのご披露だったギターソロが一体どう来るのか‥‥ツアーがますます楽しみ。

ひときわ大きな拍手&興奮さめやらぬ中、
高樹「一応クリスマスということで」、泰行「クリスマスウィークですから、ね」とカヴァー曲の紹介が。
NRBQ「Christmas Wish」はこの前日、12/21青山陽一さんのライブでも披露されたばかり。どちらにとってもフェイバリットバンドなのは知っていたけどやっぱりニヤリとしてしまう、両方のファンでありました(笑)。
泰行「とてもいい曲なので、帰りによかったら探してみてください」やっとMCらしいことを言う泰行氏。
高樹「・・・ギター貸して!」
泰行「(アコギを手渡しながら)・・ギター授与(笑?)。」
高樹「・・・泰行君の汗が・・・」場内笑い、う〜ん二人の表情が見たかったなぁ。

ハイハットを細かく効かせたシーケンサーのリズムを先行させたところに、アコギのストロークで色付け。泰行氏が
「♪Merry Christmas〜」と歌い出すと同時にミラーボールが回り出し、うわぁ〜!と場内から歓声が。
振り注ぐ歌と光の粒、なんという幸福感!
せつなげでそこはかとなくハッピーなこの曲とあいまって、涙が出そうに嬉しくてたまらなかった・・・。
間奏のハミングと後半のサビを追いかけるフレーズで高樹さんの声が聴けたのも、それを確実に増幅させてくれたと思う。
ちなみに手ぶらな泰行さんは、この歌のときヒザをたたいてリズムを取っていたそうです。うーん想像しただけでピースフル。

高樹「以上で、今日のライブは、お仕舞なんですけど。」ええ〜〜!!!ほんとにぃ?
「ホントなんですよ」
泰行「まぁまぁ、次はトークライブがね。」
高樹「じゃあ、立ってしゃべりましょうかね。」一旦ハケる二人を拍手と歓声で送る。
どっと脱力;;ふうっと汗をぬぐいながら隣の友人と「‥‥見えなかったねぇ;;」いやはや。

選曲からどこかで想像が付いたものの、やっぱり5曲はちょっと短かった;; なにより「見えなかった」ことがこのどこか消化不良な感じの大部分を占める気がする。せめて演奏中の二人の表情がある程度見えていたなら・・・。演奏も歌も場内の雰囲気も尻上がりに良くなっていったことを考えると、もう少し演奏があっても良かったのではないかしら。

(以下、トーク部分については後日)

2002.01.06. up



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