2000.11.03.
★J-wave [Holiday Special]★
HMV渋谷・インストアライブ&番組レポート

 

東京のFM局、J-waveが祭日に放送する特別番組「ホリデースペシャル」内、渋谷HMVでのインストアライブ生放送に今回、「エイリアンズ」の好評を受けてキリンジが初登場!午後1時からの生放送でした。
以下、トーク内容書き起こしと、ライブレポで当日の様子をご報告します。

◆トーク書き起こし

ゆみこグリコーゲンさん

HMVのインストアライブよろこびはまだ身体中にいっぱいでっす♪
曲は勿論ムリですが、聴けなかった方にトークだけでもおすそわけしたい!(笑)
(”た”はDJたろーさん☆≪≫は会場のフンイキでっす)

た「さぁ今日ですねぇ、トップバッターまず最初に登場してくれる方達です!
  さっそく〜ご登場頂きましょう。キリンジのおふたりでぇ〜す!」≪☆大拍手☆≫
  (ステージ右手から名村さん冨田さんに続いて泰行さん高樹さん登場)

た「ハイ!と云う訳で ご登場いただきました。どうもコンニチハ〜。
  こんにちわ、今日はよろしくお願い致しますぅ〜。≪スゴイ歓声&拍手☆≫
  ハイ、ねっ!どうですか?都内でのライブは 久々な感じですか?」
 (ここでDJたろーさん、冨田さんを高樹さんと間違えて マイクを向ける。
  困った様子の富田さん となりの泰行さんに質問するよう 何も云わず手で合 図)
  ≪☆それに気付いたお客さん はんなり失笑中☆≫

た「あ!弟さんの方から聞いてくれ!と云う事で(ここで泰行さんにマイク向け る)
  どうですか?都内でのライブは 久々な感じですか?」

泰『ハイハイ、キリンジはねぇ、変な、最初に入ってきたおじさん二人じゃない っすよ。
  僕と、この人(高樹さんを指差して)が、キリンジですから(笑)。』

高【ちゃんと把握してますぅ?】(←優しい口調で)

泰『大丈夫ですかっ!?』

た「(照れ笑いしながら)あ!してます、してます。ごめんなさい、ごめんなさい 。
  でもなんか、あの、似てらっしゃいますよね?」≪☆笑い屋よろしく大爆笑 ♪≫

高【似てますね〜(笑)。】

た「ごめんなさい、今ですね〜、おふたりの・・」

泰『さっき楽屋で1回会ってるのにぃ!』

た「そうですよね。今日ですね、アレ(便利ワード)なんですよね!お二人の他に も
  今日はアコースティックライブと云うことで、まあ、サポートの方二人いら っしゃって。
  やっぱりメインの方 真ん中に来るのかな〜と思って僕、真ん中で待ち構え てたん
  ですよね。」( 左から→名村さん・冨田さん・泰行さん・高樹さん )

高【そう、僕もイロイロ疑問では有るんですけどね、この並びに関しては。】

た「意外に、こう云う事にしてくれと云う事なんですね?フェイントですね?」

高【そそそそ・・ねぇ?(笑)】

た「もう、アレですか?緊張してますか?今日は。」

高【ちょっと緊張してますね。あんまりこう云うセットではやらないんですよ。 だから・・。】

た「あ〜、普段はね!ちょっと僕の今のシャレで緊張感が イイ感じに解けたか なっ?」

高【イヤイヤ、大丈夫ですよ(笑)】  

泰『おぉ〜、流石!(笑)』

た「ハイっ!判りました(笑)。さぁどうでしょう?セッティングの方もう宜しい でしょうか?」

泰『ちょっと待ってください。』

た「もうちょっと待っててくださいと云う訳でございましてね、ハイ!大丈夫で すか?」

泰『大丈夫です!』  

た「行っちゃいますかっ?」

泰『イヤ、え〜・・まだ。あ、もうちょっと・・。』

た「じゃあもう少々お待ちいただきたいと思いますけどね。・・先ほどあの〜、 始まる前に
  パクっとおにぎり食べてましたけど、アレ食べた後 すぐ唄っちゃて大丈夫 ですか?」

泰『そうなんす。でも、アレ食べないと なんにも食べないことになっちゃうん で・・』

た「あ〜、そうすると、あのー、パワーも出ない?」

泰『一応ね、なんかしらは、食べといた方がイイかな〜と思って。』

た「食べとかないと、ハイ!お腹の頃合もいいとこで。」

泰『そうすね。』  

た「大丈夫ですね。」  

泰『はい。』

た「さぁ!・・あ、音が出てきた!」(ギターの音聴こえ始める)

高【音が出ないでないんですけど・・】

泰『あ、俺も音が出な・・(確かめてみて)・・、出てきましたっ。』

た「よろしいでしょうか?」  

泰高【はいっ!】

た「ハイ!それでは長らくお待たせいたしました。それでは宜しくお願い致しま す。」

泰『はい、よろしくおねがいします。』

た「キリンジの ライブでーす!!!」≪☆大拍手☆≫

★(”雨をみくびるな”のイントロが始まりライブスタート♪)★

泰『どうも。・・え〜、キリンジと云います。』≪☆大拍手☆≫

高【どんどん行きますよっ!】(微妙〜に いがらっぽい声?)  

泰『ハイっ!?』 
 
高【どんどん行きますよ!ラジオですから、もう時間が。】

泰『だ、大丈夫っすか?(笑)何でいがらっぽいんすか?ちょっと(笑)』≪笑≫

高【ちょっと気管に入ってしまって・・】

泰『昨日 北海道行ってきたから。』≪おぉ〜!≫

高【北海道 日帰りで、キャンペーンをしてきました。】

泰『いがらっぽくなっちゃった。カゼ持って帰ってきちゃった!』

高【カゼが寒かった。】

泰『大陸のカゼをね。』≪???(困笑)≫

高【・・フフン(←鼻で笑って)意味不明だね!大陸じゃないですからね、北海道 は。】

泰『え?・・え?』 

高【大陸じゃあ(強調するような抑揚で)、ないですから!】

泰『大陸ですよ、大きいじゃないですかっ。』≪笑≫

☆ここでなんとも云えない数秒の間★

泰『・・まあ、次の曲行きましょうか。』

高【今日は緊張してるんですから!普段よりさらに。】

泰『そうですね・・えへへへっ(照笑)。明るいすからね。』

高【演りますよ。】  

泰『ハイ!』

  ★(”グッデイグッバイ”)★

泰『ん〜・・』 

高【アルバムがね、出るんですよ。】 

泰『出ますねえ!』≪拍手〜☆≫

高【え〜11月8日ですね。コレがまたスゴイ内容で、ここに居る冨田さん。】

泰『そう、メンバー・・(「紹介」と続けたかった?)』

高【泰行、堀込高樹で、一生懸命頑張りました。】

泰『そんなこと云ったら 一番はじのあの人が、可哀相じゃないっすか!(笑)』

高【あの人はですねえ、ワーナーミュージックジャパンのNO.1ディレクター、
  名村武さんです。】≪ため息にも似た歓声・拍手☆≫

泰『ベーシストですね。ベーシストでならしていたっ!(笑)ブイブイ云わせて いたと云う。』

名「うっす!」

高泰【ね!】

【昔は悪い事もいっぱいした・・。お前等もそのくらいやんなきゃBIGにな れねぇ!
  (かなりのやさぐれ口調)って、たまに説教されるカンジなんですけど・・( 笑)】

泰『(そ)んなん、云ったことないけどね(笑)。』

高【オンナも酒もどんどん行っとけ〜!・・みたいなカンジで(笑)。】

名「そんな事全然云ってないすよ。」

高【云ってないですか・・そのくらいの勢いは有るじゃないっすか!】

名「あ〜・・たまにね(笑)。」

高【でも、下戸です!!】

泰『あとまぁプロデューサーの冨田さんっすね。』

高【あ、そう、スイマセン。紹介の方が・・。】

泰『いつも 一緒にレコードつくってます。』≪大拍手〜☆≫

高【じゃ演りますか?】  

泰『演りましょうか?』

高【懸案の・・何が懸案か 判んないっすけど(苦笑)。】

★(リズムBOXのボタンを高樹さんがポチっとな(byメレンゲさん)して”エイリ アンズ”)★

泰『じゃあ、新曲を演ります。』≪おぉ〜!≫

泰(イントロのギター始まった所で)『間違えたっ!』≪キャ〜っ!!≫

高【ハイ、すいません!行きますよっ、もうどんどん行きますからね!もう時間 ないすから。】

泰『トゥルル〜トゥダンダン〜♪(←確認してるご様子)、ハイっ!』

★(再び「ポチっとな」で”エイリアンズ”)★

泰『え〜、と云う事で、愉しかった一時も・・。』

高【もうね、終わるんですけど(笑)。一応最後に一曲なんか、ちょっとした
  オマケじゃないんすけど。】

泰『カバーっすね。』  

高【カバーをね。】≪どよめき、そして歓声☆≫

泰『え〜、Nilsson の「Turn on Your Radio」と云うね。一応今日は生放送みた いで
  ラジオでもかかってるようなんで。まぁその辺と引っかけたと云う訳でもな いんすけど。』

高【そう、引っかけたの。】

泰『「Turn on Your Radio」(←しみじみと云ってました)・・と云う曲をね(笑) 。』

高【もうラジオ点けてるんですけどね、皆んなね。既に、聴いてる人はね。
  まぁあんまり深い事は考えずに。行きますよ。】

泰『(笑)、ハイ。』

★(”Turn on Your Radio”)★

高【ありがとうございました。】  

泰『ありがとうございましたっ!』

た「ハイ!どうもアリガトウございましたぁ〜。キリンジのお二人でぇ〜す!≪ 大拍手☆≫
  と云う事でね、ハイ、今日は4曲唄って頂きましたけどね。」

泰『はい。』 

高【はい。】

た「”雨をみくびるな”まさに今日雨降ってますけど(笑)そして”グッデイグッ バイ”に
  ”エイリアンズ”そして最後が”Turn on Your Radio”をね、Nilsson のカ バー
  なんですが。あの、アレですね。あの〜このアコースティックのきれいなメロ ディーに
  こう・・お二人のこの貫けていくような声が、なんか今日の外の雨になんか
  ぴったりな、しっとりした、ウィットな感じじゃあないですかぁ!?」

泰『おっ!上手いこと云いますね〜(笑)。』

高【まぁそう云う事にしておきましょう。】≪笑≫

た「イヤ、僕はもう素直にそう思いましたよ!」

泰高【ありがとうございます!】

た「でも、いつもCDとかで音 聴かせていただいてると、またこのアコーステ ィックって
  スゴク違うと思うんですけど・・」

泰『そうですね。』

た「どうですか?アコースティックってのは良く演られるんですか?ライブとか でも?」

泰『え〜、今ま・・、そんなには演った事ないすけど、でもまぁイイもんだなあ と。』

た「コレはコレでイイもんですよねぇ。スゴクねぇ。」

泰『そうすねぇ。』≪拍手〜☆≫

た「今日はですからあの〜、高樹さんと泰行さんプラス業界のディレクター・プ ロデューサー
  巻き込んで!4人体制で、良かったですけどね〜。」

泰『はい。』 

高【ありがとうございます。】

た「まぁそんなお二人なんですけどね、先ほども云ってましたけども 11月の8日 に
  3rdアルバムの”3”が、そして22日にはビデオクリップ集も出ると云う事 でね。
  ちなみにアルバムのジャケットこんな風になっとりまして!」
  (あの(笑)ジャケを誇示するたろうさん)≪きゃあ〜!!!≫

高【脂ぎってます!】  

泰『力入ってますよぉ〜!(笑)』

た「コレ、お二人のアップ、これどっちの顔の方が先前に出る アップになると か
  そう云うのは何か色々もめたりとか そんな事はあったんですか?」

高【イヤ、別にそんな事はないですよ(笑)】  

泰『イヤ、ないすね(笑)』

高【やっぱ唄う人のが前のがイイんじゃな(重なって)た「何かこの汗ばんだカン ジに
  躍動感を感じるトコも有りますけども・・」

泰『2000年がぎっしり詰まってます、僕たちの!』

た「2000年がぎっしり、詰まってる、ハイ!多分ね、今日今聴いてらっしゃる方 もっとね、
  演奏聴きたいな〜って気持ちも 非常に強いと思うんですけど、
  え〜、キリンジのライブ、決まってると云う事でね。え〜、ツアータイトル は
  ”キリンジTOUR 2000/pt3”(←素晴らしい本場の発音、でも高樹さんはオ モロ顔☆)
  と云う事で、東京は12月1日、渋谷公会堂のほうで。」

高【ハイ、そうです。頑張りまーす。】  

泰『どんどん来てくださ〜い。』≪拍手〜☆≫

た「あとですね、今日ホリデースペシャル、”e ライフ”をキーワードにお送り してるんですが
  21世紀の生活にこんなものが有ったらいいなぁ〜っての何かございますか? お二人の中で」

高【なんすかね?食器洗い機とか普通に有るとイイなぁ♪と。安く。】

た「え?あぁ、安くね!(笑)」

高【米とかちゃんと落ちるヤツが普通になんか2万円くらいで有るといいなぁと 。】

た「お手ごろな価格で、高樹さんはそう思う。ひろゆきさんはどうですか?」

泰『・・えっ!?』  

た「ゆきひろさんはどうですか?」≪爆笑〜☆≫ 

泰『”やすゆき”です!(笑)』  

た「・・やすゆきさんどうですか?」

高【スゴイすね〜(笑)。もうワザととしか思えないっすね♪】(←嬉しそう!)

た「いやいやいや(申し訳なさそうに)、だてに暗記しようとしちゃイケナイっす ね〜(困笑)。
  見るもんは見ないとね!(手に持ってた資料かな?)」

泰『なんだろ?う〜〜〜ん・・なんすかねぇ??な、なんでも、な、どんどん便 利に
  なったらウレシイなって云う。』

た「どんどん便利になったらウレシイなと!」

高【気のない返事ですねぇ。】 

泰『いや、え〜あ、はい、ラジオだから!生放送だからっ!』

た「ラジオですからねえ(笑)。生放送だから!と云う訳でキリンジのお二人でご ざいました
  どうもアリガトウございましたぁ〜!」

高泰【ありがとうございましたー!】≪☆大拍手〜☆≫

◆ライブレポ

momoさん

11月3日(金)キリンジの渋谷HMVインストアライブに行ってきました。
私はファン歴が浅くてキリンジのインストアは始めてだったのですが
はっきり言ってすごくよかったです!演奏は4曲だったのになんて贅沢なものを 見て、聴いてきたのだろうと思える満足感のあるライブでした。
お2人のギター(泰行さんアコ−スティックギター、高樹さんはエレキギター) +プロデューサー冨田さんのギターにワーナーの名プロデューサー、名村武さん の ベースという豪華でかつアコースティックな編成。
向かって右から高樹さん、おなじみのフレッドペリーの紺のVネックセーター
(椅子に座っての演奏で下の方は私からは見えなかったのでわかりませんでした )
泰行さんは淡いモスグリーンのウエスタン調シャツ、冨田さんは白と黒の横縞の T−シャツで登場。
3人目のキリンジといわれている冨田さんの風貌ですが、体格が高樹さんにとてもよく似ていらしゃる感じの方でした。お顔の感じも高樹さんにどことなく似ていらっしゃるのですが、プラスなんともいえないほのぼのとした温かい雰囲気をお持ちの方で、ひと目で私はファンになってしまったほど。(笑)
さすがキリンジの縁の下の力持ち!Pt.3のサポートにも入られるとのことで す。

1曲目の「雨を見くびるな」はゆったりとしたアレンジで改めてこの曲のメロデ ィーの美しさを再発見。高樹さんの♪(雨を)みくびるなー…などの高音部分の コーラスも実にしっかりと泰行さんの声に合っていてハーモニーのバランスも素 敵でとてもよかった!です。

2曲目の「グッディ・グッバイ」いつもエレピのシャキシャキしたアレンジがギ ターの柔らかめのグルーブ感を生かしたアレンジになっていてすごく楽しめまし た。冨田さんがしっかりとギターパートを担当しているせいか?高樹さんのソロ パートも伸びやかで艶があってよかったです。むろん「グーッディー」のコーラ ス部分もしっかりそろっていました。

そして「エイリアンズ」最初イントロで泰行さん(ギターのソロパート)「間違 えた〜」ってやっていましたが(笑)歌いはじめると、伸びやかな声がうわーっ と広がって、CDと遜色がないというよりも、生のほうが断然伝わってくる感じ 。
「エイリアンズ」の物語の世界へと私達は連れて行かれた感じですらして…。( 涙)
あらためて泰行さんのボーカリストとしての実力!を知らしめたといっても過言 ではないと思います。

それに全体を通して言えることは泰行さんがすごく楽しんで歌っているというこ と。
(緊張していますとのコメントはありましたが)
それが伝わってきて聴いている私達も嬉しくなるような、そんなライブでした。
おまけ的みたいに言っていた4曲目はなんとカバーでニルソンの「ターン・オン ・ユア・レィディオ」泰行さんが英語で歌っているのを聴いたのは初めてでした。
これもすっごくよかったんです。曲の柔らかい感じと、泰行さんの声がぴったり で。
ひとこと、ひとことをとても大切に、まるで誰かに語りかけているかのように。
そしていつもより、とてもソフトな歌い方だったようにも感じました。
エンディングのコーラスは兄弟お2人見つめあってタイミングをはかりつつ きれいに終わりました。たった4曲だったのに、とってもお腹いっぱい、に感じ たライブでした。

司会のDJ・TAROさんは面白い方でした。チュッパチャプスは観客に投げて くれるは、オープニングで高樹さんと冨田さんを間違えて話し始めて、高樹さん 泰行さんに突っ込まれるは。(確かに前出のとおり、高樹さんと冨田さんは背格 好や雰囲気が似ていらっしゃるのですが)(笑)

キリンジのお2人は昨日は北海道なんと日帰りで「大陸の風(風邪!ではないで しょうね)を持って帰ってきました」というわかったようなわからないような泰 行さんのご発言。「大陸って?」曰く「(北海道は)大きいじゃない」とのこと 。(笑)
それからの兄弟の噛みあわない会話もテンポ良く進んでいた?ようです。(笑)

(このレポートはALEXさんのご協力があって書くことができました。
ありがとうございました)



みやもり

キリンジ・1年3ヶ月ぶりのインストア(@渋谷HMV)、本当に素晴らしかった!です。
こういうときいつも出遅れがちなので今回は思い切ってかなり早く出かけたのが功を奏し、ラッキーにもリハーサルの様子を最初から見学することができました。ステージ上のメンバーに冨田さんの姿を確認したときは、あまりの嬉しさに飛び上がりそうでした!
まだキリンジお目当ての方は他に誰もいなくて、しばし友人とキリンジ二人占め状態!ほんとうにドキドキして、お互い手を握り合って感激していました。

1時までには徐々にお客さんも増えて、本番はもうすごい人出でした。
次々でてくる普段とは違ったアコースティックアレンジの曲に、ときめく胸を押さえつつ なるべく落ち着いて観ていたつもりでしたが、もう満面の笑み。幸せでとろけそうでした(笑)。

高樹さんがスタートさせたシーケンサーのリズムに合わせてスタートした 1曲目、「雨を見くびるな」はカントリーっぽいリズムでちょっとゆるい雰囲気が新しく、 弦4本がより魅力的に感じられました。第一声から泰行さんのヴォーカルのうるおいも はっとするほど!そして高樹さんのコーラスもソフトでスムース。アウトロの高樹ギター ソロも余裕のゆったり新ヴァージョンでした。

続く「グッデイ・グッバイ」はボサっぽいラテンな風味のリズムが新鮮!雰囲気がかなり違って聴 こえました。高樹さんヴォーカルパートやコーラスも、アコースティックセットなので 張り上げない声色で充分響くのが嬉しかった。この曲での冨田さんギターのリードは特に 鮮やか&多彩。早弾きな場面もあって思わず手元に注目してしまいました。

ここでメンバー紹介。ベースがワーナーのディレクター・名村武さんと知ったときには 本当に驚きました!過去にどちらかのバンドでご活躍されていたのでしょうか?
すでにキリンジファンにはお馴染み、冨田さんも笑顔で歓声に答えていました。
あ、高樹さんが名村さんを紹介されるときにどうやらデタラメな過去の武勇伝?を勝手に デッチあげていたのがかなりオカシかったです(笑)。

再びシーケンサーでスタートした「エイリアンズ」ではイントロのギターで泰行さんがちょっと失敗してやり直す場面もあったのですが、本篇では本当に泰行さんの生のヴォーカル、特に高音部の素晴らしさにうっとり。特に後半のスキャットと、ラストの高音フェイクにもう涙が出そうでした。高樹さんのコーラスと、上を歌ったり下を歌ったりがフレーズで入れ代わっていたのも印象的でした。

最後に待望!嬉しいカヴァー!Nilssonの「Turn on Your Radio」はさらっとした曲調。
それだけに泰行さんの声の魅力が最大限に伝わってくるようでした。
英語を歌う泰行さんはなんて素敵なんでしょう!後半では 高樹さんの高音コーラスも登場、これにもうっとりでした〜。名村さんベースはお休みで したが、冨田さんのギターが控えめながら豊かに表情づけていて、ハーモニクスなども ピッタリハマっていました。

ちなみに高樹さんはギブソン335、泰行さんはマーティンのアコースティックギター (二人とも先日のBS出演時と同じ)。
そして冨田さんはボディがエレキ並に小さいちょっと変わったエレアコ(泰行さんのシェクターと似たタイプ)で多くリードをとっていました。個人的に、冨田さん登場ライブではギターでの活躍も楽しみにしていたので、 早くもその様子がうかがえて大感激でした。特に「エイリアンズ」はCDでも3種以上のギターの音色が聴こえているのでライブが楽しみだったんですが、今日の初・ギター3人セットはCD以上に素晴らしかったです。一部リズムボックス使用も面白かったですね。

それにしても、ここ連日キリンジはキャンペーンで飛び回っていたことを考えると、 一体いつの間にリハーサルしていたの?!とおもうような素晴らしい演奏でした。
至近距離で観られたおかげで、生の声やギターの音色までも伝わってくる感じがなんとも ゼイタク。泰行さんの歌う表情や高樹さんの演奏ぶりもしっかり観察できました。

2000.11.19. up

 
Play List

01.雨を見くびるな
02.グッデイ・グッバイ
03.エイリアンズ
04.Turn on Your Radio(Nilssonのカヴァー)
 
 
出演‥‥堀込泰行/vocal, acoustic guitar
    堀込高樹/electric guitar, vocal

    冨田恵一/electric-acoustic guitar
    名村 武/bass



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