書き起こし/TAKIさん
DJ:本日のゲストはキリンジのお二人です!よろしくお願いします。
高・泰:よろしくお願いします。
DJ:まずは自己紹介をお願いできますか。
泰行:はい、えーキリンジの堀込泰行です。
高樹:えー堀込高樹です。
DJ:あれさっきなんか何担当とか言えとかっていってませんでしたっけ?
高樹:あー別にどーでもいいんですけどね
DJ:いいの?
泰行:ぜんぜんぜんぜん
DJ:いいんですか?
泰行:はい
DJ:あ、そうですか
泰行:はい
DJ:お二人はご兄弟でごさいまして
泰行:そうですね。
DJ:現在おいくつでおいくつ違いなんですか?
高・泰:ぼく
泰行:は30で
高樹:さん…泰行:兄が33ですね
DJ:3つ違い
高樹:そうですね。
DJ:ふ〜ん。一緒に住んでいるんですか?
高樹:いえいえもうねさすが、僕も結婚してますし
DJ:あ〜そこに同居とかはしないですよね…高・泰:(笑)
高樹:それはないですねー
DJ:最初は一緒?ですよね。もちろん
泰行:いや実家の時はそうですよね
高樹:でも
泰行:もうね
高樹:そう大学卒業したら僕はもう家をでてましたから
高樹:もうそれ以降は別々ですね。
泰行:うん
DJ:じゃあ職場で顔を会わすって感じ
高樹:そうそう、そうですね。まさに。うん
DJ:なるほど
泰行:はい
DJ:早速ではございますが、キリンジのお二方は先月末にニューシングル
「スウィート ソウル」これイーピーって読めばいいんですか?
泰行:そうですね
DJ:を発表なさいました。この「ep」ってどういう意味ですか?
泰行:は、えーっとね、シングル盤っていうことですね。LPの反対で
DJ:あっそっか
泰行:ep盤ていうのがあったじゃないですか。
DJ:ありましたね。
泰行:はい
DJ:そのことなんですね。
泰行:はい
DJ:なんだけどシングルといっても6曲も入っていて
泰行:う〜ん
DJ:さらにそれぞれインストゥルメンタルが入っているので、
全部トータルすると12曲も入っているという
泰行:そうですね
DJ:ね〜贅沢というか、新しいスタイルというか、
どうしてこういう風になさったんですか?
高樹:あのーまず移籍第一弾なんですね。これ。新しい会社で、
それとあと、まミニアルバムっていうとなんか、
なんかねこうアルバムっていってるくせに6曲しか入っていないとかね
泰・DJ:(笑)
高樹:(笑)そういう印象がよくないと思って。
マキシ、シングルだって6曲入ってたら
あーなんかちょっとすごいヤル気あるんじゃないの(笑)っていうことをね
DJ:ヤル気をみせる…泰行:鼻息の荒さをね…高樹:世界に
高樹:アピールするためにね。そう。
泰行:うん
DJ:プラスαのおとく感がありますよね。
泰行:うん
高樹:そうそうそれなんですよね。泰行:うん
高樹:そういうこともありまして、シングルって言ってますけど。うん。
DJ:インストゥルメンタルをつけたっていうのもなんか理由があってですか?
泰行:これもだからあのシングルというか、カラオケがついてるじゃないですか。
あれを律儀にやってみたら12トラックになってしまったというね
DJ:でもカラオケよりはすごくオシャレな感じですよね。
高樹:ですかねー泰行:あーですかね。
泰行:なんかあーだから掃除とかしながら、
適当にね、かけっぱなしにしといてもらえるといいかなと
DJ:なるほどー
泰行:はい
DJ:あの今回調度3曲3曲になっていますけれど、
なんか分担ってなさったりするもんなんですか?
高樹:ま、曲の曲数に関してはなんとなく半分くらいになってる感じですね。
泰行:うん
DJ:じゃ自然に
高樹:そうですね。ま、でもやっぱり10曲あって
7曲どっちかで3曲こっちとかっていうの(笑)
なんかなんか雰囲気悪いじゃないですか(笑)泰行:(笑)
高樹:だからあまりそうはならない様に、せいぜい6:4とか
5:4ぐらいの比率になる…泰行:うん
高樹:あったとしても差があったとしても
それぐらいにとどめようとは暗黙の了解が(笑)できてますね
DJ:お兄ちゃん5とか弟5とかそういう風じゃなくなんとなくの5
泰行:なんとなく半々だったらいいんじゃないのっていうぐらいの
高樹:そうですね
DJ:なるほどーあの、このねニューシングのプロデューサーは
先日セルフプロジェクト作品を発表されました冨田ラボさん
泰行:そうですね、え〜とね、冨田恵一さんという人なんですけれど(笑)
冨田ラボというね、ラボラトリー、
DJ:冨田ラボさんというんじゃないんですね…泰行:そうですねー
高樹:「さん」はいらないですから
DJ:そうですね
高樹:そうです
DJ:全て間違ってるじゃないですか。私
高樹:「FPMさん」とか言わないですよね
DJ:そうですねーまなびます。
高樹:そういう感じなんです
DJ:冨田ラボ
泰行:はい。冨田さんのソロプロジェクト「冨田ラボ」…DJ:なるほど
っていう事なんですね
高樹:どこ行っても、ね、冨田ラボさんって言われているのでね僕らキャンペーン
の時にね、全ねあの訂正して周っているっていうね(笑)
DJ:(笑)
泰行:僕らが一役買っているという。訂正にね。
DJ:これはどういう経緯で
泰行:えっとキリンジがずっとプロデュースしてもらっていてて、
今回のあのシングルもそうなんですけど、そんなえ〜つながりで
高樹:そうですね。長い付き合いなんでね
泰行:うん。冨田さんがソロのアルバムつくる時にキリンジも歌ってくれよって
いって、うんやりますよーっていって
DJ:どういう感じのお付きあいなんですか?
泰行:とね、音楽の時以外は別にね、家に遊びに行ったりはしないですよね。
高樹:だいたいレコーディングしたら3ヶ月ぐらい一緒ですからね。昼も夜も。
泰行:それをもう5年以上つづけていると、まあ仕事の時会う間柄だけど、
やっぱり他の人とは違うよね。高樹:うん
泰行:距離っていうのはね。高樹:うん
DJ:あーなるほどね。きょりはね。
あのどの曲も透明感あふれるスウィートな曲ばかりなんですが、
早速キリンジワールドの中から一曲お送りしたいです。泰行:はい
DJ:何にいたしましょう。曲紹介お願いします。
泰行:はい。わかりました。
キリンジで「スウィートソウル」を聴いて下さい。
♪♪♪スウィートソウル♪♪♪
DJ:先日末にリリースされましたニューシングルキリンジのお二方で
「スウィートソウル」お送りしました。
本日のフライデーミュージックサークルはキリンジの堀込高樹さん
そして泰行さんご兄弟をお迎えしております。
高樹:どーもー
泰行:どーもどーも
DJ:ご兄弟だけに息の合い方が絶妙だという評判でございますが
泰行:あっそうですか?
DJ:そんなことない?
高・泰:あ…高樹:うときは合う…泰行:うーん
DJ:(笑)
高樹:だからそのなんか、きかれてこたえるタイミングも一緒になってるから
DJ:今もそう一緒だった
高樹:そうそう(笑)かぶるのが多いですね
DJ:ご兄弟でやる事の良さって?
泰行:よさはねー。なんですかねー。ま、小さい時からいろんな音楽を聴いてて
そのーどんなタイプの音楽が好きかっていうかね、
そういうジャンルで共通するんじゃなくて、あのこの曲のメロディいい
よねとかね
この曲のここのフレーズかっこいいよねっていうか何か曲単位で…
高樹:うんそううだね。
DJ:重なる?
泰行:重なったりとかね。そういうとこがいいかなと思うんですけどね。
高樹:あとはま、なんか単純な好き嫌いっていう事よりも、なんかそのこれはよい
これはよくないっていう、その倫理観みたいなものが音楽における倫理みたい
なものが共通してる感じっつうか、そこが大きいのかなと思いますけど
DJ:あーなるほどね。
ですがひょっとしたら、音楽のルーツは微妙に3年の差があるのかも
しれません。
という事で、お二人の音楽のルーツを聞かせて頂きます。
まずはお兄ちゃま、高樹さんのルーツソングはこちらです。
♪♪♪ルビーの指環♪♪♪
DJ:これはルビーの指環
高樹:ルビーの指環ですね(笑)
いろいろ考えたけども、この変が一番好きかもっていう風に一番最初に
…泰行:(笑)
DJ:あ〜
高樹:そうそう。あのちょっとファンキーでかっこいいサウンドで
なんかこうウエットな感じありますよね
DJ:うんこれでもちょっと悲しい曲ですよねー
高樹:そうそう。子供の時は全然わかんなかったですけどね。
なんでみんなこう失恋の唄を喜ぶのかという…DJ:(笑)
高樹:そういうのは
DJ:当時ねー…高樹:当時は小学生でしたからねー
DJ:カウントダウンのベストテンとか…高樹:あーそうそう
DJ:あーいう所で何週も連続で出てらっしゃいましたけど、ご覧になってました?
高樹:見てましたねーこの曲以外に2曲ぐらいトップテンに入ってたりしたんだよねー
泰行:そうそうそう。すごかったねー。
DJ:誰が?
高樹:寺尾…泰行:寺尾聰が
DJ:寺尾聰さんが同時に?
泰行:はい
高樹:一つのアルバムから。それはまず。
それまでなかった事みたいで…DJ:(笑)
高樹:他の2曲はあまり覚えていないんですけど(笑)
DJ:当時おいくつですか?だいたい
高樹:僕小学校6年?5年??
泰行:わかんないね…高樹:そのへん
DJ:ご兄弟で見てらした感じ
泰行:そうですね家族でなんとなく見てたよね。
高樹:うん。
DJ:なんか今週のスポットライトに注目していたと、さっき
泰行:あそうですね。だからランクインのも楽しいんだけど
そのランク外だけどこうスポットライトで出てくる人が結構好きだった
んですよね
高樹:そうそうそうそう
泰行:なんか割かしオモロイ音楽が多かった気がするね。オモロイっていうか
その…
DJ:新しいとかですか
泰行:とかなんか、なんかちょっと斬新だったりとか
DJ:はあ〜へえ〜やっぱりじゃあこれはルーツとしてしびれた
しびれさせられた曲ですか
高樹:そうですね。
DJ:では続いて弟さん。タカユキさんのルーツソングです…
高・泰:(苦笑)
♪♪♪キラークイーン♪♪♪
DJ:さてこれは
泰行:えーっとね、クイーンというねグループのキラークイーンという曲
なんですけど、リアルタイムで聴いたっていうよりね、
僕は72年生まれなんで、全然リアルタイムじゃないんですけど
もともと兄が買ったクイーンのベスト盤が家にあって、で、それを僕が
小学校の6年のおわりか中一の頭くらいに聴いて、で、それまで家にね
いろいろ音楽があって僕も一緒に聴いていたんですけど、
あの、この曲を聴いて、初めて自分からこう自発的に音楽を聴くように
なったっていうかね。
DJ:ふ〜んなんでしょうね。何にひっかかったんですかね〜
泰行:うん、なんかコーラスですね。 この。
DJ:あーそうなんだ。声なんだ
泰行:声っていういか、コーラスが重なってて、そのなんかすごくこうマジカルな
雰囲気っていうかね。なんだろうこれは、
子供だからまだわかんないですよね、たくさん音が重なってて、ハーモニーで
こう綺麗になるとかじゃなくて、そういう事がまだわかんないんですよね。
だから、なんだこの不思議なサウンドはっつって。
DJ:はあ〜じゃあその辺りからわりとクイーンとか
泰行:そうですねー
DJ:けっこう聴くようになると。
泰行:はい
泰行:貸しレコードというの昔あって、で、全部借りてきて、
カセットに自分でクイーンの似顔絵を描いて…高樹:(笑)
泰行:ロゴも自分で作って、クイーンボックスをつくっていましたね。
高樹:(笑)
DJ:その様子をお兄ちゃまは覚えてらっしゃいます?
高樹:(笑)なんかね、インデックスをとにかく
いろいろ自分で手描きでやってるなっつうのみて…泰行:(笑)
高樹:でも僕はインデックスはつくらずに、自分でレコード買ってたんで、
貸しレコはよくない。ぐらいな感じで…DJ:(笑)
高樹:ちゃんと買って聴かなきゃ
泰行:いやーお小遣いがね、お小遣いの差もあるから…高:(笑)…DJ:3年の違いが
泰行:中一と高1は(笑)
DJ:大きいですよね(笑)
DJ:さて、という事で2人のルーツソングを紹介しましたが、
え〜そのお二人のライブがあります。っていうとね、だいたい近々、
来月再来月ですとかまずは予定を発表するのですが、
あの11月のツアーがもう決定しているんですって?
泰行:そうですね。え〜っと今年の終わりだと一番遠いやつだと11月ですね。
DJ:はいこれは11月16日(日)が日本武道館です。
ディスクガレージにお問い合わせ下さいという感じなんですが、
ここまで決まっているという事は11月ちょっと前くらいに何か
アルバムが発売されたりとか
泰行:そうですね。アルバムが秋に出て、その前に夏にはシングルが出て、
さらに一番近いとこだと、なんと5月にも2日、3日に
渋谷公会堂でライブがあるんですね。
今年はもう決まってるんだよね
高樹:そうです。
泰行:やる事がね。
DJ:ぎっしりですよね…高樹:うんけっこう
高樹:ぎっしりです。
泰行:うん。
DJ:やっぱりハードだなって感じですか?
泰行:でも、まあ、暇よりはいいなっていうかね
高樹:(笑)まあね。そうですね。
泰行:ある程度そういうのがあった方が、あの何ていうんですかね
こうだらけずに、ちゃんと物をつくっていくっていうかね。…高樹:うん。
泰行:ペースメーカーをやってくれるんでね。
ある部分気分的には楽だったりするんですよ。
高樹:うん
DJ:ライブをいろいろこなしたりしてる間にその曲の構想とか
いろいろアイデアも生まれたりするもんなんですか?
泰行:そうですね。なんかたとえば、ライブで今までやった事ないけど
こんな風な盛り上がり方をする様なやつが今まで僕らの曲の中にないから、
今度つくってみようかな、とかね。そういうのはあるよね。
高樹:そうだね。うん。なんか人によってはね、ツアー中に曲をかくとかあるらしい
んですけど、そこまではなくて、アイデアぐらいに留まる感じですね。
DJ:わりとあとでタップリ時間をとるっていう感じですか
高樹:はい
泰行:そうですね。
DJ:夏にシングル秋にアルバムですか
泰行:はい。
DJ:ですよねー
泰行:はい
DJ:それも待ち遠しいのですが、まずは6曲入りシングル「スウィートソウルep」
じっくりきいて頂きましょうという事で、もう一曲お届けしたいと思います。
何にしましょうか。
泰行:はいじゃあキリンジの「愛のCoda」をきいて下さい。
DJ:はいという事で本日のゲストはキリンジのお2方でした。
ありがとうございました。
高・泰:ありがとうございました。
♪♪♪愛のCoda♪♪♪
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2003.04.12. up